滝沢市の喫茶とちの実は漆器の職人さんが開いたカフェ。店内には茶碗やお盆などここで作っている温かみのある漆器が並びます。そのお盆に乗って提供されるのは自慢の味、キーマカレー。タマネギやピーマンなどたくさんの野菜の甘みが出ています。カレーを食べる木のスプーンには食べやすいよう細かな工夫も。一口頬張るとまた違った味わいを感じられるかもしれません。食後のコーヒーは一関の佐惣珈琲豆の佐惣ブレンドで。

盛岡市のSoLUNAは写真家の澤村さんが経営するカフェ。店内では澤村さんの写真を楽しめるのはもちろん、澤村さん始め県内の写真家の作品で作ったポストカードが並びます。岩手の風景だけを写した色とりどりの写真がアートな空間を作り出しています。そんなアートな空間で頂きたいのはブレンドコーヒー。豆は盛岡の喫茶店クラムボンの豆を使用しています。またお客さんがブレンドしてくれているというハーブティーも人気の味。カモミールやハイビスカスなど４種のハーブで香り高い一杯に。

盛岡市の一茶寮は２４０年前の蔵を再利用したカフェ。柱や梁は当時と変わっていません。建物自体もアートですが、ここには好奇心をくすぐられるアートが。それは骨董品の数々。そのほとんどが木彫りの大黒様で多くが明治や江戸時代のもの。作者によって一つひとつその姿は異なるので、その違いを楽しんでみてください。ここで頂けるのは昔ながらのふかしパン。盛岡の横澤パンの食パンを使用し、自家製のコーンスープとの相性も抜群です。

陸前高田市のh.イマジンは震災被害などを受け、去年の９月に４度目の復活を果たしたジャズ喫茶。店内には寄付で集まったおよそ１１００枚のレコードが。映画音楽やポップスなどもありますが、そのほとんどが店主が愛してやまないジャズ。お気に入りの曲を見つけてみては。ジャズに耳を傾けながら頂きたいのは薬膳カレー。２０種類のスパイスを入れたカレーは奥行きのある味わいです。夜１０時まで営業しているので、お酒を楽しみたい方は昔のジャズ喫茶の嗜みともいえるバーボンをいかが。