夢・見る・ピノキオ
放送内容
2020年09月27日放送
Vol.587 9月27日 ピノキオ流 旅のススメ〜芭蕉が辿った歌枕の地〜
- 芭蕉に誘われて 宮城・岩手を巡りながら、遠い時代に思いを馳せる旅
歌枕の地 岩沼
かつて存在した陸奥国(むつのくに)の歌枕の中でも多くの歌が詠まれたのが岩沼にある松。「武隈の松」と呼ばれる松は、根元から二木に分かれています。平安時代に植えられ、現在7代目。その姿は、令和の今も見事な姿で訪れる人を魅了している。
二木の松史跡公園
【住所】 宮城県岩沼市二木2丁目ガイドの問い合わせ岩沼市商工観光課
【TEL】0223-22-1111
芭蕉が立ち寄れなかった場所
おくのほそ道では 武隈の松の前に、詠んだとされる笠島。芭蕉はいにしえの歌人・藤原実方に敬意をこめて笠島を訪れようとしましたが、雨で道がぬかるみ、断念しました。墓の傍にあるのは西行法師の歌碑。実方と西行法師、二人の跡を辿り、芭蕉は、笠島を目指していました。
中将藤原朝臣実方の墓
【住所】宮城県名取市愛島塩手字北野42
名取の名物料理
閖上の名物はしらす。光沢があり、海の宝石のような一品。生と釜揚げした2色のしらすをたっぷりとのせた丼は、地元だけではなく観光客にも評判のメニュー。震災で大きな被害を受けた名取・閖上地区。昨年の春オープンした川沿いにある「かわまちてらす」は、観光の拠点としても期待されている。名取の新しい観光の拠点で、名物料理を。
漁亭浜や かわまちてらす閖上店
【住所】宮城県名取市閖上1−65−1
【営業】11:00〜18:00(LO17:30)
【休】なし
【TEL】022-398-5547
憧れの地 松島
おくのほそ道になぞって、塩釜から松島へ船旅を。大小260ほどある島を巡りながら、進む観光船。伊達政宗のエピソードがある島々も巡りながら島めぐりを楽しめます。
丸文松島汽船
【TEL】022-354-3453
路ふみたがえて 石の巻といふ湊に出
芭蕉が、道を間違えて辿り着いた港町・石巻。その際、立ち寄った場所が日和山。おくのほそ道で、海上に見えたと記した金華山。実際は、牡鹿半島で隠れて見えない島です。公園内には、石川啄木の歌碑、宮沢賢治の詩碑も。眼下に望む見事な眺望は、今も昔も見る人の心を掴んで離さない場所です。
日和山公園
【住所】宮城県石巻市日和が丘2丁目地内ガイドの問い合わせ石巻観光協会
【TEL】0225-93-6448
100年以上続く味
大正4年創業の老舗の菓子屋、吉野屋。初代から受け継ぐ菓子が「辨慶力餅」。平泉の銘菓です。芭蕉にちなんだ「芭蕉サブレ」や、地元の食材にこだわったシュークリームなど評判のお菓子が並ぶ。菓子を通じて心も伝えたいと、3代目と4代目が工房にたち、伝統の味を守っている。
菓子工房 吉野屋
【住所】平泉町平泉泉屋81−1
【営業】9:00〜17:00
【休】木(クリスマスは営業)
【TEL】0191-46-2410
- 先人たちの歩んだ軌跡。皆さんも旅をして、歌の続きを。