盛岡手づくり村にある藍染工房「染屋たきうら」。明治42年創業、老舗の染物屋です。創業以来、「古法木灰水発酵建て」という日本独自の技法で染めています。言葉では表現しきれない、色とりどりの「青い」品々が並んでいました。

「涼やかな色」、お次は和菓子の世界で見つけました。竹芳には、四季折々の上生菓子が並びます。味はもちろん、季節の風趣を大切にする和菓子。これからの時期は、透明な寒天を使ったお菓子を。川で泳ぐ鮎の姿を表現した「錦玉 清流」は見ているだけで涼しくなります。そして、竹芳の夏の名物、カキ氷も。きらきらと輝く氷の下に白玉と餡子を敷き詰めたそれは、まさしく和菓子屋ならではのカキ氷。竹芳には、和菓子が彩る涼やかな色がありました。

「ガラス工房 glass Ｋ」の作品には、太陽の光がよく合います。派手な装飾はせずに、ガラス本来の透明感を大切に作品を制作している八木澤さん。グラスや花瓶、そして涼しげな音色を運んでくれる風鈴。八木澤さんの作品は、光との出会いを喜んでいるかのように、きらきらと輝いていました。

水の風景を求めてやって来たのは八幡平市。日本の滝百選に選ばれている美しい滝です。緑を浴び、清らかな水に触れて。ここには、高原の涼やかな空気が流れていました。

名水としても名高い八幡平から、清らかな水の色をもう一つ。こちらは、日本の名水百選に選ばれている金沢清水です。幾多の伝説が残るこの名水は、日の光や水草の添える色と共に、様々な表情を見せてくれます。それは、まさしく大自然が織り成す涼やかな色でした。

飲料水として、多くの人に愛されている金沢清水。八幡平物産館あすぴーてでコーヒーを提供している菊池さんもその一人。サイフォン式の本格コーヒーと金沢清水の清らかな水は、相性抜群。高原の涼やかな音色に耳を傾けながら、清らかなコーヒーを頂きましょう。