小豆粥の果報団子
一関市川崎町では、大師講とされる弘法大師の誕生日である12月24日 旧暦11月24日に、萩の枝の木片を「果報」として入れた団子を小豆粥で仕立てるのが特徴で、萩の木で作った杖と箸と一緒に神棚に供える風習があります。
団子に入れられた果報が当たると幸運を呼ぶと信じられ、その果報を神棚に供えると、翌朝にはお金に変わっていたことから、子供にとって大変楽しみな料理でした。
ポイント
- 田舎で小豆が手に入りにくい時代にごはんでかさ増しして作っていた
- 小豆は親指と人差し指で軽くつぶれる程度の軟らかさを目安にする
- 小豆の煮え具合を見ながら適宜水を追加する
- 砂糖を加えた後は焦げやすいのでかき混ぜる
- 果報が入った団子と入らない団子は別々に茹でる
- 材料(6人分)
-
果報団子
- うるち米粉 140g
- もち米粉 60g
- 水 200ml
- 萩の木片 適宜(4個程度)※よく洗って1cm程度に切ったもの
小豆粥
- ご飯 60g
- 小豆 145g
- 水 1L
- ざらめ 100g
- 白砂糖 20g
- 塩 小さじ1/2
- 作り方
-
果報団子
- うるち米粉140gともち米粉60gを混ぜ、水を2~3回に分けて入れながら、耳たぶの硬さになるまでこねる
- 生地を1個あたり約15gを目安に20等分し、団子にする(1人前5個)
そのうちの4個程度の団子には萩の木辺を入れ、外観で分からないように仕上げる
小豆粥
- 小豆を水で洗い、たっぷりの水に一晩浸しておく
- 小豆を鍋にうつし、小豆の3倍程度の水を加え、中火にかける
- 沸騰したらザルにあけて煮汁を捨てる
- 再び小豆の3倍程度の水を加え、中火で沸騰させザルにあけて煮汁を捨てる
- 水1Lと煮た小豆を入れ、ひたひたになるまで中火で煮る。小豆は親指と人差し指で軽くつぶれる程度の軟らかさを目安にする。小豆の煮え具合を見ながら適宜水を追加する
- 鍋が焦げないようにかき混ぜながら3回くらいに分けて、ざらめと白砂糖を加える
- 沸騰したお湯に団子を入れ、浮いてくるまで茹でる
果報が入った団子と、入らない団子は別々に茹でる
- 塩を入れて味を調え、ご飯60gをほぐしながら入れ、とろみがつくまで弱火で煮込む
- 茹でておいた「果報が入らない団子」を入れて、弱火で沸騰させる
- 器に盛り付ける時に「果報が入った団子」とあわせて出来上がり
ページの先頭へ