夢・見る・ピノキオ

放送内容

2017年03月05日放送

Vol.404 3月5日  老舗物語

  • 杜と水の都 盛岡市、美しい自然と古い歴史を持つ街です。市内には、長い時代を通り抜けてきた町の姿が・・・今回のピノキオは、そんな盛岡で続く老舗デパートの足跡をたどります。

150年の歴史をもつ老舗デパート


150年の歴史をもつ老舗デパート

150年の歴史をもつ老舗デパート 
150年の歴史をもつ老舗デパート

150年の歴史をもつ老舗デパート 
150年の歴史をもつ老舗デパート

豊かな緑にかこまれ、清らかな水に恵まれた盛岡市。中心市街地はその昔、盛岡藩の城下町で、京都や江戸から迎え入れた職人や商人の町としての歴史があります。そんな街に、150年の歴史をもつ老舗デパートが盛岡市菜園に店を構える「カワトク」。いつの時代も、市民の台所として、最新の流行を発信する場として、時代とともに歩んできました。その始まりは、小さな呉服店から・・・

カワトク

【住所】盛岡市菜園1-10-1
【営業】10:00〜19:00
【TEL】019-651-1111
【サイトURL】http://www.kawatoku.com

江戸に賑わった商店街から


江戸に賑わった商店街から

江戸に賑わった商店街から 
江戸に賑わった商店街から

江戸に賑わった商店街から 
江戸に賑わった商店街から

江戸時代の北上川舟運の拠点だった鉈屋町。町家が立ち並び、風情が残っています。青龍清水、大慈清水などの水場があることで、人が集まり商いを始めて商店街になった町です。その一角で商いを始めた川村 徳松。呉服商としての商売を学び、米穀商の父親のいたこの町へ。

歴史のある肴町へ・・・


歴史のある肴町へ・・・

歴史のある肴町へ・・・ 
歴史のある肴町へ・・・

歴史のある肴町へ・・・ 
歴史のある肴町へ・・・

江戸時代から続く歴史のある肴町は、現在もアーケードを中心に店舗が立ち並んでいます。時代は明治。鉈屋町から庶民でにぎわう肴町へ拠点を移した川村徳松。老舗デパートカワトクのもととなる呉服専門の店を構えました。明治17年河南の大火で盛岡の中心街が消失。肴町も大打撃を・・・多くの商店が辞めていくなか、村源や川村徳松商店などが立ち上がり商店街を形成。この時徳松は、長男 徳助に再興をかけ、名前を「川村徳助商店」と改めました。地道に商売を続け成長を果たした「川村徳助商店」は明治31年に店名を「川徳呉服店」へ。近代文明という大きなうねりの中、急がず騒がず、新しい発想を加えながら成長していきました。

百貨店へ・・・


百貨店へ・・・

百貨店へ・・・ 
百貨店へ・・・

百貨店へ・・・ 
百貨店へ・・・

肴町はアスファルト舗装され、建物などの近代化が進んでいきました。昭和12年 百貨店法施行。川徳呉服店もその認可を得て、名前を「百貨店 川徳」に変え、歩み始めました。戦争により世の中の状況が悪化。戦争は国民生活に暗い影を落とし、百貨店の華やかさや消費の自由を奪い取りました。戦後、華やいだ店内・・・一足早い豊かな生活への誘いを演出。「川徳デパート」と呼ばれるようになるのもこの頃からでした。昭和30年代、将来5階建てに増築を見込んだ設計の川徳新店舗が完成。肴町の新店舗には「夢の階段」と言われたエスカレーターが県内で初めて完成。様々なアイディアで競合店と競いながら、カワトクは市民の心をつかんでいきました。さらなる夢のショッピングセンターのために拠点を菜園へ・・・昭和55年、新店舗がオープンしました。江戸後期から明治・大正・昭和・平成。盛岡市の歴史とともに歩み続けている老舗が今も、町の中心に・・・これからも変わってゆく時代とともに進化し物語は続きます。

肴町界隈で時代とともに歩んできた老舗が他にも・・・


肴町界隈で時代とともに歩んできた老舗が他にも・・・

肴町界隈で時代とともに歩んできた老舗が他にも・・・ 
肴町界隈で時代とともに歩んできた老舗が他にも・・・

肴町界隈で時代とともに歩んできた老舗が他にも・・・ 
肴町界隈で時代とともに歩んできた老舗が他にも・・・

わらぬ味で市民に親しまれている明治17年創業の蕎麦屋、直利庵。昭和35年頃までは八幡通りの入口に店を構えていましたが、道路拡張などにより現在の場所へ。川徳が肴町にあった当時も、買い物した袋を持ってそばを食べに来た市民も多かったとか。

直利庵

【住所】盛岡市中ノ橋通1-12-13
【営業】11:00〜21:00
【定休】水曜(祝日の場合 営業)
【TEL】019-624-0441
【サイトURL】http://www.chokurian.com