夢・見る・ピノキオ

放送内容

2012年03月11日放送

Vol.149 3月11日  続・明日へのお品書き

  • 今宵のピノキオは、先週に引き続き「復興への歩み」をお届けします。居酒屋、鉄板焼き、カフェバーなどなど…内陸で再出発したお店の暖簾をくぐって。さあ、食べに行きませんか。心をつなぐ一品を。

満声天(大槌出身)


満声天(大槌出身)

満声天(大槌出身) 
満声天(大槌出身)

満声天(大槌出身) 
満声天(大槌出身)

ピノキオ「明日へのお品書き」。1軒目は、つい最近盛岡で再出発を果たしたお店です。2月17日中央通りにオープンした「満声天」。中華鍋を振るう兄に、魚をさばく弟。この店では大槌出身の兄弟が頑張っています。こちらは、かた焼きそば。イカ、エビ、ホタテにアサリのほか、豚肉に野菜など上にかけるアンカケもかなりの量です。満声天の料理は、同じ大槌出身で復活のノロシあげた赤武酒造の「浜娘」と。活きのいい刺身は、3点盛りから。旬の海の幸を堪能して下さい。特盛サイズのかた焼きそば。アツアツのそれは数人でつついてもいいですよね。あっさり塩味で、飽きの来ないひと品です。また豚の頭の挽肉を使っているという手間ひまかけた手作りギョーザは、女性客に人気とか。モチモチの食感は食べ応え十分、口に入れるとジューシーな旨さが広がります。そして最後にもうひとつ…1頭から250グラしか取れない直腸というホルモンを使っているコリコリホルモン炒め。癖になる食感と旨さです。

満声天(大槌出身)

【住所】盛岡市中央通2-1-5 陣ヶ岡第2ビル3F
【営業】18:00-03:00
【定休】日曜
【TEL】019-601-5544

大すき(大船渡出身)


大すき(大船渡出身)

大すき(大船渡出身) 
大すき(大船渡出身)

大すき(大船渡出身) 
大すき(大船渡出身)

次は鉄板焼きの店へ。北上は鍛冶町。専大北上高校の向かいに佇む「大すき」にお邪魔しましょう。「大すき」は、大船渡で被災し、ここ北上へ移転してきました。「大すき」の看板メニュー・お好み焼きは、関西風。一押しという「特製お好み焼き」は、ボリューム満点です。ご主人に焼いてもらいました。関西の人気店を食べ歩き、研究を重ねたというお好み焼き。新鮮で美味しい県産食材をふんだんに使って。もちろんソースはおたふくソース、そしてオリジナルのマヨネーズと鰹節、青のりを振りかけます。アツアツで、ふっくらサクサクの関西風お好み焼き。しっかりとした味わいながらも軽い印象でぺろりといけちゃいます。もうひと品、もんじゃ焼きを紹介しましょう。こちらは月島風。オリジナルのダシソースが決め手です。ピノキオは明太子、タコ、餅、そしてネギのセットに、チーズをプラスしました。もんじゃ焼は、自分で作っても、ご主人に頼んでもマル。生地が半透明になってとろみがでてきたら、薄く広げて、チーズをトッピングします。芳しい香りがしてきたら、お好みであおのり、七味をふりかけて、どうぞ。もんじゃ焼は、小さなヘラを使っていただきます。外側から生地をかき取って…なかなかいけますよ。お好み焼き、もんじゃ焼きの組み合わせは多数。またラーメンなどのメニューもあるので一度訪ねてみてください。

大すき(大船渡出身)

【住所】北上市鍛冶町1-11-71
【営業】11:30-24:00
【休】不定休
【TEL】0197-65-1138

山田魚河岸


山田魚河岸

山田魚河岸 
山田魚河岸

山田魚河岸 
山田魚河岸

夜の帳が下りるころ、割烹の暖簾をくぐりました。山田町で80年続いた老舗「山田・魚河岸(やまだうおがし)」。割烹・鮨と看板にあるものの、肩肘張らないアットホームな雰囲気のお店です。メニューを見ると、定食や一品料理、そして丼物などなど。料金も良心的です。新鮮な魚介を使った刺身や裏メニューのちらし寿司が人気。 続いて出てきたのは三陸産のタラ。これがすこぶるいいとか。鮮度抜群のタラは棒寿司にします。珍しいですよね。タラの棒寿司には、醤油ゼリーをのせて。なかなかの食感のそれは、魚河岸ならではのお寿司です。山田魚河岸には、海鮮以外のメニューもあります。様々なアイデアは、ご主人の心意気。ご主人が今宵の〆にと勧めてくれたのが、ラーメン。それも三陸の海をイメージした、磯の香り豊かな一杯です。1何ともいい香りの山田塩ラーメン。旬の海藻をはじめ、カニ、エビ、ホタテ、そして鮭の切り身ものっていました。あっさり、さっぱり、いい感じです。山田魚河岸は、心意気や故郷への想いが、料理ひとつひとつに感じられるお店です。

山田魚河岸

【住所】盛岡市南大通1-9-7
【営業】17:30-23:00(LO)
【休】不定休
【TEL】019-651-4122

陸前高田 俺っ家


陸前高田 俺っ家

陸前高田 俺っ家 
陸前高田 俺っ家

陸前高田 俺っ家 
陸前高田 俺っ家

ピノキオ・未来へのお品書き、次は会社帰りに是非行って欲しい「ほっこりの居酒屋」へ。このお店、カウンターが特等席だとか。ちょっと座ってみましょうか。                  「陸前高田・俺っ家(おれっち)」。震災から、わずか3か月後の6月14日、盛岡に移転オープンしました。「もっと早くはじめたかったんだけども、最速でできた開店日だったんですけどもね。俺自身が早く立ちあがることによってみんながよしやるぞという気持ちになって欲しいというのと、沿岸の人たちが集まって話したり飲んだりという場所を早く作らなきゃならない、って盛岡にそうゆう思いで6月14日に作りました」とご主人。ちょっとびっくりの俺っ家サラダ。そそり立つようなビックサイズです。みんなで取り分けていただきましょう。そしてやっぱり海の幸。三陸の毛ガニは、身がびっしり詰まって美味。ミソもたっぷり入っています。この店では刺身を「さすみ」って言うんです。醤油はもちろん八木澤商店のもの。こだわり醤油で、さすみを堪能しましょう。またお酒は、酔仙。ぬる燗をイカ下足腑焼きとともに。寒い冬、たまらないメニューです。コク深く癖になる味わいは、日本酒との相性もばっちり。チャーミングなご主人との会話、美味しい料理…心の拠り所のような居酒屋です。元気を充電できますよ。

陸前高田 俺っ家

【住所】盛岡市本町通1-16-10
【営業】17:00-23:00
【定休】日曜
【TEL】019-681-0008

CAFE BAR the S


CAFE BAR the S

CAFE BAR the S 
CAFE BAR the S

CAFE BAR the S 
CAFE BAR the S

柔らかい音でウィーンの宝とも言われているベーゼンドルファー。そんなピアノと共に見事復活したのは、宮古から移転したジャススペース「バー・カフェ ザ・エス」です。店内は、なるべく以前の店を再現。テーブルや椅子などは、前から使っていたものです。レコードは3分の2が流出。今あるのは、知り合いが寄贈してくれたものなのだそう。マスターお気に入りのレコードをかけてもらいました。マイルス・デイビスの「ソー・ファット」。マスターがジャズにのめり込むきっかけになった曲です。店内に立ち込めるいい香り…宮古の専門店・可否茶店の豆を使ったアンジーブレンドです。甘いバニラの香りがメロディと共に心地良さを醸し出して。ピノキオの為にマスターがオリジナルカクテルを作ってくれました。テーマは「春・サクラ」です。まず、桜のリキュールにミルクを合わせました。サクラ咲く…今宵最後のひと品です。

CAFE BAR the S

【住所】岩手県盛岡市菜園2-7-30スガトウビル1F
【営業】18:00-02:00
【休】不定休
【TEL】019-625-2440

  • 皆さんも、お店の人や、被災地の幸せに繋がることを願って、食べに行きませんか。待ち遠しい春がそこまで来ています。すべての人に早く春が来ることを祈って…。