いわて食の匠 伝えたい郷土料理の技

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おちゃもち

  • 盛岡市

 「おちゃもち」は、形が軍配うちわに似ている から「うちわ餅」と呼んだものが、なまったものと言われています。
 盛岡市内では、米の粉に水を加えながら練ってつくる餅菓子類を総じて「べんじぇもの」とも呼びます。かつて明治橋と南大橋の間に船着 場があり、江戸時代から明治にかけて北上川を上って物資を運んできた船を「弁財船」と呼びました。「弁財船」によって運ばれてきた上方からの華やかな物品は「弁財物」と呼ばれ、盛岡弁になまって「べんじぇもの」となり、餅菓子類には呼び名がそのまま残っています。

ポイント

  • 最初に米粉を鍋で温めておくと熱湯を加えた時に半煮えになりこねる時にべたべた手につきづらくこねやすくなる
  • 米粉によって感想具合が異なるので熱湯は少しずつ加えて量を加減する
  • しっかりこねることできめ細かい舌触りと歯切れのよい弾力ある食感が出る
  • グリルやオーブンはもちの水分が飛んでしまうのでガスコンロを使うと良い
材料(10本分)
【もち】
  • 熱湯 500ml程度
  • うるち米粉(県産) 400g
  • 割り箸 5膳

※打ち粉として米粉適量

【くるみダレ】
  • くるみ(県産) 60g
  • 砂糖 大さじ6
  • しょうゆ 50ml
作り方
  1. うるち米粉を鍋に入れ、中火にかけてへらでかき混ぜながら、人肌くらいになるまで温める。
  2. 米粉をボウルに移し、熱湯を少しずつ回しながら加え、箸や木べらでかき混ぜる。大小の塊ができてきたら、手のひらで耳たぶ位の固さになるまでよくこねる。
  3. 生地をいくつかに分けてうちわであおぎ、冷めたら全部まとめ、再度しっかりとこね直す(10分間)。
  4. 生地をピンポン玉位の小さめの団子が30個できるように分けて丸め、割っておいた割り箸に3個ずつ刺す。
  5. 打ち粉をしたまな板の上で、手のひらで団子を押しつぶして平らにする。
  6. 蒸し器に、濡れ布巾かクッキングシートを敷き、5を重ならないように並べて、8分程度蒸す。
  7. 蒸している間に、すり鉢でくるみをすり、分量の砂糖、しょうゆを入れて混ぜ合わせ、くるみだれを作る。
  8. 6が蒸しあがったら、乾かないようにラップをかけておく。
  9. もちを炭火又はガスで、両面に焦げ目がつく程度焼き、くるみだれを両面に塗ってできあがり。

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