夢・見る・ピノキオ

放送内容

2011年11月13日放送

Vol.133 11月13日  アツアツお鍋 魅惑のピノキオセレクション

  • 寒くなってきましたね。そろそろ鍋が恋しい季節です。今宵は、アツアツの美味なる鍋をセレクションしてみました。和風、洋風、韓国風とさまざまです。火傷しないようにお楽しみください。

大通りの「匠の」。県内産の素材を使い、ジャンルにとらわれない料理を提供しています。「匠の」という店名には、匠の技が集まっているという意味が込められています。酒造りの匠、米の匠、そして調味料の匠など、誇るべき岩手の技が集まっているんですね。ここでは日本酒を鍋に張って常夜鍋1980円ですね。毎晩食べても飽きないことからそう称される豚肉がメインの美味しいお鍋です。日本酒の旨みが残った汁で豚肉をしゃぶしゃぶしていただきます。シンプルですが旨味のある鍋です。豚は岩手山を望む丘にある石川農場が生産するあじわい林檎ポーク。生後1か月頃から出荷するまで、リンゴを餌として与えています。飲み水にはイオン水を使っているそうです。キメが細かく柔らかな肉質、そして脂に甘味とコクがあります。「匠の」では、このあじわい林檎ポークを使った美味しい鍋をもうひとつ作っています。タジン鍋1980円です。豚肉と一緒に野菜やキノコを、とんがり帽子のような蓋の鍋で蒸し煮します。風味づけに和風ダシを追加、さらにチンピ、ケイヒといった漢方の原料を使った薬膳ダレもすこーしかけます。また自家製のラー油も少々。タジン鍋と一緒に五枚橋ワイナリーのリンゴワインを。辛口の「ふじ」2500円です。また一緒に食すのは土鍋で炊いたご飯2200円。普代産の鮭とイクラをたっぷり使っています。タジン鍋がしっとりいい感じに蒸しあがりました。香りや風味も豊かです。主役のあじわい林檎ポークも美味しそう。タジン鍋は、ダシ、薬膳ダレ、ラー油が良く混ざるように、かき混ぜてからいただきましょう。豚肉の甘味に野菜から出た旨味が加わり美味です。なんともいえない甘辛いおいしさは…癖になる味わいです。鍋をつつきつつワインを傾ける…幸せな夜が更けていきます。

美醸旬彩 匠の

【住所】盛岡市大通1丁目11-4 1F
【営業】11:30〜14:00 / 18:00〜24:00
【定休】日
【TEL】019-652-1804

アツアツな美味なるお鍋、次は盛岡市本町通のこちらのお店、寿司屋の「いちのまる」です。釜石出身のご主人は、寿司の組合の仲間と被災地で炊き出しを展開。また店では、なるべく三陸の魚介を使い、寿司を握っています。復興を祈念した「三陸寿司三昧・雅(みやび)2000円」。ご主人が想いを込めて握りました。皆で食べて三陸を応援しましょう。この店でいただく鍋は、もちろん魚介がメイン。小鍋立てで。海鮮しゃぶしゃぶ1350円は、その日その日の仕入れのイイトコどり。寒くなって脂が乗って来るこれからのシーズン、おススメです。お酒は、ご主人の地元・釜石の浜千鳥。盛岡では、なかなかお目にかかれない大吟醸・斗瓶囲い1合1500円をいただきましょう。新鮮な魚介をさっと湯通しして、素材そのものが持つ旨味を堪能して下さい。そして今から旬になるブリもしゃぶしゃぶ1100円にします。刺身にしても美味しいですが、お湯通すことで旨味がでます。新鮮な魚介を扱うこの店だからこその逸品鍋。まず脂が乗った寒ブリの薄造り、最高ですよね。 ブリは泳がす程度で。軽く火を通すくらいが美味しくいただけます。身が締まって旨味が増したブリしゃぶは、こたえられません。またマグロの大トロもネギマ鍋2000円に。ネギマ鍋は浜千鳥の山廃仕込み1合650円とともに。牛肉の霜降り肉のようなマグロの大トロとネギのコンビネーションは最高です。それにしても大トロを鍋にいれるなんて贅沢ですよね。じっくりと火を通したそれは、柔らかで旨みもしっかりあって、とても美味。またシンプルな醤油ベースの出汁も上品で、マグロの味を引き立てていました。新しい発見がある格別なお鍋をつつくと、酒もススミマス。

三陸浜料理 寿司 一の○(いちのまる)

【住所】盛岡市本町通2-10-11
【営業】11:30〜13:30 / 17:30〜23:00
【定休】日祝
【TEL】019-623-8710

次の鍋は、盛岡は大通りの韓国居酒屋・安寿(あんじゅ)から。この店は韓国の家庭料理を気軽に味わえるお店。この店での鍋は…韓国のチゲの一種、プデチゲ3人前2500円です。プデチゲは、辛味スープが決め手。自家製の味噌、コチュジャン、万能合わせ調味料のヤンヨンジャン、そして一味唐辛子などをあわせて作ります。具材は、一般的なチゲの材料に加え、ソーセージにスパムなどのランチョンミート。さらにキムチもたっぷりトッピングします。そしてその上には、インスタントラーメンをのせて。皆でワイワイつつくのにぴったりの鍋ですね。旨味がある心地良い辛さ。体の芯まで温まります。そして具材と一緒に煮込んだラーメンも、野菜やランチョンミートの旨味が染み込んで美味しく仕上がりました。これからの寒い季節は、みんなでワイワイ、楽しい鍋で決まりですね。

韓国居酒屋 安寿

【住所】盛岡市大通3-1-23 クリエイトビルB1F
【営業】17:00〜02:00
【定休】日祝
【TEL】019-653-6868

盛岡に腕利きと言われる料理人がいます。その腕からは、どんな鍋が繰り出されるのでしょう?大通のビルの一角に、京風の料理を提供する「田」があります。その風情ある空間でいただくのはヤマノイモの一種、ツクネイモと鴨の鍋です。は、カツオブシに、南部カシワ、そしてアサリでダシをとります。具には、鴨や二子芋も入れました。ツクネイモは味をつけず、団子状にして投入します。芳しい香りと共に、上品に提供された鍋。ツクネイモのお団子は、新しい食感との出会い。とろみがあるダシが絡んで滋味深い美味しさです。一緒に入っている鴨肉は、とても柔らかく、ダシのとの相性もバッチリ。お供には、酒田酒造の上喜元(じょうきげん)をぬる燗で。ゆるやかな時が流れます。ふた品目の鍋は、みぞれの小鍋立てを、新亀の手作り純米と共に。旬のタラキクの雪鍋。柚子をちょっと多めに入れています。上品で優しい香りと味わいです。田は予算に応じてコース料理4725円〜10500円を提供するお店。今回のような鍋もコースの一品として愉しめます。ご主人に希望の鍋をリクエストしてもOKですよ。きっと新たな驚きがあるはずです。

和味彩々・田

【住所】盛岡市大通り2-2-16 アキヤマビル5F
【営業】17:30〜22:00
【定休】日祝
【TEL】019-604-8232

そろそろ洋風のお鍋が食べたいですよね。知る人ぞ知る、隠れ家的な店へちょっと行ってみましょう。名店会館2階にある「サル―テ」です。この店は県産の食材はもちろんのこと、水も湧水、塩も天然モノ、またベースになるソースやブイヨンも地産地消にこだわったイタリアン酒場です。サル―テでは、特別にその日の鮮魚を使ってズッパを作ってもらうことになりました。合わせるのは、ローマ法王も愛したローマっ子のワイン、フラスカティーのスペリオーレ・セッコ750円グラス。果実味豊かなワインです。バゲットを添えた冬期限定ピノキオスペシャル「魚介のズッパ」1人前2300円で2人前以上から要予約。塩を使わないで魚介を煮込み濃厚な旨味のスープに仕上げました。サフランの風味もアクセントに。仕入れによって具材は変わりますが、この日の天然の真鯛は最高でした。最後にイタリアワインを使ったホットワイン680円をどうぞ。レモンとオレンジ、そして2種類のシナモンとクローヴをスパイスに使っています。心も体もほっこり温まりますよ。美味しいズッパ、ごちそうさまでした。尚、ズッパは2名以上で予約をお願いします。

SALUTE(サルーテ) 〜地産地消イタリアン酒場〜

【住所】盛岡市大通1-11-18 名店会館2F
【営業】18:00〜0:00(金曜、土曜、祝日前日〜02:00)
【定休】日
【TEL】019-651-1186

  • 寒くなって来るとツツキたくなる鍋。ワイワイガヤガヤも、一人で小鍋立ても、いいですよね。ピノキオセレクションで気に入った鍋、ありましたか?あなたもお気に入りの鍋を見つけてみてはいかがでしょう。それでは今宵はこの辺で。