高原の中で頂く、こだわりの珈琲を。安比高原のアーベント倶楽部。オーナーの末峰さんは、おいしい珈琲が飲みたくて40年以上、生豆の状態から自分で焙煎しています。鳥のさえずりや涼やかなエゾハルゼミのメロディーと共に、豆のはぜる音がこだまして…。高原のオーケストラの中で頂く1杯は、格別なものでした。

そのお店は時を重ねて出る味。1985年創業の紅茶の店 しゅん。インドの茶園で飲んだ紅茶の味が忘れられず、盛岡でオープンした紅茶の喫茶店です。オーナーおすすめの紅茶は、ダージリンの春摘み紅茶。しゅん特製のスイーツと併せてどうぞ。

盛岡市中津川沿いに佇む、もりおか啄木・賢治青春館。100年以上前に竣工された銀行の建物を保存活用し、現在は盛岡の街並みの移り変わりと、青春時代を盛岡で過ごした石川啄木と宮沢賢治の功績を紹介しています。館内に設けられた喫茶コーナーでは、優しい香りが特徴のみなまた紅茶が好評です。

おいしい珈琲を自宅でも。盛岡市鉈屋町にあるfulalafuでは、お客さんにその場で豆を選んでもらい焙煎しています。「珈琲豆も果実。時間の経過と共に豆の香りの変化も楽しんでほしい」と語るのは、店主の鮫ノ口さん。焙煎が終わるまでのおよそ３０分。その間頂くサービスコーヒー片手に、本を読むもよし、ぼーっとするもよし。それもコーヒーを愉しむ時間ならではのもの。

盛岡市中央通りの裏にひっそりと佇むこちらのお店、珈琲はさることながら、何と店舗も手作り。ご主人の渡辺さんが選んだ世界各国の豆を、オリジナル仕様の焙煎機で煎じます。そして、珈琲を入れるうつわも…もちろん手作り。こちらは妻であり、陶芸家の美由紀さんの担当です。焙煎した珈琲を、手作りのうつわに入れて。珈琲の香りと共に、お店には渡辺夫妻の手の温もりが溢れていました。