ぬっぺい汁
岩手町の沼宮内地域では、秋祭りで人が集まるときや、地域によっては、きのこが取れる時期になると、よく作られていた料理であり、料亭などでおもてなし料理としても振る舞われていました。
県北・県央部では、だし汁に干し椎茸を用い、精進料理としても作られていた料理です。
とろろがかかった状態が「のっぺり」しており、「ぬるっと」「つるっと」するところから、この名前がついたと言われています。長芋のぬめりが、のどごしをよくし、豆腐を細く切ることで、食べやすく、何杯でもするすると食べられる汁物。長芋と大根おろしの汁をふわっとするぐらいに混ぜ合わせ、食べる直前にあつあつの汁にのせて、食べられています。
ポイント
- 『県産のとろろ』をメレンゲのようにかき混ぜる
- 豆腐は固めのものが切りやすい
- できるだけ細く切ると食べやすい
- ながいもは厚めに皮をむく
- すり鉢がある場合は『ながいもをすり鉢ですりおろす』となめらかになる
- 鍋はあまりかき混ぜない
- おろし汁を少量ずつ加え按配をみながらかき混ぜる
- 材料(5人分)
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- ながいも 又は やまいも 200g
- だいこん 1/4程度(おろし汁にして120ml)
- 木綿豆腐 1丁
- きのこ(ならたけ) 140g
- しょうゆ 大さじ1
- 塩 小さじ1
【だし汁】
- 作り方
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- 水に頭とワタを取り除いた煮干しを入れ、火にかけてだし汁をつくる。
- 豆腐は、2~3mm程度の細切りにして、ザルにあけて、流水で軽くすすいでおく。
- ながいもは、皮をむき、おろし金ですりおろす。
- 皮をむいただいこんを別にすりおろし、おろし汁120mlをとりわける。
- だし汁の中に、きのこを入れて、一煮立ちしたら、豆腐を加え、塩を入れて味を調える。
- すりおろしたながいもに、だいこんのおろし汁を加え、泡だて器を使って、ふわっとするまでかき混ぜる。
- 仕上げにしょうゆを入れる。
- 汁を器に盛り、食べる直前にかき混ぜたおろし汁をお玉1杯程度かけて、できあがり。
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