夢・見る・ピノキオ

放送内容

2012年02月12日放送

Vol.145 2月12日  新酒と肴をいただく

  • 新しいお酒が 産声を上げて。美味しい肴とともに、ゆるりと愉しむ夜をどうぞ。寒い冬に嬉しい温まる料理の数々…和食はもちろん、イタリアンや創作料理も登場します。さあ、乾杯しましょう。

菜園 扉 door


菜園 扉 door

菜園 扉 door 
菜園 扉 door

菜園 扉 door 
菜園 扉 door

ピノキオ、新酒と肴。トップバッターは人気の食中酒「よえもん」から。盛岡の繁華街。ちょっと路地裏に入ると、ビルの1階に「菜園・ドアー」があります。隠れ家のようなそのお店…石鳥谷の川村酒造店の人気のお酒「よえもん」だけを置いているんです。「よえもん」の数は、なんと10種類もあります。新酒の特別純米酒をいただきました。ドアーの料理と共に別のよえもんもいただきましょう。ちょっと熟成させた純米酒と岩塩をふった「ふうせつ花のお豆腐」です。大豆の味わいを楽しみながらゆっくりと。フワフワのだし巻きもおススメです。よえもん純米酒との相性もバッチリ。次は旬のタラキクと寒じめほうれん草のパスタです。パスタに合わせたのは自家田美山錦の山廃。燗でほんのりいきましょう。パスタともなかなかいい感じです。シメの一杯は雄町の生タイプ。米特有のふっくらとした旨味、そして酸も強めのそれは、白金豚の西京焼きと…白金豚の肩ロース。ちょっと濃いめの味付けと雄町のマリアージュはとても幸せな気分にしてくれます。「よえもん」を知り尽くした隠れ家で素敵なひとときをどうぞ。

菜園 扉 door

【住所】盛岡市菜園1-11-15 佐々木ビル1F
【営業】17:30-2:00LO
【定休】火曜
【TEL】019-625-2977

割烹 和郷


割烹 和郷

割烹 和郷 
割烹 和郷

割烹 和郷 
割烹 和郷

凍てつく風景は、水墨画のような美しさ…北上は諏訪町。訪ねたのは先日リニューアルしたばかりの「割烹・和郷(わきょう)」です。ここに美しい風景のような趣深い料理を作る職人がいます。厨房で腕を振るうのが、ご主人の菅原(すがわら)栄治(えいじ)さん。東京の寿司屋、石川の料亭などで修行し、さらには祇園のカウンター割烹で腕を磨きました。そして2008年、「和郷」をオープンさせます。置いている日本酒は京都、山形、地元岩手と3軒の酒屋からとっています。そんな菅原さんのオススメ料理をいただきながら、日本酒をたしなむことに。カラフルなお猪口の数々…粋なサービスですよね。お好きなお猪口でどうぞ。一杯目は、やっぱり京都のお酒。イギリス人の南部杜氏が造る「玉川」です。あわせるのは、天然本マグロのたたき。脂がのったトロは、無ろ過の生原酒であっさりとした味わいの玉川とぴったり。次は、今が旬の大分産トラフグを唐揚げで。これには、くどき上手の純米大吟醸。京風のフグ唐揚に、「たんかんわたりぶね」を使った華やかでフルーティな味わい。なんとも幸せなひとときです。ご主人に勧められてすっかりいい気分。宮城の辛口・綿屋の純米と、はしりの一皿です。海と山の春が滋味深く、心安らぐ味に。アツアツのお鍋もいただきましょう。ホロホロ鳥の小鍋です。食材そのものの美味しさと、しっかりと効いているダシ、そして柚子もアクセントに。シメはサバ寿司。京野菜の実山椒を入れて、それから大葉とガリとゴマを中に混ぜ込んでいます。お持ち帰りもできるというサバ寿司。シャリの中に色々混ぜ込んだのは、ご主人のオリジナルです。京の味を和郷風に仕上げました。シメがサバ寿司なら、酒は京都山城の「徳次郎」でしょう。五百万石を使った抜群のキレ、そして飲みごたえのある純米大吟醸です。岩手にいながらにして、上品な京風料理と日本酒を愉しめる和郷…カウンターがオススメです。

割烹 和郷

【住所】北上市諏訪町2-4-46 NIXビル1F
【営業】17:30-23:30
【定休】日曜
【TEL】0197-65-3835

高橋酒造店(堀の井)


高橋酒造店(堀の井)

高橋酒造店(堀の井) 
高橋酒造店(堀の井)

高橋酒造店(堀の井) 
高橋酒造店(堀の井)

岩手県内の造り酒屋では、ただいま寒仕込みの真っ最中。紫波町の高橋酒造店でも品質向上をモットーに米の旨みを生かした酒造りに日夜励んでいます。銘柄は「堀の井」。“堀米集落の井戸からいい水が出る”ということから名付けられました。米の旨みと味を引き出したそれは、お燗することで、ふくよかな味わいが一層ふくらんで。高橋酒造店の当主・高橋家は、18代続いてきた名家。現在18代目の高橋誠さんが酒造りを担当しています。誠さんは、独り立ちして3年目。以前ピノキオがお邪魔した時から腕を磨いてきました。毎年試行錯誤して造り続けてきた酒・堀の井…今年のなかなかの仕上がりとのこと。そして今、注目されているお酒があります。自家田トヨニシキの純米酒です。名前は、堀米(ほりごめ)。まもなく新酒が産声をあげます。

高橋酒造店(堀の井)

【住所】紫波町片寄字堀米36
【TEL】019-673-7308

吟の酒 きぶね


吟の酒 きぶね

吟の酒 きぶね 
吟の酒 きぶね

吟の酒 きぶね 
吟の酒 きぶね

生まれたばかりの堀米…向かったその先は…盛岡市本宮の「吟の酒・きぶね」。「造り手のお酒への情熱、そして飲み手に感動を与える地酒」をテーマに県内はもとより全国各地の日本酒、25蔵、500種類以上を販売しています。高橋酒造店の堀米は、タンク買って販売する入れ込みようです。きぶねのご主人に、注目したい日本酒を選んでもらいました。選んでくれたのは、ほとんどが地元産の無農薬山田錦を使っているお酒。造り手のスタンスも考慮する「きぶね」ならではのセレクションですよね。中でもオススメなのが、山形正宗です。しっかりとした旨味とキレがある山形正宗。料理を誘うような酒とはこのこと。ウチ飲みなら、ぬる燗にして。こんな料理を肴に一杯いただきたいものです。寒い冬は、家でホッとする一杯もなかなか。きぶねで好みのお酒を探してみてください。

吟の酒 きぶね

【住所】盛岡市本宮1-7-22
【営業】10:00-19:00
【定休】水曜
【TEL】019-681-4330

かもし処 陽 −SUN―


かもし処 陽 −SUN―

かもし処 陽 −SUN― 
かもし処 陽 −SUN―

かもし処 陽 −SUN― 
かもし処 陽 −SUN―

純米酒・堀米は、こんなお店でもいただけます。盛岡の桜山神社近くにある「かもし処・サン」です。堀米は、今まで日本酒が苦手な方もスッキリ飲める米が華やかではないがキレイで、素朴な味わい。かもし処・サンでは、三陸の旬の幸を提供しています。堀米にはソイ刺しを合わせました。(かもし処という名の通り、日本酒はこだわったラインナップ。各地の蔵を訪ね、納得のいく酒を揃えています。特にこだわって仕入れているのが、本醸造です。こちら丹(たん)沢山(ざわさん)の生。早春の到来を告げるワカメのしゃぶしゃぶとともに盃を傾けましょう。磯の香り、そして食感もいいワカメと風味がよく、すっきりとした飲み口の丹沢山…しばし会話も忘れて。そして山田のカキ。塩麹を絡めたあと、昆布の上で焼きます。お酒は精米を80パーセントに抑えた酒米使用の七本槍・純米。クセがありますが、どっしりとした米の旨みがいい感じです。そして酸もしっかり。旨みたっぷりの食中酒とカキのコンビネーションは夜が更けるのも忘れさせてくれます。最後は、名物のどて焼き・牛筋の煮込みを。八木澤商店の赤みそと白みそをブレンド。そして自家製ダシと野菜でさっぱりめに仕上げているそうです。どて焼きといえば関西。そして関西でツウ好みの蔵元といえば秋鹿。濃厚旨口の純米酒ファンは是非。新しいお酒や料理との出会い…かもし処・サンに乾杯♪

かもし処 陽 ―SUN―

【住所】盛岡市内丸4-19
【定休】水曜
【営業】18:00-24:00LO
【TEL】019-681-3400

蕎麦喰い処 やまや


蕎麦喰い処 やまや

蕎麦喰い処 やまや 
蕎麦喰い処 やまや

蕎麦喰い処 やまや 
蕎麦喰い処 やまや

そば屋で一献傾けて…仕事帰り、そんな粋なひとときを過ごすなら…大沢川原の蕎麦喰い処・やまやへ。お酒は「山田錦と9号酵母」という日本酒の王道にこだわった東洋美人の純米吟醸。上品で柔らかな甘みとシャープな酸味の東洋美人は、軽く炙った「板わさ」と共に。緩やかな時が流れるひとときは、疲れた体を癒してくれます。「ぬき」という言葉があります。これは「蕎麦ぬき」という意味で、天ぷらや鴨など蕎麦のタネだけをいただくこと。ニシンを注文してみました。こちらのニシンは、一夜干しの煮付け。濃いめの味付けです。また数の子も付いてきます。次は鴨汁の鍋です。旬の鴨と共に具材として入れるのが、コクを出すヤマトイモ。そのほかキノコや野菜をトッピング。一杯飲みながらのお客さんにこの鍋が好評なのだそう。鍋に張ったふくよかなダシの香りが食欲を誘います。(ワンポ)煮えるまで、堀の井の本醸造で喉を潤して。寒い日の鍋は格別。鴨そしてヤマトイモはコク深く、旨み溢れる味わいです。最後に「もり」を堪能しましょう。そばの香り豊かな挽きぐるみです。濃厚な鴨ダシつゆにコクをプラスした汁は美味。その汁につけていただく蕎麦が今宵のハイライトです。仕事帰り…たまには蕎麦屋でこんな粋なひとときはいかがですか?

蕎麦喰い処 やまや

【住所】盛岡市大沢川原1-1-16
【営業】11:00-20:00
【定休】日祝
【TEL】019-652-0808

  • 凍てつく寒さの冬。その寒さを利用して作られた新酒がひとつまたひとつと生まれ出でて。その新酒と肴を味わえるなんて幸せですよね。好みのお酒をいただきながら、ゆるりと過ごしましょう。 それでは、今宵はこの辺で。