盛岡は神明町。ここに県産食材を使った珠玉のフレンチと選び抜かれたワインを楽しめるヴァンダンジュ近江亭があります。この店が昨年からはじめたランチは、カジュアルにフレンチを愉しめるんです。パスタランチは1000円。普通パスタというとイタリアンを思い浮かべますが、この店ではフレンチテイスト溢れるソースで提供しています。この日のワタリガ二のナンチュアソーススパゲッティは、風味豊かです。ソーテルヌのほのかな甘味、そしてまろやかさとコクが同居して、美味。またパセリを揚げてピューレしたソースもアクセントに。ランチはパスタの他に、1300円の近江ランチ、そして2000円のコースがあります。この日の2000円のコースは前菜が、エビと旬の魚のムース。スープは、こんがりするほどバターでよく炒めた人参を、キャラメリゼしていただきます。メインは、鯛です。鯛の香ばしさをまろやかなクリームソースが包み込みます。プロシュートの塩気がアクセントに。３つの食材が重なり合い、独特の食感を生み出しています。カジュアルなデザートも満足度が高い一品です。

寒〜い冬、アツアツの料理が食べたくなりますよね。そんな時は二戸の鉄板焼きのお店、來（らい）へ。一押しするメニューは「お好み焼き」。県産の南部小麦や野菜、そして八戸から仕入れた海の幸を使っています。特製「來」お好み焼き980円。風味がある南部小麦、魚介や豚肉の旨味など県北と八戸の旨さが詰まっています。佐助豚の背脂を使うメニューも。背脂で焼き旨さをプラスした板ヤキソバ750(月見)です。卵を割っていただきましょう。ソースと卵が絡み、コク深い味わい。モチモチとして食べ応えもあります。最後に、昼も食べれますが、夜、お酒のつまみに嬉しいメニューも焼いてもらいました。こちら珍しい佐助豚の骨付き豚足500円です。パリッとした香ばしさとトロトロ感を両方味わってください。原始人ぎょうざ2本350円は、二戸の菜彩鶏に「佐助豚のひき肉」と「高村農園のアマランサス」を詰めました。ジューシーでボリュームもたっぷり。こだわりの食材に手間ひまかけたアツアツの鉄板料理…病みつきになりそうな魅惑のラインナップです。

水沢の郊外に美味しいお蕎麦屋さんがあると聞いて足を向けました。素朴な佇まいの手打ち蕎麦「わ」です。この店では状態の良い国産のそばを使っています。そばを実で仕入れ、石臼で自家製粉しています。そばの実は、丸ごと挽いています。また、香りもひきたつようにと、挽き方は粗挽きにしています。この店では、挽きたて、打ちたて、茹でたてがモットー。毎朝、蕎麦作りの音が響いています。手打ち蕎麦「わ」では、席に着くと「そば茶」そして「そばかりんとう」をサービスしてくれます。サクサクとした食感を楽しみながら、蕎麦を待ちましょう。蕎麦はやはり、美味しさをダイレクトに感じることができる「せいろ600円」をいただくことにしました。この店の薬味は、前沢の農家に頼んで作ってもらっているという小ぶりの辛味大根です。せいろで石臼挽き手打ち蕎麦の美味しさを堪能しましょう。ほんのりとした甘さ、そば本来の香りも豊かです。そして薬味の辛味大根はピリッとエッジの効いた辛さ。蕎麦の甘味を引き立てます。前沢産の長イモを使った蕎麦も好評です。この長イモは非常に粘りのある逸品で、とろろそば800円に。コクがあり、まろやかに仕立てられた蕎麦つゆに、ふんわりとのった「とろろ」。口どけも良く優しい味わいです。また「肉そば800円」もなかなか。キメが細かく柔らかいというやまと豚と厳選したネギを使いました。豚肉やネギから出る甘みと食欲をそそるコクは、なかなかの味わい。風味がいいので、味わい深いのにしつこすぎずスッキリとしています。最後にそばのデザートを。香り豊かな手作りのそばシフォンケーキ100円です。自家製のリンゴジャムが付いて。毎日「挽きたて」「打ちたて」「茹でたて」を提供する手打ち蕎麦「わ」は、蕎麦が無くなり次第閉店します。お早めにどうぞ。

ピノキオ・新年そろそろ外ごはん。次の舞台は八幡平市です。ＪＲ花輪線・大更駅にほど近いところに、地元の人々が足繁く通うお店があります。地元ファンが集まる「蘭々」。ラーメンを謳っていますが、丼物や定食、一品料理など多彩なメニューを誇ります。その中でも人気なのが「ねぎらーめん700円」です。ゴルフ場の料理長を勤め、独立してお店を開いたご主人の３０年以上のキャリアの中でも不動の人気を誇ります。ネギもご覧のように山ほどトッピング♪四川風の辛味噌は、癖になりそうな味わい。コクのあるスープです。辛さが旨いとはこのこと。３０年来の味に納得。尚、辛味は調整できます。続いては、地元の杜仲茶ポークを使ったパイコー飯860円。このお肉、下味をつけ、かたくり粉をまぶして寝かせたものとか。さりげなく手間をかけているんですね。食欲をそそるあんかけがたっぷりとかかったパイコー飯。トロッとした中にカリッとした食感、さりげなく美味しい丼です。一風変わったメニューもあります。焼きそばにケチャップソース…そしてバターも入れて洋風に仕上げました。日本風中華とイタリアンの意外な組み合わせ、焼きそばナポリタン650円。もちろん、粉チーズ、タバスコも少々ふっていただきます。麺は焼きそばなのに味はナポリタン…この組み合わせは絶妙です♪新しい美味しさとの出会いがありました。そしてこんな組み合わせも…スープの海にチャーハンを浮かべました650円。チャーハンは、炒め具合がいい感じの鮭チャーハン。親鶏ガラや豚ゲンコツ、そして野菜などから取ったスープと相性も良く、口に含むとふくよかな美味しさが駆け抜けます。定番から創作料理まで、幅広い美味しいメニューが、地元民をひきつける蘭々の魅力です。

盛岡は菜園に新しい居酒屋がオープンしました。カワトクデパートのちょうど向かいのビルに店を構えた「海(うみ)幸山(さちやま)幸(さち)　福(ふ)っ幸(こう)」です。福っ幸は、旬の幸をいただけるお手頃価格の居酒屋。海の幸は、三陸を含めた近海の旬を揃えています。親方の地元が岩洞湖でワカサギをはじめ、山の幸も豊富に揃っています。それでは岩洞湖の自然を堪能することにしましょう。喉を潤すのは日本酒。「堀の井」の純米吟醸一合1180円で。お通し500円は、親方自らが採って仕込んだ山の幸です。岩洞湖のワカサギは、天ぷら980円でたしなみましょう。サクサクとした食感とほんのりとした甘さがたまりません。またワカサギは、南蛮漬け680円もいい感じ。酒のつまみに最高です。また生のワカサギが入り次第、運が良ければ作ってくれるという刺身(時価　※めったに作れないそうです)。沿岸の刺身醤油でいただきます。上品な甘さの逸品です。寒い冬はやっぱりお鍋を。外山鍋2人前2380円は、玉山産の短角牛を使った牛乳鍋です。また新店デビューしたばかりの「福っ幸」は、ランチも豊富に揃えています。今回特別に期間限定(1／9〜1／21)ランチ・岩洞湖御膳1500円を出してくれることになりました。赤身が美味しい短角を堪能しましょう。