夢・見る・ピノキオ

放送内容

2011年10月30日放送

Vol.131 10月30日  秋を愛でる

  • もうすぐ11月。秋が駆け足で通り過ぎようとしています。今宵は、そんな移ろいゆく季節のほんの一瞬をピノキオ流に愉しみたいと思います。秋山散策に旬の味覚、そして紅葉の中の滝めぐりなどなど…雪が降る前に、さあ、皆さんも。

雫石界隈の秋を愉しむ


雫石界隈の秋を愉しむ

雫石界隈の秋を愉しむ 
雫石界隈の秋を愉しむ

雫石界隈の秋を愉しむ 
雫石界隈の秋を愉しむ

ピノキオがまず向かったのは雫石。盛岡から程近い雫石界隈は、秋を楽しめるエリアです。国見温泉に向かう道路沿いは、赤や黄色…鮮やかな紅葉がきれいです。ぶらりしてみましょう。そして国見温泉から登る秋田駒ケ岳の山々は、それはそれは素晴らしい眺望だとか。準備をしていけば、山ガールにも登りやすい登山道なのだそう。見晴らしのいい第二展望台まで登ることにしました。案内は、しずくいし観光協会・自然ガイドの三浦明夫さんです。登り始めてしばらくはブナが主体の林。かわいらしいブナの実もありました。残念ながら登山道付近の紅葉は終わっていました。それでも冬になる直前の可愛らしい植物の姿を垣間見れて…。他の登山客と励ましあいながら歩くと1時間ほどで尾根に出ました。目の前に秋田駒ケ岳の「女岳(めだけ)」が見えます。反対方向には、雫石や盛岡の町並み、そして御所湖も見えました。また田沢湖も手に取るように見えます。緩やかな傾斜の尾根伝いの道を歩くと、ほどなくして第2展望台に到着。ちょっと風が強めでしたが、第二展望台からは、登りながら見えていた女岳と、その奥に本峰の男岳(おだけ)の頂上も見えました。女岳の山頂からは大地の伊吹も。秋は葉が少なく眺めも最高。また茶色の世界も人気があるんだそうです。秋ならではの眺望…山ガールも感動のひとときです。

しずくいし観光協会


【TEL】019-692-5138

雫石界隈で秋を愉しんでいたピノキオは、小岩井へ。小岩井農場まきば園は、岩手山が間近に迫るグットロケーション。友達と、家族と、秋のひとときを気の向くままにゆっくりと過ごしてみましょう。そして爽やかな秋風を感じながらいただいて欲しい魅惑のスイーツがあります。それはジェラートです。こちらのお店、今年できたばかりのジェラートショップなんです。ジェラートは手作り。秋ならではの旬の食材を使ったジェラートが勢ぞろいです 。イチオシは、秋の果物「洋なし」を使ったジェラート。さっぱりとした甘さ…秋風が駆け抜けるような爽やかな味わいです。またあずきミルクもグット。小豆を蒸かすところから手作りで、牛乳も小岩井の低温殺菌牛乳を使っています。あずきミルクは、宇治抹茶と組み合わせるのもいいです。抹茶独特のコクと、あずきミルクの優しくまろやかな甘さがベストマッチしました。皮付きのさつまいもをたっぷり使ったというスウィートポテトもなかなか。素材の旨味と甘さが活きています。一番新しいメニューの「チョコレートジェラート」。ベルギー産のチョコレートをふんだんに使った濃厚な味わいに仕上げました。大人の甘さと、完熟バナナの豊かな味わい…一緒に堪能してください。

小岩井農場まきば園

【住所】雫石町丸谷地36-111/6まで 
【時間】9:00〜17:00 
【料金】大人(中学生以上)500円 / 子供(5歳〜小学6年生)250円 11/7以降 
【時間】9:00〜16:30 
【料金】入園無料 ※尚、11/20以降、ジェラートはミルク館で販売
【ジェラート】シングル380円 ダブル450円 トリプル500円
【TEL】019-692-4321

ところで秋田駒ケ岳に登った山ガールはどこへ…岩手高原のペンション村にいました。知り合いの天然温泉&ペンション「さんりんしゃ」です。「さんりんしゃ」は、30年以上の長きに渡って続けてきたペンション。常連さんも多いとか。玄関には、見事なリースが飾ってありました。それもそのはず、ご主人の三輪さんは、ツル細工やクラフトの達人。身近で採れる材料を使い、趣味でカゴやクリスマスリースなどを作っています。そしてそのほかに秋の楽しみと言えば…キノコです。山ガールは、三輪さんの奥さんとキノコを使ってアウトドアクッキング。皆でワイワイ愉しめるパエリア作りです。マイタケやシメジに、野菜と鶏肉をたっぷり使って。ブイヨンと鶏ガラスープを入れ、かき混ぜた後、最後に黄金色の栗を入れます。ピノキオ流・秋山の味覚が詰まったパエリア、いかがですか。なかなかの仕上がりでしょう。サフランのちょっとしたムラはご愛嬌。キノコの風味が活きた一品です。また三輪さん夫妻が良く食べているハタケシメジを使ったピッツァも一緒にいただきましょう。 デザートには奥さんが作ってくれたチーズケーキをいただきました。登山にジェラート、そして気心知れた仲間とアウトドアクッキング…秋の雫石を堪能しました。

天然温泉&ペンション「さんりんしゃ」

【住所】雫石町長山岩手山22-195様々なプラン有り通常は岩手牛ステーキを中心としたメニューで、アウトドアクッキングはピノキオが依頼して協力してもらったメニューになります。
【TEL】019-693-2311

北上線を愉しむ


北上線を愉しむ

北上線を愉しむ 
北上線を愉しむ

北上線を愉しむ 
北上線を愉しむ

ピノキオ「秋を愛でる」、次に愉しむのは新じゃがをたっぷりと使ったポテトまんじゅうです。北上は花園町。創業70年の佐藤餅店です。この店のポテトまんじゅう、美味しいんですよね。そしてやってきたのはJR北上駅。乗車するのは岩手と秋田を結ぶ北上線です。車窓の錦秋湖を眺めながら、西和賀を目指します。旅のお供、ポテトまんじゅうをいただきましょう。これ、新じゃがを裏ごしして作った生地に、つぶあんを入れて蒸しあげたおまんじゅうです。黒砂糖の風味が活きたつぶあんは、甘さ控えめ。ボリュームはありますが、ぺろりと食べれます。隣に座っていた家族にも好評でした。車窓の風景が山がちになってきました。もう少しで錦秋湖です。 尋ねた時、紅葉はちょっと早めでしたが、それでも美しいコントラストの錦秋湖が迎えてくれました。

佐藤餅店

【住所】北上市花園町3-3-16
【時間】9:00〜18:00 売り切れ次第閉店
【休】 月曜定休
【料金】ポテト万十80円
【TEL】0197-63-2419

下車したのは「ほっとゆだ駅」。平日の午前中だというのにその駅前になにやら人だかりがあります。覗いてみると、おいしそうなキノコがずらり。ほっとゆだ駅前の高忠(たかちゅう)商店は、キノコや山菜など山の恵みが豊富に揃うお店。中でも天然のキノコの豊富さにはびっくりです。こちらの店では、ご主人がたまにキノコ汁をごちそうしてくれます。店にあるキノコを使って作るので、その都度キノコも味付けも違うとのこと。この日は、ナメコにナラタケ、カノコ、そしてマイタケなど。おまけにサトイモも入っていました。

高忠商店

【住所】西和賀町川尻40-73-8
【時間】7:00〜19:00
【休】不定休
【TEL】0197-82-2008

西和賀滝めぐり


西和賀滝めぐり

西和賀滝めぐり 
西和賀滝めぐり

西和賀滝めぐり 
西和賀滝めぐり

キノコが豊富な西和賀の自然は、見所もいろいろ。特に秋田との県境には手つかずの自然が残り、沢には滝が点在しています。マタギの子孫で山岳協会副会長の高橋さんと一緒に、その滝を巡ることにしました。目指すのは、20以上の滝があるという真昼岳の沢です。真昼岳を流れるせせらぎに沿って沢歩きを開始。美しい自然を眺めながら歩みを進めます。途中から険しい山の中に入りました。最初に見える滝がかなり大きいので遠くから見た方がいいとのアドバイスです。紅葉した木々の合間に白い水の筋…姿を現したのは、「天空の滝」です。天空の滝は段々になっていて、かなり大きなスケール。滝壺まで入れると40メートル以上はあります。天空から流れ落ちているような壮大な滝です。真昼山系ではブナの原生林を見ることができます。水が豊富な証拠。多くのいのちを育み、豊かな生態系を保ってくれる母なる森なのです。また次に出会った「真昼霊泉」は、落差こそ小さいものの、岩から幾筋も水が滴り落ちていて、とても神秘的。まるで天然のシャワーのよう。真昼霊泉を後にして、上流に向かうと「滝めぐり」の最終目的地の「真昼大滝」へ。紅葉の中に映える「真昼大滝」。滝つぼが無いため、真下に立つこともできます。滑らかな岩肌を無数の白糸が流れる…時を忘れて、しばし見入って。爽やかな滝と澄んだ空気、そして鮮やかな紅葉…今のシーズンの滝めぐりは、秋ならではの新しい発見があります。                

西和賀町役場 湯田庁舎 観光商工課

【住所】西和賀町川尻40-40-71
【TEL】0197-82-3290

最後に湯本温泉にある足湯に入っていきましょう。湖岸公園の足湯は、和賀川沿いにあって、四季折々の風景を楽しめます。そしてこんな時は「わらび餅」を。お菓子処たかはしの「西わらび餅」は、町内産のわらび粉、そしてこだわり大豆で作ったきな粉をまぶしています。甘すぎず美味。山歩きで疲れた体を癒してくれます。

お菓子処たかはし

【住所】西和賀町湯本30-8-2
【時間】7:00〜20:00
【休】不定休
【料金】西わらび餅 120g450円
【TEL】0197-84-2917

  • ピノキオ流「秋の過ごし方」いかがでしたか? 愉しんでもらえたでしょうか。それでは、今宵はこの辺で。