アナウンサーブログ

震災の記憶と希望を描く

2021.01.27 Wed

 震災で大きな被害を受けた陸前高田市の復興のシンボル「奇跡の一本松」を、色鮮やかに描いた絵画。力強さを感じます。描いたのは、生まれつき脳性まひで知的障がいがあるアーティスト、田﨑飛鳥(たざき あすか)さんです。先日、陸前高田市にあるアトリエを取材してきました。
(写真 左から父・實さん 田﨑飛鳥さん 母・美代子さん 写真撮影時のみマスクを外しました)
(写真 左から父・實さん 田﨑飛鳥さん 母・美代子さん 写真撮影時のみマスクを外しました)
 田﨑さんは、気持ちを言葉で表現するのが苦手な分、幼いころから自分の心をキャンバスに表現し、これまでに県の障がい者絵画コンクールで優秀賞を受賞するなど、独特の感性が高い評価を得てきました。しかし、震災の津波で、両親とともに住んでいた海の近くの自宅が全壊し、幼いころから描きためた200点を越える作品も、全て流されてしまいました。さらに、近所で交流があった大切な人たちを失ったショックで、一度は絵を描くことを辞めてしまいます。

それでも、震災の3か月後、父の實(みのる)さんが「震災の記憶を描くことが飛鳥の役目なのでは」と背中を押し、再び絵筆をとった田﨑さん。描くのは、震災の「記憶」と「希望」です。田﨑さんがまっすぐな心で描いた作品に、私も胸を打たれました。28日(木)のプラス1で放送です。

期間限定で、ある場所に飛鳥さんの絵画が…
期間限定で、ある場所に飛鳥さんの絵画が…

幻想的な景色にうっとり…

2021.01.14 Thu

 この写真は、先日、プラス1の震災10年企画「海街リポート」の取材で沿岸部に向かうため、午前6時の始発列車に乗った時に、日の出直前の車窓を撮影したものです。

 一面銀世界の大地には朝霧が立ち込めていて、空はオレンジとブルーのグラデーション!本当にきれいでずっと眺めていました。厳寒の北国だからこそ見られる景色ですね。

 この日(1月9日)県内ではこの冬1番の冷え込みとなった所が多く、最も寒かったのは宮古市区界で氷点下24.1度と、観測史上最も低い気温でした。北国岩手の寒さ、本領発揮でしょうか!?

 神奈川から岩手に移住してまもなく10年になりますが、今までで1番寒さが身に染みる冬です。ことしは人生で初めて給湯設備の凍結も経験しました…。
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