番組審議会

第362回 番組審議会 議事録
平成14年 1月15日(火)
テレビ岩手

1.日時

平成14年1月15日(火) 午後1時30分~

2.開催場所

テレビ岩手本社6階大会議室

3.委員総数

13名
出席委員 8名

  • 出席委員
  • 委員長
     岩動 孝
    副委員長
     川嶋 静夫
    委員
     清水 健司、黒岩 幸子、川崎 正和、堀内 三郎
     荻野 洋、山本 玲子
  • 欠席委員
  • 委員
     玉山 哲、藤田 道彦、野崎 隆夫、鎌田 強、谷藤 善範
  • 社側出席者
  • 中野 士朗(代表取締役社長)
    横山 尹浩(専務取締役)
    天野 雅行(常務取締役)
    小熊 清司(取締役総務局長)
    照井 芳夫(メディア戦略室長)
    村田 憲正(報道局長)
    鈴木 直志(報道局専任局長)
    渕沢 行則(制作局長)
    大村 精一(業務局次長)
    遠藤 隆(報道局報道部副部長)
  • 事務局
  • 多田 清人(業務局編成部長)
    平沢 由寛(業務局編成部専任部長)

4.議題

1.「NNNドキュメント'02」
~貧乏に幸ありガンコ親父と7人の子供たち~
(平成13年12月16日 0:25放送TVI制作)
2.その他の番組について、お気づきになった点

5.議事の概要

「子育て、家族愛、人間とはについて考えさせられ感動した」
「長期的に取材をし、焦点もしっかりしている。好感が持てた」
など活発な意見が交わされた。

6.審議内容

別紙のとおり

7.審議機関の答申又は改善意見に対してとった措置及びその年月日

特記事項はないが、キー局及び関係局、関連部署に議事録を配布するなど、関係者に審議の内容を伝えた。

8.審議機関の答申又は意見の概要を公表した場合におけるその公表の内容、方法及び年月日

・自社制作番組「あなたと歩むテレビ岩手」(平成14年1月22日午前11時50分~11時57分放送)で、審議の概要を放送。
・平成14年1月17日(木)付読売新聞岩手版で公表。
・支社・支局に議事録を設置
・当社のインターネットのホームページで議事録を公開。

9.その他の参考資料

資料として以下のものを配布
・テレビ岩手自社制作番組放送スケジュール表
(2001年12月~2002年1月)
・視聴者からの意見の概要

議事の内容

事務局

第362回番組審議会を開催いたします。
審議に入ります前に中野社長より挨拶を一言させていただきます。

中 野

明けましておめでとうございます。
テレビの冬の時代が3、4年続いているように思うが、おかげさまでテレビ岩手は、いいスタートができたと思う。
「いわて特盛!5きげんテレビ」の1月から12月まで平均視聴率が11.5%をとり、前年より1.2ポイント増やし、「ニュースプラス1いわて」のニュースが16.1%。前年より0.9ポイント上積みしての結果で着実に支持をいただいていると思っている。5きげんテレビは15%、プラス1いわては20%以上という平均視聴率の目標を掲げてやってきたが、そろそろ射程内に入ったと思う。苦しい中で成果をあげ、今年ももっと活性化するよう、厳しくご指導いただきたいと思います。

事務局

それでは、本日の審議を始めたいと思います。
本日の議題は、「NNNドキュメント’02~貧乏に幸あり ガンコ親父と子供たち~(平成13年12月16日放送 TVI制作)」です。
本日も忌憚のないご意見をお願いします。それでは、岩動委員長、よろしくお願いいたします。

委員長

それでは、本日の議題、またはその他の番組でも結構ですので、ご意見を伺いたいと思います。

委 員

とても良く出来た番組です。感動しました。厳しさ、苦しさがちゃんと撮影されていて、だからこそ喜びが感動的なのだと思った。家族皆で、仕事をする喜びがあるのだなと感じた。
その他の番組では、「夢・見る・ピノキオ」(12月23日放送)を見たが、石川啄木と宮沢賢治が岩手県内の歳末行事を紹介するというのをやっていたが、アイディアがとても良かった。ただ、二人の言葉の字幕が早すぎて、そこが残念だった。他にも、二人を素材にした岩手を見せる番組があったらいいのではと思う。

委 員

きちんと何が表現したいか分かり、長期的に取材をして、非常に上手く捉えられていて、良く出来ていると思う。岩手でしか作れない内容で、非常に良い。人と人との付き合う関係が素晴らしく表現されていて良い。
ただ、少子高齢化の中で子供は増えてほしいけど、子供に何もしてやれないと泣くなら、子供をあんなに増やすべきではないのではと感じた。
最後、就職して東京に行くと言った子供の結果がどうなったか知りたかった。

委 員

この番組には、家族愛、人の未来の在り方との二つのテーマがあった。私は、前者のテーマに非常に感動を覚えた。素晴らしい家族だなと思った。もう一つのテーマは、現代の日本の問題点を思い起こさせる大きな意味があったように思うが、番組全体としては焦点がぼける結果になったように思う。しかし、現代の日本社会の問題点を投げかけたという部分では、非常に意欲的なよい番組であった。

委 員

一つ一つの映像がしっかりしていて、また、抑え気味なナレーションがまた映像にあっていて、映像の素晴らしさが良く分かった。
子育て、教育、家族愛、人間、生活とはどういうものか、考えさせられる番組だった。ただ、全体がきれいなトーンで流れたので、逆にもっと、家族間の葛藤なりがあったのではないかと感じ、是非そこを映し出して欲しかった。それと、地域とあの一家の関わりが見えなかった。その2点にやや不満が残ったが、全体的には良い番組だった。

委 員

今時こんな家族がいるのかと驚かせられ、とても楽しかった。家族で働く事、ランプで食事をとりながら感謝をする風景、子供達の笑顔、楽しい番組で良かった。これから先の成長記録でも番組も出来るようでそれが楽しみだ。
ただ、お父さんとお母さんのよほどの決意があっての行動だと思うから、二人のポリシー、人生哲学みたいなものを少し知りたかった。

委 員

非常に良い番組。一般の方が見られる時間に放送してくれればいいな、と思うくらい、良い内容が入っていた。学習になった。挨拶も出来ないような人達がいる現代社会の中で、家族の信頼関係を築き、こういう時間を持っている人達がいるのだなと非常に感銘を受けた。一番印象に残ったのが、長男が「きちんと夢を持てている。」と言ったこと。責任をきちんと持たすなど、現代の大人がしていない事を吉塚さんはしていたように思った。ただ、家族の背景、地域での位置づけなどを紹介して頂ければもっと良かったと思う。

委 員

家族の絆の強さ、素晴らしさを上手く表現されていた番組だと感じ、息子にも見せなければと感じた。家族と共同作業する事で上手く人間関係ができていく。現代社会に欠けているものを感じ、昔の良さを思い出させられ懐かしく感じた。
ただ、気になった点。タイトルの「貧乏に幸あり」だが、ご本人達は望んで現状にあるわけで、貧乏という言葉が押し付けがましいように感じた。
家の都合で子供に学校を休ませる、といったような事をテレビで放送して良かったのだろうか。それから、吉塚さんがどういった経験でああいう生活に至ったのか説明があればもっと理解できたように思った。

委員長

私が感じたのは、やはり、あの子供達が素直に、顔がとても生き生きとして育っているということ。その表情の後に、物質的なことは何もしてやれない、私が出来ることは悩みとかを受けとめてやる事だと父親がいう。母親は0点ばかりの答案用紙を見て、何も教えてやれないと涙む。教育とは何か、学校の成績が良くなくても、子供は立派に育つのだという事をこの番組は言っているように思った。父母の姿を見て、勉強、お金では得られないものを、ここの子供達は学んでいるように感じた。
諸先生方が言うようにとっても良い番組あり、テレビ岩手の力量が発揮された番組だったのではないかと思う。今日の番組は非常に良い評価だったように思います。

事務局

ありがとうございました。次回の番組審議会は2月19日(火)、午後1時30分よりテレビ岩手会議室にて行います。