大船渡市三陸町の小石浜漁港。リアス海岸特有の地形を生かし、ワカメやカキなど様々な養殖が盛んに行われています。その中で注目を集めているのが、越喜来湾で養殖される「ホタテ」です。
かつて築地市場で日本一の卸値をつけたという小石浜のホタテ。地名から「恋し浜ホタテ」と名付け、三陸の海の幸を代表する人気ブランドに成長しました。
先人の教えを守り「量より質」を求め養殖を続ける佐々木さん。濃厚で肉厚な「恋し浜ホタテ」は丁寧な取り組みにより保たれています。

大船渡の魚市場3階「大船渡食堂」。開放的なロケーションで、美味しい海の幸が楽しめるお店です。
ホタテを使った料理は浜焼きの他、天ぷらやパスタなどジャンルも様々。
その中でも一押しのメニューが、恋し浜ホタテのバターライス丼です。ホタテの甘みとバターの香りが口いっぱいに広がります。

大船渡の漁師町「綾里」。ここに、漁業に欠かせない道具を作る職人がいます。
100年以上続く熊谷鍛冶屋。手掛けるのは、漁師が使うウニやアワビを獲るカギです。狭い岩場で使うため、細く、折れずに曲がらない強靭な刃先に仕上げます。使い手の思いに応えるため、角度を微妙に調整するという熊谷さん。信頼も厚く、東北をはじめ全国の漁師を長く支えています。
20年程前からは鍛冶屋の技術を生かした園芸用の鎌を開発。年間３万本を売り上げる人気商品に。

三陸町越喜来。サイコー商店会にある食堂「御食事処　三平」。地元では「三平食堂」の名で親しまれて地域と共に歩んできました。
浜の食堂ならではの味が楽しめる日替わりのランチを。美味しいものを安く、沢山食べてもらいたいとの想いから始まった、ボリューム満点のメニューです。
家族で切り盛りしているアットホームな雰囲気の三平食堂。お得な日替わりランチ、ご賞味あれ。

旅の締めくくりは湯宿、綾里湾の畔に建つ「廣洋館」へ。ロビーにはこだわりのオーディオシステムが備えられ、心地いいジャズが流れる中、ゆっくり過ごすことができます。
客室からは雄大な三陸海岸を一望できます。開放感あふれる大浴場、心地よさもひとしおです。食事は、新鮮な魚介に地物の野菜をつかった贅沢な料理が味わえます。
宿自慢のもてなしは、音楽好きの熊谷さんがマスターになる「月に一度のジャズ喫茶」。柔らかい真空管アンプの音で満たされて。