夢・見る・ピノキオ

放送内容

2011年12月11日放送

Vol.137 12月11日  美味なる調べを隠れ家で… 

  • 街角にひっそり佇む隠れ家。 (ワインの音を聞かせて)もちろん、料理もお酒も美味しくて…そこは、こじんまりしていますが、居心地がいい、温もりのある空間です。ゆったり、食事を愉しみましょう。今宵は、本当は教えたくない隠れ家への招待状です。

Mitad・Y・Mitad(ミタ・イ・ミタ)


Mitad・Y・Mitad(ミタ・イ・ミタ)

Mitad・Y・Mitad(ミタ・イ・ミタ) 
Mitad・Y・Mitad(ミタ・イ・ミタ)

Mitad・Y・Mitad(ミタ・イ・ミタ) 
Mitad・Y・Mitad(ミタ・イ・ミタ)

賢治さんが佇む街・盛岡は材木町。今年オープンしたばかりの隠れ家です。スペインをはじめとした地中海料理を愉しめるお店「ミタ・イ・ミタ」です。スペイン語で「半分づつ分け合う」という意味とか。かわいらしい調度品、そして若いシェフと奥さまもホノボノ、いい雰囲気です。ここで頼んで欲しいのは卵を5個も使うスパニッシュオムレツ800円です。中には、素揚げしたジャガイモ、そして玉ネギなどをたっぷり入れて。味付けはシンプルに、そしてボリューム満点のまんまるサイズに仕上げるのがミタ・イ・ミタ風。スパニッシュオムレツは、カヴァとともに。クリスティアス ブリュット3000円で。オムレツはもちろん「半分づつ分け合って」いただきましょう。トマトソースをベースにアンチョビを入れたマリナラソースとの相性もバッチリです。岩塩をふっていただくのは、コシード900円…スペイン風の豆の煮込みです。ひよこ豆と牛スネ、豚バラ、ベーコン、そして野菜をブイヨンで煮込みました。たくさんの素材の旨味が器の中で見事に調和して。お次は、パエジャ…パエリア2200円(作るのに20〜30分かかります)です。具材は、アサリにムール貝、海老、季節の白身魚、そして鶏肉などなど。エレガントできれいにバランスが取れている辛口の白・パソ セニョランス4200円を片手にパエリアをいただきましょう。しっかりダシが効いて、旨味とコクがある味わい。ホクホクで体も温まります。愉しみを分け合いながら、余裕をもって、ゆっくり過ごしたいお店…ミタ・イ・ミタでした。

Mitad Y Mitad(ミタ・イ・ミタ)

■住所   盛岡市材木町3−13 あずばる館2F■営業時間 1130-1400 1700-2100(LO)■定休日  月曜日(日曜は予約営業)※今回の紹介はディナーメニューです。
【TEL】019-652-7113

おそば 利久庵


おそば 利久庵

おそば 利久庵 
おそば 利久庵

おそば 利久庵 
おそば 利久庵

今年の夏にオープンした隠れ家的そば屋が開店の時間を迎えました。盛岡はみたけ。県営武道館のすぐ近くの閑静な住宅街にその店はあります。しかもちょっ引っこんでいるので目立たないんですよね。そば屋の名前は「利久庵」といいます。茶人・千利休の「すべてのものに感謝する気持ち」を料理に込めて提供しているとのこと。先月切り替わった新そばは、香り豊か。利久庵では、この新そばを使い分けています。利久庵だけに「せいろ580円」は、「利休盆」の上にのって出てきました。また箸は、片端を人間が、もう片端を神様が使うという意味の「利休箸」です。そばの香りがいい感じです。手間ひまかけた「かえし」で作った「そばつゆ」でいただいて。ダシが効いた風味…なかなか上品な味わいです。カレーそばは、あらかじめ和風に味付けしておいた鶏の挽肉を使い、甘辛く仕上げています。この蕎麦に使っているのは藪。そしてその上にカレーをかけると、さらに黒ゴマのペーストを。和食でゴマのことを「利休」といいます。これは黒ゴマのペーストだから、黒利休♪750円と言うんです。黒利久は、カレーと黒ゴマが混ざるよう、豪快にかき混ぜて。風味豊かで、コクがあり、たまりません。アツアツで、体を芯から暖めてくれます。二品目は、鴨せいろならぬ肉せいろ780円。牛肉を使っています。あとをひかない濃さのツユにアクセントでラー油をかけていただくと、新しい蕎麦との出会いを体感できます。またそば屋のカツカレー750円は、黒利久のライス版。このカレーはカツにもよく合います。癖になりそうな味わいです。なんとおでん480円もありました♪ 寒いこれからのシーズン嬉しいですよね。蒸した大豆を使った味噌でコトコト煮込んだおでんは、しょうが風味のやさしいイッピン。柔らかくて口の中でほどけるように無くなります多彩なメニューの利久庵。隠れ家にしないで、家族で訪ねてほしいお店です。

おそば 利久庵

■住所   盛岡市みたけ3-29-18■営業時間 1130-1500 1730-2030■定休日  木曜定休
【TEL】019-645-7318

muramatsuri(ムラマツリ)


muramatsuri(ムラマツリ)

muramatsuri(ムラマツリ) 
muramatsuri(ムラマツリ)

muramatsuri(ムラマツリ) 
muramatsuri(ムラマツリ)

お次は大通り。シンプルな看板に「ムラマツリ」と書いたこちらの隠れ家は、去年の今頃、ひっそりオープンしたお店。ノスタルジックでオシャレな店内ですが、ゆっくりくつろげそう。この店はビストロ料理とワインを気楽にいただける普段使いの食堂なんです。この店には、リーズナブルな、いいワインがズラリ。 ムラマツリは、メニューが豊富。ボードを見ながらどれにしようかな…と迷っていたら、マスターがテリーヌを進めてくれました。豚肉を使ったシンプルな「田舎風パテ750円」。かなりイケます。ワインもすすんで。タイプ別にグラスワインもあるので少々。ロワール地方ナントの白はグラスで700円。フルーティでバランスがいい口当たり。軽めで、キレのある味わいです。合わせるのは、彩りも鮮やかなサラダ850円。風味豊かなアンチョビガーリックソースが香ばしく、アクセントになっています。定番の中で人気を誇るのがキッシュ850円〜。これを白に合わせていただいてみましょう。焼きたての熱々キッシュ。濃厚でコクがありますが、ふんわりフワフワで美味。人気のひと品に納得です。辛口の白にもぴったり。最後はしっかりと「ステーキ・フリット」で。ここで使う肉は、牛肉のバヴェット。焼肉で言うとカイノミにあたる、なかなか希少な部位です。

muramatsuri(ムラマツリ)

■住所   盛岡市大通1-5-3■営業時間 1700-2200LO(日祝は2100LO)■定休日  月曜日
【TEL】019-651-0266

Dining&Bar 九十九草


Dining&Bar 九十九草

Dining&Bar 九十九草 
Dining&Bar 九十九草

Dining&Bar 九十九草 
Dining&Bar 九十九草

盛岡は中ノ橋通。ここにとっておきの隠れ家が…。そば屋の老舗・東家が経営するダイニングバー「九十九草」です。 お酒が色々揃っている九十九草ですが、まず全国の銘酒が揃う日本酒で。一杯目は静岡の「喜久醉1合680円」。ふくよかな旨味と柔らかで軽快な喉越しのやや辛口の純米酒です。食中酒にぴったり。ならば、何をいただこう? そう♪九十九草ならではの「蕎麦がき」がおススメです。昔からコビルとして親しまれてきた「蕎麦がき800円」。モチモチとしながらもフワッとした食感。口の中でとろけるようです。次は、鳥取の地酒・田中農場1合700円をぬる燗で。一切化学肥料を使わないで栽培した山田錦の純米酒です。田中農場は海の幸とともにお楽しみください。鮟肝680円やカンパチのなめろう840円などなど。九十九草は、蕎麦屋ならではのメニューもあります。鴨の治部煮1000円です。鴨には本来、小麦粉や片栗粉をまぶすことが多いのですが、この店ではそば粉をまぶします。鴨肉の旨味を閉じ込め、とろみをつけて。オールラウンドな赤・セルヴァグロッサのベースワイン3000円を片手に鴨の治部煮をつまみましょう。濃い目のダシ汁に鴨からにじみ出た脂が、コクと旨味を醸し出しています。 また絶妙なトロミがお肉のジューシーさ、そして柔らかさを保って。心まで温かくなるメニューです。〆のひと品は、塩カツ丼。県産豚のロースをあっさりの塩ダレで。重くなくぺろりといけちゃいます。半分食べたら、特製のだし汁で、お茶漬け風にいただきます。最後までススってしまう美味しさです。

Dining&Bar 九十九草

■住所 盛岡市中ノ橋通1-8-4■営業時間 1130-1430(月〜金)、1730-2230LO■日祝定休※紹介したのはディナーメニューです
【TEL】019-622-2253