夢・見る・ピノキオ

放送内容

2012年12月02日放送

Vol.187 12月2日  ピノキオ流旅のすすめ 北東北・山あいの温泉宿

  • 雪がちらつきはじめた初冬…山あいの温泉宿に行って見ませんか?今宵はピノキオ流旅のススメ。北東北3県を訪ねます。時間が止まったようなひとときを過ごしながら、お風呂も、食事も、そして人情にも触れて…体を芯から温めてください。

【岩手県花巻市】嘉司屋


【岩手県花巻市】嘉司屋

【岩手県花巻市】嘉司屋 
【岩手県花巻市】嘉司屋

【岩手県花巻市】嘉司屋 
【岩手県花巻市】嘉司屋

ピノキオ流旅のススメ、まず最初は花巻から。駅を出ると迎えてくれたのは、「賢治の作品から聞こえる風の音」をイメージして作られたというモニュメント。そんな風のようにぶらり歩くと、老舗の蕎麦屋にたどり着きました。明治37年創業、“わんこそば大会”発祥の店である『嘉司屋』。宮澤賢治も訪れたという蕎麦処です。温泉に行く前に、ちょっと蕎麦でもいただいていきますか。蕎麦は、細打ちと太打ちの2種類の打ち方。食感を楽しんでもらいたいと、代々受け継がれてきたおもてなしの心です。京都出身のご主人が、この店に取り入れたメニューがあります。にしんそば1050円です。京都の名店・松葉のニシン煮に、3種類の鰹節、そして日高昆布から取った出汁。絶妙なバランスです。蕎麦を肴に、燗もいただいて。

嘉司屋

【住所】花巻市東町2-19
【営業】11:00-14:20/17:00-20:30LO
【定休】水曜日(祝日は営業)
【TEL】0198-22-3322

【岩手県花巻市】山の神温泉 幸迎館


【岩手県花巻市】山の神温泉 幸迎館

【岩手県花巻市】山の神温泉 幸迎館 
【岩手県花巻市】山の神温泉 幸迎館

【岩手県花巻市】山の神温泉 幸迎館 
【岩手県花巻市】山の神温泉 幸迎館

花巻南温泉郷、豊沢川の上流に季節の移ろいを感じられる旅館があります。早速、宮大工が仕上げたという風情ある館内に入りましょう。ロビーの天井は、格式の高い「折り上げ格天井」。この天井には、釘を1本も使っていないとか。その技に、しばし見とれて…客室の天井も、宮大工が手掛けた「格天井」。豪華な部屋で一息ついたら、自慢のお湯を堪能する事に。この宿には4種類の源泉があり、100%かけ流しの温泉を愉しむ事ができます。風情ある内湯を堪能したら、自然溢れる露天風呂へ。川沿いの広々とした露天風呂。自然を満喫しながら、“美人の湯”とも称される滑らかで肌触りの良いお湯にのんびりと浸かりましょう。さらに趣の違う湯船をもうひとつ…天井から光が降り注ぐ、その名も「こもれび乃湯」。幸迎館には贅沢な空間と時間を、くつろいで過ごせる幸せがあります。お待ちかねの夕食…幸迎館では、東京で修業した料理長が腕をふるいます。料理長自慢の創作料理。彩りも鮮やか。素材の味を活かした料理の数々が並びます。北海道産のアワビは、バターを添えて、酒蒸しに…地元のブランド牛「胡四の牛王」。見事な霜降り。幸せな時間が流れます…技が光る料理の数々と、粋な空間、そして自然溢れるお風呂…花巻の山懐には、特別な空間があります。

山の神温泉 幸迎館

【住所】花巻市下シ沢字中野53-1
【料金】胡王の牛王和食会席膳1泊2食17000円
【TEL】0198-38-5526

【秋田・仙北市】新玉川温泉


【秋田・仙北市】新玉川温泉

【秋田・仙北市】新玉川温泉 
【秋田・仙北市】新玉川温泉

【秋田・仙北市】新玉川温泉 
【秋田・仙北市】新玉川温泉

ピノキオ、北東北・山あいの温泉宿めぐり。お次は、秋田県の田沢湖駅で下車。これからの季節、バスでしか行けない秘湯へ向かいます。到着したのは、冬の足音が忍び寄る「新玉川温泉」。この宿には、全国からたくさんの湯治客が訪れます。その殆どが1週間以上の連泊なのだとか。その人々を引きつけてやまない魅力は、なんといっても、お湯の力なのではないでしょうか。新玉川温泉は、世界でも珍しい塩酸を主成分とした強酸性のお湯。また、ラジウムも多く含んでいます。湯治場としてお風呂のバリエーションが多いのも人気がある理由のひとつ。豊富な湯量を生かした8つものお風呂が楽しめます。こちらは、発汗作用を促す「蒸し湯」。「打たせ湯」は、お湯の圧力と温度がなかなかの心地よさ。露天風呂の隣では、温熱浴が楽しめます。下を流れる源泉の熱で、岩盤浴と同じ効果が得られるのです。そんな新玉川温泉の人気を支えるのはスタッフの地道な努力です。訪れる人々に気持ちよく温泉を利用してもらおうとお湯の管理に余念がありません。全国から訪れるお客さんを迎えるのは、美しい自然と、抜群のお湯に風情、そして従業員の真心なのです。 この宿での食事は、気軽なバイキング形式。地元産の食材を中心としたメニューの数々が並びます。甘めの味噌で味付けされた「味噌付けたんぽ」。秋田県阿仁地方に伝わる、馬肉を醤油でじっくり煮込んだ郷土料理。是非味わいたいのが、秋田県のブランド牛「秋田錦牛」。A5ランクのそのお肉は、甘味のある脂身と奥深さのある赤身が、程良いバランス。口の中で、とろけます。連泊しても飽きないようメニューは、日替わり。多彩なお風呂と秋田の美味…バスでコトコト揺られ、わざわざ訪ねた甲斐がありました。

新玉川温泉

【住所】秋田県仙北市田沢湖玉川字渋黒沢
【料金】1泊2食12000円〜(2名の場合)
【TEL】0187-58-3100

ピノキオ・山あいの温泉宿めぐり。最後に訪れたのは青森県黒石市。温泉を尋ねる前に、木造のアーケード「こみせ通り」をぶらりすることに。

【青森県黒石市】鳴海醸造店


【青森県黒石市】鳴海醸造店

【青森県黒石市】鳴海醸造店 
【青森県黒石市】鳴海醸造店

【青森県黒石市】鳴海醸造店 
【青森県黒石市】鳴海醸造店

鳴海醸造店でお土産を買っていくことにしました。山田錦を使った大吟醸、稲村屋文四郎 1400円(300ml)香り高く、キレのある逸品です。お酒だけではなく、建物にも目を向けましょう。鳴海醸造店の主屋は、創業以前の建物と言われ1700年代に作られたと推定されています。その趣のある佇まいは見事です。

鳴海醸造店

【住所】青森県黒石市大字中町1-1
【営業】8:00-17:00
【休】1/1
【TEL】0172-52-3321

【青森県黒石市】津軽黒石こみせ駅こみせ庵


【青森県黒石市】津軽黒石こみせ駅こみせ庵

【青森県黒石市】津軽黒石こみせ駅こみせ庵 
【青森県黒石市】津軽黒石こみせ駅こみせ庵

【青森県黒石市】津軽黒石こみせ駅こみせ庵 
【青森県黒石市】津軽黒石こみせ駅こみせ庵

小腹が空いたので、黒石名物のB級グルメをいただくことに。黒石と言えば「つゆやきそば」が有名ですよね。こみせ庵では、毎日三味線ライブが行われています。黒石つゆやきそばと一緒に是非。今回ピノキオは、つゆやきそばに温玉をトッピング。650円オリジナルソースと和風ダシを合わせた味は、素朴で懐かしい味わいです。

津軽黒石こみせ駅こみせ庵

【住所】青森県黒石市中町5
【営業】10:30-15:30
【休】1/1
【TEL】0172-59-2080

【青森県黒石市】後藤温泉客舎


【青森県黒石市】後藤温泉客舎

【青森県黒石市】後藤温泉客舎 
【青森県黒石市】後藤温泉客舎

【青森県黒石市】後藤温泉客舎 
【青森県黒石市】後藤温泉客舎

400年以上の歴史を持つ、青森県黒石市の温湯(ぬるゆ)温泉。江戸時代は、弘前藩主も通ったと言われている温泉で、のどかで、素朴な雰囲気が漂っています。この温泉には、中心部にある共同浴場を取り囲むように「客舎」と呼ばれる内湯のない自炊宿が立ち並んでいます。部屋はシンプルですが、広くて使い勝手が良さそうです。後藤温泉客舎は、素泊まりで2500円。食事付きも可能で、2食付5000円から。居心地もよく、清潔な宿です。

後藤温泉客舎

【住所】青森県黒石市温湯鶴泉23
【料金】素泊まり2500円
【TEL】0172-54-8318

【青森県黒石市】温湯温泉 飯塚旅館


【青森県黒石市】温湯温泉 飯塚旅館

【青森県黒石市】温湯温泉 飯塚旅館 
【青森県黒石市】温湯温泉 飯塚旅館

【青森県黒石市】温湯温泉 飯塚旅館 
【青森県黒石市】温湯温泉 飯塚旅館

温湯温泉には、普通の温泉宿もあります。中でもひときわ目を惹くのが「飯塚旅館」です。古きよき時代を感じさせる2階建ての木造建築からは何とも言えない風格が漂います。切り盛りする女将さんの心づくしの宿です。食事の前にお風呂に入りましょう。源泉かけ流し、湯量も豊富なお風呂です。湯船は、オールヒノキ。ほのかな香りも素敵です。「温湯(ぬるゆ)温泉」という名前は、「温もりを長く保つ」ことから付けられたそうで、その名のとおり温まるお湯です。夕食には、青森の季節の食材を使い女将さんが心を込めて作った手料理が並びます。山あいの宿ですが、海の幸も豊富です。この日のオススメは、日本海側から入ったハタハタのお鍋。体の心まで温まります。そして女将さん自慢の漬物も。嬉しい一皿ですよね。女将さんの心遣いと料理、そして清潔なヒノキ風呂。温もりがあふれ出てくる素敵な宿でした。

温湯温泉 飯塚旅館

【住所】青森県黒石市温湯鶴泉60
【料金】1泊2食付 9000円(11〜2月)
【TEL】0172-54-8303

  • ピノキオ流旅のススメ北東北・山あいの温泉宿、いかがでしたか?身も心も温まったでしょうか?山肌が真っ白く染まる日がもうすぐそこまできています。そんな季節のうつろいを眺めながら、ゆっくりと一年の疲れを癒すことをオススメします。では、今宵はこの辺で。