夢・見る・ピノキオ

放送内容

2011年10月02日放送

Vol.127 10月2日  秋を感じて…

  • 秋が急ぎ足でやってきました。今宵は、その移りゆく季節を、ピノキオ流に愉しむことにしましょう。美味しい秋の味覚や、斬新で素敵なアートも少々。それから日本酒を一献傾け、旬の魚とのマリアージュも堪能します。秋の夜長は、ピノキオで。

ピノキオは、ひと足早く秋が訪れた高原へ。自然はゆっくりゆっくり衣替えしていました。岩手山麓もまた秋の装いをしはじめていました。雫石の渇根田川沿いは、紅葉が見事なところ。散策中に何やら工房らしき小屋を発見。ちょっと覗いてみましょう。こちらは、「森のてつびん屋・鉄瓶工房高橋」です。 高橋さんは、国内有数の展覧会で賞を受賞するなど評価が非常に高いアーティスト。「見て楽しい、使って楽しい鉄瓶」をテーマに製作活動をしています。工房は、「森のてつびん屋」という名前通り、緑豊かな環境。矢巾町出身の高橋さんは、自然の中で製作活動をするため、ここに工房を構えました。そんな自然の中で作られた作品は、自然や生き物をテーマにしたもの、また従来の型にはまらない自由な発想で創ったユーモアに溢れ、味わい深いものばかりです。「森のてつびん屋」の作品。お茶やコーヒーを淹れるのに使ってみてください。

森のてつびん屋 鉄瓶工房高橋

(展示販売はしていません)
【住所】雫石町長山松木42-43お求めは、盛岡市紺屋町「ひめくり」まで
【TEL】019-681-4099

雫石・長山界隈の散策を続け、見つけたのが隠れ家のようなお店♪岩手高原ペンション村のすぐそばに、かわいらしいログハウス風のパン屋・アートベーカリーがあります。15、6種類ほどのパンは、スタンダードながらもなかなか美味しそう。ピノキオはゴマやクルミ、そして豆パンを購入。フワフワでもっちりとした美味しいパンでした♪そしてこのアートベーカリーでは、もうすぐ秋限定の菓子パンを販売するそうなんです。地元産のジャムを詰めた、リンゴパン・アップル。本当のリンゴを模したパンでさっぱりとした味が年配にも人気。秋本番を迎えたら、リンゴパンをどうぞ。

Art Bakery(アートベーカリー)

【住所】雫石町長山字岩手山22(岩手高原ペンション村となり)
【TEL】非公開
【営業】10:00〜16:30ころ(売り切れ次第終了)
【休】月曜定休(不定休有)

渇根田川上流にたどり着きました。渓谷のあちこちで温泉が噴出し、もうもうと湯煙が上がっています。 紅葉を迎えたら、湯気や川、そして鮮やかに色付いた山肌のコントラストが綺麗なことでしょう。そんな山あいに滝ノ上温泉があります。ブナの原生林に囲まれた秘湯です。数件ある宿のうち一番奥まった場所にある滝峡荘(りゅうきょうそう)へ。 まるで時が止まったような館内を通って奥にいくと、素朴で風情がある木造の浴室。いい雰囲気です。お湯は、湯花が混じり少し白濁。とうとうとお湯が流れ出る湯船に体を沈めるとなんとも贅沢な気分になります。ゆっくり楽しみましょう。湯あがりにいいものを見つけました。名物の温泉たまごです。ちょっと風景を楽しみながら、いただいちゃおうかな。これからのシーズン、滝峡荘のテラスは紅葉観賞の特等席になります。さっき訪ねた高橋さんの鉄瓶で美味しいコーヒーを入れ、まどろみタイム。名物の温泉たまごもトロ〜リ半熟でいい感じです。移ろいゆく秋を感じながらゆっくりと温まる…この上ない幸せなひとときです。

滝の上温泉 滝峡荘

【住所】雫石町長山東葛根田国有林176ホ
【料金】日帰400円 温泉たまご50円 素泊まり2500円問い合わせは長谷川さん迄
【TEL】019-676-2175

野田村の平谷(ひらや)果樹園。ここで秋一番に収穫されるのは栗です。平谷果樹園では、4種類65本の栗を栽培。秋になるといち早く早生種の収穫や観光栗拾いの受け入れを行っています。今年は発育が良く、ちょっと早めとのこと。平谷果樹園の栗はウニやカニの殻を入れているため甘いのだとか。 丹精こめて作った平谷果樹園の栗は、栗拾いのほか、三陸鉄道陸中野田駅となりの産直ぱあぷる、またJAの施設などで買うことができるそうです。是非どうぞ。

平谷(ひらや)観光果樹園

栗ひろい&りんご狩り歓迎 栗は産直ぱあぷるやJA店舗でも販売しています。
【住所】野田村和野平8-325
【TEL】0194-78-3051

ピノキオは、美味しい栗料理を求めて、岩手県をぐぐーっと南下。たどり着いたのは一関です。こちら♪その名もマロン。栗を使った洋菓子が人気のお店です。こちら看板商品のマロンケーキ。オーナーパティシエの千葉さんが長年かけて作り上げたロングセラーのケーキです。栗をたっぷりと使い、良質のミルクを使った生クリームとカスタードクリームで和えて。マロンケーキはふんわりフワフワ。栗とミルクの味がしっかりする美味なるスイーツです。このマロンケーキ。食べはじめると止まりません。ワンホールぺろりといけちゃいます。和風の焼き菓子にも栗を使っています。一粒の栗を黄味餡で包み、さらにハチミツ入りの生地に閉じ込めました。しっとりと仕上がった一粒栗入りの「栗ひろい」。甘さ控えめながらも風味は豊かです。マロンケーキ1365円、栗ひろい105円

マロン

【住所】一関市銅谷町2-33
【営業】9:30〜19:00
【休】第3水曜定休
【TEL】0191-26-4741

ピノキオがやってきたのは、花巻市石鳥谷の川村酒造店。この酒蔵で作っている「よ右衛門」は、料理と合わせていただく食中酒におススメのお酒です。そんな「よ右衛門」に、食欲の秋にぴったりなモノがあります。ひやおろし…冬に搾った新酒を、涼しい酒蔵で熟成させ、秋に出荷するお酒です。「よ右衛門」のひやおろしは、岩手県産米・吟ぎんがで仕込んだ純米吟醸を、無濾過のまま熟成させたもの。その名を「秋コスモス」といいます。

川村酒造店

【住所】花巻市石鳥谷町好地12-132
【TEL】0198-45-2226

華麗で繊細、しかしながらも凜と立つ美しさがイメージされるコスモス。早速、秋の味覚とのマリアージュを愉しむことにしましょう。今年6月にオープンした盛岡市中央通の「海鮮酒場 海ごはん しまか」で嗜みましょう。地元の宮古が被災しながらも、前向きに頑張る「しまか」では、三陸や青森の旬の魚がずらり。よ右衛門とともにいただきましょう。

海鮮酒場 海ごはん しまか

【住所】盛岡市中央通1-11-16 金村ビル1F
【営業】17:00〜24:00ころ
【休】日曜定休
【TEL】019-652-9123

  • ピノキオ流・秋の愉しみ方、いかがでしたか。もうすぐ山々が真っ赤に衣替えをして、秋本番を迎えます。日々、移ろいゆく季節を楽しめるのも、わずかな期間。そんな季節を自分流に過ごしてみませんか? それではこの辺で。