北上は本通り。岩手の食材を使った多彩なメニューが評判のラ・タヴェルナです。こちらのお店は、パスタの種類も豊富。こんな“包む”パスタもあります。ピエモンテの赤を嗜みながら、指輪形パスタ・トルテローニをいただきましょう。柔らかい生地に包みこまれたリコッタチーズとシンプルでさっぱりとしたトマトソースが合っています。今回、「つつむ」というピノキオのテーマに合わせて、ラ・タヴェルナでは、イタリアの郷土料理「ティンパーノ」を作ってくれました。中には、相性がいい美味しいものを入れていきます。この日はまず、ジャガイモのニョッキをジェノベーゼで。松の実も混ぜています。包む生地は、パスタの生地を使っているとか。そしてマイルドなマスカルポーネとジャガイモを合わせたもの、さらにゆで卵をたっぷりと入れます。バラエティに富んだ具材ですよね。まだまだ入ります。手打ちのショートパスタ・ガルガネッリはボロネ―ゼで。そして白金豚のベーコンを惜しげもなく追加、最後に野菜のトマト煮も入れます。ティンパーノは、手間と時間をかけて様々な美味しい食材を丁寧に包んでいくのです。そしてオーブンでじっくり焼き上げること2時間。魅惑の味が完成します。ティンパーノは夜のみの提供です。友達同士で、家族で…みんなでワイワイする時に是非どうぞ。味わい、そして食感…様々な食材が奏でるハーモニーをお楽しみください。そうそう、ワインを一緒にいただくなら、落ち着いたトスカーナの赤で。尚、ティンパーノ2人前以上は、2日前に予約してくださいね。なにせ、作るのに、焼くのに、時間がかかりますから…夜メニュー　ティンパーノ　1人前800円　2人前以上は2日前要予約

ﾋﾟﾉｷｵ､つつむ料理､お次は去年ｵｰﾌﾟﾝした盛岡の八仙閣(はっせんかく)｡本格派の中華を手頃な値段で提供している､知る人ぞ知るお店です｡ｵｰﾅｰは内ﾓﾝｺﾞﾙ､店を切り盛りするﾜﾝさんは中国東北部出身の料理人｡そのﾜﾝさんがｵｽｽﾒする｢つつむ中華料理｣は､小籠包です｡もちろん皮から手作り｡毎日朝早くから強力粉を使って作っています｡小籠包の具材は､豚のひき肉に､特製ｽｰﾌﾟと味付け調味料を少々｡さらにﾈｷﾞ､玉ﾈｷﾞ､ｼｮｳｶﾞ､そして決め手となるｾﾞﾗﾁﾝを入れます｡全体的に薄めに仕上げるというその味は塩味で､肉の旨みが楽しめる｡皮を薄く引き延ばし､具を包みます｡包むのは､ﾜﾝさんの奥さん｡ひとつひとつ丁寧に仕上げていきます｡ｱﾂｱﾂに蒸しあがった手作り小籠包280円｡火傷をしないよう気をつけながら､蒸したてをいただきましょう｡ﾓﾁﾓﾁとした食感､そして包まれた美味しい豚肉と溶けだしたｾﾞﾗﾁﾝのｽｰﾌﾟがｼﾞｭｰｼｰです｡八仙閣で､小籠包と人気を二分するのが水餃子です｡こちらはｴﾋﾞとﾆﾗ､そして玉子を使った人気のｸﾞﾗﾝﾄﾞﾒﾆｭｰ｡このほか宴会などでは､旬の食材を使った餃子を色々と作っています｡また形も様々です｡本場中国の水餃子580円｡ｺｼがしっかりとして､ﾑﾁﾑﾁとした食感です｡包まれた具材のﾎﾞﾘｭｰﾑも満点｡ｴﾋﾞや玉子の相性もいい感じです｡ほうれん草を使った鮮やかな餃子もありました｡宴会用ﾒﾆｭｰとして登場するそうです｡暑い夏､結構ﾊﾞﾃ気味だった方は､八仙閣自慢の薬膳火鍋に水餃子を入れて愉しんでみましょう｡薬膳火鍋には､赤白2種類のｽｰﾌﾟが入ってきます｡まずは赤いｽｰﾌﾟ｡中国山椒の風味豊かな辛いｽｰﾌﾟで､水餃子にぴったり｡ｸｾになる味わいです｡白いｽｰﾌﾟは､ｺｸのあるまろやかなｽｰﾌﾟ｡こちらは､風味豊かな特製ｺﾞﾏﾀﾞﾚにつけて｡水餃子を薬膳火鍋でいただく…夏ﾊﾞﾃに､そして家族や仲間でﾜｲﾜｲ食べるのに､いいかもしれません｡薬膳火鍋 要予約で3280円ｺｰｽほか 食べ飲み放題2時間

ピノキオ「美味・つつむ」、次はシンプルながらも、美味しいつつむ料理を紹介します。盛岡は紺屋町の「ざくろ」。中国料理店の草分け「珍萬」の家族が営む食堂です。当然、特製のネギ油を使うなど、珍萬ならではの美味しさを継承。定食、そしてラーメンもほかにはない絶妙な味付けで、足繁く通うファンも多いそう。この店で紹介する包む料理は、なんとオムライス700円です。中華料理ではありませんが、この店のオムライスがまた美味しいんです。企業秘密ですがちょっと工夫したケチャップライス。そしてそれを包む卵はもちろん半熟で。ふわふわに仕上げます。ざくろのオムレツは、ふわふわトロトロの玉子で包んで。シンプルでしっかりとした味のケチャップライスは、薄味の玉子を引き立てます。マイルドでコクのある味わいです。もうひと品、紹介しましょう。宴会メニューのひき肉のレタス包みです。ひき肉に、タケノコ、しいたけを合わせ、オイスターソースをベースにした自家製調味料で味付け。春雨の上に乗せます。宴会メニューのひき肉のレタス包み。シャキシャキのレタスに自分で取り分けていただきます。肉の美味しい旨味に、春雨、タケノコがアクセントに。

レタスの次は、そのライバル・サンチュで包む料理です。やってきたのは、県南の一関。サンチュを使う料理というと、焼き肉や韓国料理ですよね。お邪魔したトロントは、韓国の創作料理が評判のお店です。トロントの店内は、広々として、落ち着いた佇まい。ゆっくりと食事を楽しめます。そんなこの店でいただく料理は「ポッサム」です。ポッサムで包む具材のひとつ、キムチ。トロントでは、日本人の口に合う韓国料理を心掛けています。このキムチも塩分を控え、玉ネギを多めに入れて甘めの味付けに。キムチと一緒に、豚のバラ肉も入れます。そして夏にぴったりという「特製ドレッシング」。ショウガ液と酢をベースに、ゴマ油を加えたさっぱりドレッシングです。これを野菜に絡めて、キムチと豚肉に添えます。ポッサム(今回のチョイスは3060円)は、サンチュとサニーレタスで。具材には、豚バラ＆キムチの他に、プルコギとライスもチョイスしました。ライスは、コチュジャンと日本の味噌、そしてゴマ油で作った特製味噌を付けていただきます。ご飯と一緒に、豚バラやキムチ、そして特製ドレッシングのサラダを合わせて。サンチュに包んだ、さっぱりとした爽やかな辛さと旨さは、なかなかの味です。プルコギも美味しくいただきます。サンチュなど、さっぱりとした野菜で包む料理の「食」が進むことと言ったら。夏バテ解消にいいかもしれませんね。

涼しげな風が駆け抜けるようになった安比高原。ペンション「スターダスト」は、ランチからディナーまで営業する地産地消レストランでもあります。このペンションが使っている食材は、八幡平市自慢の杜仲茶ポーク。これを塩釜焼きに。杜仲茶ポークを包む塩は、岩手県産を使っています。豚肉をブロックのまま、塩で包みこみました。これをオーブンでゆっくりと焼きあげます。蒸し上がったジューシーな杜仲茶ポークの塩釜焼き(要予約、3000円以上のコース)は、ほのかな塩味が、シンプルに美味しいひと品です。かみしめるほどに美味しさが広がります。スターダストの庭は、ハーブガーデンになっています。そのハーブを使って生春巻きを作っています。生春巻きはニジマスと鶏肉の2種類。ニジマスの生春巻きは、沢山のハーブと野菜を使います。アクセントにユズコショウと卵黄のペーストを加えて。香り豊かな生春巻きは、ハーブと自家製ペーストがニジマスを引き立てて。シャキシャキとした食感も魅力です。また安比の山菜を包んだ揚げ春巻きもありました。高原の「つつむ」料理は、地元食材の良さを引き出していました。塩釜焼きや春巻きは、おまかせコースにて提供