夢・見る・ピノキオ

放送内容

2009年11月01日放送

Vol.31 11月1日  ピノキオ流旅のススメ 日本海を喰らう 羽越本線・庄内&新潟の旅

  • 秋から冬、旬を迎える日本海の幸をいただきにピノキオは旅に出ます。秋田、山形、そして新潟へ。沿線の魅力を感じながら、日本海ならではの食を堪能。岩手では見ることができない風景もゆっくり愉しんでください。

日本海を巡る旅…秋田と新潟を結ぶ日本海縦貫線の羽越本線に乗り込んで、早速旅にましょう。秋田県を出た列車は、山形の酒田、鶴岡を経て新潟へと向かいます。山形は、今春アカデミー賞外国語映画賞を授賞した「おくりびと」の舞台となったところ。ちょっとロケ地巡りをしていきましょう。最初に訪れたのは、主人公がチェロを弾いた印象的なシーンの河川敷。この日は雲がかかっていましたが、晴れた日には、雄大な鳥海山も望めるそうです。酒田駅のロケ地は酒田のシンボル・山居倉庫。ここは、主人公が車で移動する場面の車窓の風景になったところ。「おくりびと」は、楽団の解散でチェロ奏者の夢をあきらめた主人公が、故郷で思いがけず納棺師になるというストーリー。納棺師の求人広告を出していたNKエージェントに使われたのがこちら♪以前割烹を営んでいた小幡(おばた)です。内部は納棺シーンを撮影した場所として見学することができます。またNKエージェントの広報用ビデオ「納棺の手引き」を撮影した場所・旧港座もレトロでいい感じです。

やまがた観光情報センター


【TEL】023-647-2333

酒田は、北前船の往来で栄えた港町。積荷と共に様々な上方文化が入ってきました。料亭文化も、そのひとつです。相馬楼は、江戸時代から続いた老舗の料亭「相馬屋」に新しい息吹を加えて修復した施設。建物の見学のほか、酒田舞娘の踊りや食事も楽しめます。舞娘・演舞鑑賞(午後2時〜)/入樓券付き舞娘演舞観賞券 1,000円

相馬樓

【住所】〒998-0037 山形県酒田市日吉町一丁目舞娘坂
【FAX】0234-21-2924
【開樓時間】午前10時〜午後5時
【休樓日】原則として毎週水曜日です。(お盆、年末、年始は別途設定) 但し、「雛祭り」期間中は休樓日も開樓しますがお食事はありません。
【入樓料】大人:700円
【TEL】0234-21-2310
【メールアドレス】somaro@sage.ocn.ne.jp

酒田でお昼を食べるなら、地元の食材をふんだんに使ったフランス料理が評判のお店「欅」へ。シェフのおすすめコースをいただく。1品目は平目のお刺身を塩とオリーブオイルでいただきます。酒田名物のほうずきを付け合せに添えました。2品目は、生のカスベの天ぷらです。ソースはバルサミコ、そして上からは焦がしバターをかけて。また、この日はパプリカのムースでしたが、その日入った美味しい野菜をムースに仕立てるそう。3品目も魚が主役。今度はカレイとホタテをソテーして。カレイで包んであるのはマトウダイとホタテのすり身。ソースは、ホタテのヒモから作ったソース、そしてカレイの骨で出汁をとった生クリーム仕立ての2種類で愉しみましょう。肉は赤身が美味しい庄内牛。また地場産の野菜をたっぷり使います。デザートは、ほうずきのアイスと庄内柿のタルト。日本海と庄内を余すところなく堪能できるシェフおすすめコースです。

フランス料理 欅

【住所】山形県酒田市中町2-5-10 酒田産業会館 B1F
【営業】11:30〜14:00/17:00〜20:30(ラストオーダー)
【定休】火曜日
【TEL】0234-22-7019

列車の発車時刻まで時間があるなら、酒田ラーメンを食べていきましょう。酒田ラーメンは、店ごとで工夫した自家製麺、そしてスープに魚ダシを使うのが特徴。トンコツや鶏ガラベースに、かつお節、煮ぼし、トビウオ、昆布等を加えています。数ある酒田ラーメンの店の中でも一番人気があるのが「満月」です。看板メニューは、というと「ワンタンメン」。お客さんの8割が注文するほどの人気です。ワンタンは、皮が命。満月では、その皮の薄さにこだわっています。生地1キロを、なんと!650メートルもの長さまで伸ばすそうで、下に敷いた活字を読むことができるんです。満月名物のワンタンメン。ツルツルでトロリ、滑らかな口当たり。極薄ながらも、しなやかな弾力があります。このワンタンに、すっきりスープが良く絡んで。キッチリ出ている魚ダシもうれしいですね。寒くなるこれからは、ラー油を入れていただくのもオススメです。

満月

【住所】山形県酒田市東中の口2-1
【営業】AM11:00〜PM4:30
【休】不定休
【TEL】0234-22-0166

沿線に泊まるなら、日本海沿いに湧く名湯・鶴岡湯野浜温泉へ。游水亭・いさごやは、趣のある優美な館内と雄大な海の風景に心癒される宿です。ゆったりくつろげる部屋の一枚ガラスの窓からは、雄大な日本海を一望できます。旬の食材を堪能できる庄内浜海席は、海の幸が美味しさを増すこれからの季節にぴったりなプラン。それも今月下旬から割安になるというから嬉しい限りです。いさごやの一番の魅力は、やっぱりお風呂。おおらかに広がる空と海。展望風呂では目の前に名画のような風景が広がります。またリビングのような空間がある貸切風呂もあります。

湯野浜温泉・游水亭いさごや

【住所】〒997-1201 山形県鶴岡市湯野浜1-8-7
【TEL】0235-75-2211

羽越本線が、いよいよ新潟県に入りました。車窓に日本海が広がります。海面がキラキラと輝いて綺麗です。羽越本線には、「キラキラうえつ」というジョイフルトレインがあります。「キラキラうえつ」は、快適な乗り心地と楽しい工夫が満載のリゾート列車。風景を眺めながら、列車そのものも満喫できます。車両の一番前と後ろには、展望スペースが。またラウンジ車両では、一角にある茶屋でお茶菓子やお弁当を買い、和風ラウンジで飲食することができます。和風ラウンジには、「思い出ノート」が置いてあり、中には様々な旅の思い出が綴ってありましたよ。

村上は城下町。散策してみると、風情ある佇まいが、そこかしこに。市内には、300を越える町屋が残っています。そのうち約30件が、観光で訪れる人のために中を見せてくれるとか。町屋は間口対して税がかかっていたので、間口が狭く、奥行きがある作りが特徴とのこと。一服するなら、生産地として北限と言われている村上茶で。九重園は、現在のご主人で8代目になる村上茶の老舗。喫茶コーナーもあるので、土間や座敷を見学したあとは、美味しいお茶をどうぞ。

味匠 喜っ川(みしょう きっかわ)

【住所】〒958−0842 新潟県村上市大町1-20   
【TEL】0254-53-2213

九重園茶舗

【住所】〒958-0848 新潟県村上市小国町3番16号
【TEL】0254-52-2036

今回の旅の終着・新潟駅に到着しました。新潟まで来たら是非足を伸ばしたいのが、寺泊の「魚の市場通り」…通称・魚のアメ横といわれる通りです。店舗数は10軒。漁港直送の専門店が軒を連ねます。イキの良さと安さ、そして品揃えの豊富さは港町ならでは。日本海ならではの魚介が手に入ります。また浜焼きも豪快で美味しい。

新潟の魚を愉しむなら、安くいただける寿司メニューを。トロ、ウニ、そしてイクラを加えた10貫を3,000円で提供する企画「すし三昧・極み」です。新潟市内の24の参加店で食べることができるんですよ。地魚の握りは、仕入れで店ごとに違うとか。また新潟は日本酒が美味しいところ。季節限定品の吟醸で喉を潤して。また酒で洗い、一夜干しにしたヤナギガレイの旨さといったら…。遠火で焼いたそれは、香ばしく上品な旨味です。

鮨・割烹 丸伊

【住所】〒951-8063 新潟県新潟市東堀通8−1411
【営業】AM11:30〜PM2:00/PM5:00〜PM10:30
【休】年中無休
【TEL】025-228-0101

  • 羽越本線・庄内&新潟の旅。海の幸のシーズンはこれからです。みなさんもたらふく食べにどうぞ。