花巻駅前の通りを南に進むと見えてくる、昭和３０年創業の和洋菓子店、賢治最中本舗末廣。看板商品「賢治最中」は創業当時からの味。店内には昭和の家具が置いてあり、どこか落ち着いた空間に。休憩スペースもあるので、お菓子を買ってくつろいでみては。

創業１９００年のせがわ京染店。長年手染めにこだわっており、店内を彩る染物は一枚一枚色合いが異なるのが特長。中でも宮澤賢治の『銀河鉄道の夜』をイメージした「銀河夢小紋ハンカチ」は店を代表する染物。

みやかわジンギスカンは昭和３５年から続く店。盆や正月は帰省した人で賑わいます。ジンギスカンにあわせるのはキャベツやもやしではなく、白菜。開業以来変わらずこのセットだけを提供し続けています。またこの店を訪れる人の多くがご飯を持参します。そのアットホームな空気で長年多くの人から愛されて。

花巻市上町で呉服屋を営んでいた橋本家が昭和２年に建てた別邸。それを再利用したのが茶寮かだんです。庭には宮澤賢治が設計した花壇があり、時期を迎えると美しい花々が出迎えてくれます。縁側でコーヒーや抹茶を飲んだ後は、昭和初期の趣ある内装をじっくり眺めてみてはいかがですか。

ナルダン堂時計店は５２年続く時計屋。時計屋の子どもとして生まれ育った小原さんが一人で営んでいます。趣味でも時計を集める小原さん。店内には古いもので１００年以上前の時計もいくつかあります。町の時計屋としてこれまで数多くの時計を修理してきた小原さん。町を支えてきた熟練の技をいつまでも。