県内各地から多くの人が訪れる奥州市江刺のヒロガーデン。岩手のガーデナーにはよく知られるガーデンで、広大な敷地で一度に７つの異なるガーデンを楽しめるのが魅力。中でも訪れた客の目に最初に飛び込むのはテラスガーデン。この季節は青色の花々が咲き誇りますが、そこには目で見て涼しさを感じてほしいという計らいが。他にも園路の床の資材を途中で変えて景色にメリハリをつけるなど。小さな工夫の積み重ねがその美しさを生み出しています。

盛岡市の鈴木さんのガーデンは、「風景を楽しむ」ガーデンに。入口にはご主人手作りの柱を置き、額縁のようなイメージに。一歩足を踏み入れると、洋風をイメージしたガーデンが。特にこだわったのは足元を美しく彩ること。この時期はシレネなどが園路沿いの足元に咲き誇ります。奥は和風をイメージして、花だけではなく、草木を中心に。葉物が主役になるような植栽を心がけています。

一関市の樹ガーデンは、ガーデニング用の雑貨や鉢を扱うガーデンショップ。またガーデン工事も手掛けており、これまでに一般住宅など様々なガーデンを作り上げてきました。それらのほとんどを担当するこの店の代表、岩渕さんに今回は特別にサンプルガーデンを作って頂きました。シンボルツリーや宿根草を巧みに植栽したプロの技を。また、おススメの鉢をいくつか。デザイン性のあるものや扱いやすいものなど様々な鉢を。

オープンガーデンおうしゅうの会員である高橋さんのガーデン。多くの人が驚くのが、敷地の広さ。山を切り開き、長年かけて作り上げたロックガーデンがここにあります。この時期見頃なのが、イブキジャコウソウ。花の色と岩の色のコントラストがロックガーデンならではの美しさに。また高橋さんのガーデンに咲く多くの花は知人からもらったもの。今でも増え続けるため、訪れるたびに新たな顔ぶれに出会うことができます。

盛岡市でオープンガーデンを開く佐香さん。あまり手を掛け過ぎないナチュラルガーデンを目指しています。ふとガーデンの入り口に目を向けると、うつむきがちに咲くオダマキが。これは植えたのではなく、いつからかここに咲くようになったもの。自然と咲いたからこそ、その姿を優しく見守って。また、特に気に入って植えたというのが香りの良い花。ハニーサックルや香りフロックスなど。この季節、佐香さんのガーデンは、花の良い香りに満ち溢れています。