昔から湯処として栄えている西和賀。こちらの小さな集落にも、地元の憩いの場になっている日帰り温泉施設がありました。こじんまりとした湯船にはられたお湯は、源泉掛け流しのもの。公衆浴場とはいえ、さすがは湯の町。とろり感のあるお湯は、体を芯から温め心地良い入浴感を与えてくれます。

明治創業の老舗の商店。山菜やキノコを主に扱い、冬の今時期も軒先に並びます。上手に保存された山菜やキノコを使った汁ものを時々振る舞うというこちらのお店。寒さが厳しい分、気さくなご主人の心いきに身も心もポカポカです。

県道沿いに佇むこちらのお店は、春に採った山菜を塩漬けにし、年中提供している人気の店。沢内産のそば粉を使った、自慢の手打ちそばが付く、土日・祝日限定メニューの「およね御膳」や、稲庭うどんの上に山菜がたっぷりとのった「およねうどん」がオススメ。

マタギの里西和賀には、マタギ料理が味わえる温泉旅館がありました。創業４０年。食堂からスタートしたというこちらのお宿。自慢のメニューは「熊鍋」です。じっくりと煮込むことで、食感が柔らかくなるという熊肉。脂が溶け込んだスープは旨味だけではなく栄養も満点です。また、自家製のどぶろくもオススメ。スッキリとしてクセの無い味わいが、喉元をスッと流れます。熊鍋のお供にも是非。

西和賀町沢内。農家の軒先にズラリと並ぶ凍み大根は、本格的な冬の到来を告げるこの時期の風物詩です。伺ったお宅では凍み大根作りが始まっていました。昼夜の寒暖差で、凍っては、解凍を繰り返し、時間をかけて出来上がる凍み大根。旨味や栄養がじっくりと凝縮されていく伝統の保存食です。そんな凍み大根と室に保管されている野菜で煮物を作るのがこの地方の定番とか。今も昔も変わらない、雪国の光景がありました。

西和賀産の大豆と水を使い仕上げる豆腐が、地元はもちろん、観光客からも人気の豆腐屋さん。重くドッシリとした「もめんとうふ」や、豆腐をザルに盛る「ざるとうふ」。豆乳の濃厚な部分のみを使い、薄い膜を何枚も積み重ねて作る「くみあげゆば」などが人気。おからの無料サービスも嬉しい限り。

湯川温泉にある小さなお宿。ご主人が打つ「手打ちそば」は、予約を入れれば日慢帰り客でも楽しむことができます。また、「すっぽんの丸鍋」もオススメ。シメの雑炊は、具材の旨味が溶け込んだスープに絡むご飯とフワフワのたまごが美味。栄養も満点で体の芯から温まります。