夢・見る・ピノキオ

放送内容

2011年02月06日放送

Vol.95 2月6日  冬の三陸をぶらり

  • 凍てつく寒さが続く冬…三陸はとてもいい時期を迎えています。脂がのっている魚介や海藻など、旬の食材がずらりそろって。また今の時期ならではの生酒も。さあ、魅力溢れる港町をちょっとぶらりしてみましょう。

宮古の毛ガニ


宮古の毛ガニ

宮古の毛ガニ 
宮古の毛ガニ

宮古の毛ガニ 
宮古の毛ガニ

まず、ぶらり訪ねたのは宮古市。活気ある魚市場には、アイナメにソイ、そしてタラにキンキなど、脂がのった魚が並びます。 そして、このシーズン充実してくるのが毛ガニです。カゴ漁、刺し網で水揚げされた三陸の毛ガニ。活きがいいでしょう。 これからピークを迎えるんです。毛ガニを競っていた宮古市民の台所・魚菜市場の坂幸魚店にお邪魔して、毛ガニを茹でていただきます。甲羅を開けてみると…たくさんミソが入っていました。旬の企画:カニの市 2月12日(土)〜13日(日)宮古市魚市場宮古毛ガニまつり 2月20日(日)

宮古魚菜市場

【住所】宮古市五月町1−1
【営業】6:00〜18:00
【定休】水曜
【TEL】0193-62-1521
【サイトURL】http://www.ginga.or.jp/‾gyosai/

山田の牡蠣くん&あかちゃん


山田の牡蠣くん&あかちゃん

山田の牡蠣くん&あかちゃん 
山田の牡蠣くん&あかちゃん

山田の牡蠣くん&あかちゃん 
山田の牡蠣くん&あかちゃん

次に訪れたのは、山田町です。船越半島と重茂半島に抱かれた湾は、深い入り江になっていて、とても穏やかで、養殖に適したところ。佐々木俊之さんも養殖を手がけている一人です。何を育てているかというと…そう♪牡蠣です。山田の牡蠣養殖は、町の基幹産業。特に殻つき牡蠣の生産量は日本一なんです。味と品質には定評があり、全国でも人気です。佐々木さんはその牡蠣の燻製のオリーブオイル漬けを作っています。牡蠣は熱を加え塩で味付けしたあと、干して寝かせ、サクラチップをベースにしたスモークで燻製に。そして一粒一粒ていねいに瓶詰め。大瓶で15〜16個の牡蠣を入れます。最後に厳選したオリーブオイルをたっぷり注ぎます。牡蠣の燻製を使っているから「山田の牡蠣くん」。シンプルで程よい塩加減、風味あるオリーブオイル、そして燻製の香ばしさ。料理に、そしてお酒のつまみにもイケそうです。ガーリックトーストにのせていただいても、牡蠣くんをペースト状にして塗ってもなかなか。また、昨年末に牡蠣に付着する天然のアカザラ貝を使って作りはじめた「山田のあかちゃん」があります。ホタテを濃くしたような味わいです。牡蠣くんとあわせてピザ、はたまた和食にも合いますよ。

釜揚げ屋


釜揚げ屋

釜揚げ屋 
釜揚げ屋

釜揚げ屋 
釜揚げ屋

昼食タイム。山田町の中心部にある釜揚げ屋に寄りました。ここのうどんが美味しいんですよね〜。釜揚げ屋のうどんは、県産の小麦粉のみを使った自家製麺。南部地粉とねばりごしを独自配合でブレンドしています。小麦粉の配合は、季節で変える気の使いよう。1日70食限定です。出汁は、2段階で取ったもの。コンブ、アジ、イワシ、そしてサバやカツオを使っています。そのこだわりうどんを山田の海産物と一緒にいただきましょう。モチモチつるつるの食感と厳選素材を使ったタレ、そして海産物との相性はバッチリです。

釜揚げ屋

【住所】山田町中央町6−4
【営業】11:00〜15:00売り切れ次第終了
【定休】月曜
【TEL】0193-82-2173

洋菓子のかわさい


洋菓子のかわさい

洋菓子のかわさい 
洋菓子のかわさい

洋菓子のかわさい 
洋菓子のかわさい

釜揚げ屋のご主人の弟がはじめたケーキ屋。オープンしてまだ1月半の小さなお店です。主人は、銀座プランタンのチャプチーノをはじめ、東京の有名ケーキ店で働いた経歴の持ち主。その腕を振るい、県産食材を使って作り出すスイーツは、魅惑の味わいです。特にシフォンカップケーキが人気。ちょっと見逃しやすい場所にあるにもかかわらず、夕方には品切れになるほどなんです。今月、そんな「かわさい」に県産食材を使った新商品が登場しました。スポンジとに中に入るプリンに県産のカボチャを使用。なかなかの味に評判も上々です。「かわさい」は、山田の新たな名店になるかもしれませんね。

洋菓子のかわさい

【住所】山田町中央町6−4
【営業】10:30〜19:00
【定休】月曜
【TEL】0193-82-4127

赤武酒造


赤武酒造

赤武酒造 
赤武酒造

赤武酒造 
赤武酒造

三陸沿岸に水が豊富な町があります。大槌町です。県内でも湧き水が豊富で町内の100ヶ所を超える場所で水場を見ることができます。町の中心部にある清酒「浜娘」の醸造元・赤武酒造では、豊富で清らかな水を使って清酒造りが行われています。江戸時代から続いた造り酒屋を明治の初めに譲り受け、酒造りをはじめたと伝えられています。現在、酒蔵では寒仕込みの真っ最中。規模が小さいので、すべてが手作業です。飲み飽きない…一杯目より二杯目が美味しい酒づくりをモットーに頑張っています。ここでは、代々伝わる地下水を仕込み水に使っています。軟水で酒造りに適した水だとか。今年もその清らかな水を使った新酒が生まれました。また赤武酒造では近年、新ブランドの清酒を造りました。低音もろみで丁寧に仕込んだ吟醸酒「海龍神水」。香りも味わいも豊かなやや辛口のお酒です。

赤武酒造

【住所】大槌町末広町3−3
【TEL】0193-42-3650

釜石の海の幸


釜石の海の幸

釜石の海の幸 
釜石の海の幸

釜石の海の幸 
釜石の海の幸

冬の三陸ぶらり旅は、釜石へ。肌を刺すような寒さの中、行われているのはアワビ漁。三陸・冬の風物詩ですよね。釜石には、こんな海産物もありました。養殖マツモなんです。近年、釜石湾漁協では、このマツモの養殖に力を入れています。海藻の王様とも言われる「マツモ」は、松の葉に似ていることから、この名がついたと言われています。収穫は、1月下旬から3月までの間。ツルツルとした食感が最高です。是非どうぞ。

宝来館


宝来館

宝来館 
宝来館

宝来館 
宝来館

旬の海の幸をいただくなら根浜海岸にほどちかい「宝来館」。浜料理に定評のあるお宿です。ここのお食事処「松の根亭」は、食事だけでも利用できます。現在、予約制で「3点」+「メイン料理」のリーズナブルなメニューがあります。共通の3点セットにメイン料理「海鮮しゃぶしゃぶ」「焼き物」「ナベ」のどれかを組み合わせて1500円は嬉しいですよね。要予約でお楽しみください。

宝来館

【住所】釜石市鵜住居20−93−18
【営業】「松の根亭」は昼は土日祝、夜は毎日営業
【TEL】0193-28-2526
【サイトURL】http://houraikan.jp/

  • 冬の三陸をぶらりしていると、春を告げる足音が近づいてきました。春は海からやってくる…そう感じます。寒いながらも春を待ちわびながらいただく旬の幸。それは、体が美味しい、食べたいと思うもの。港町には、そんな美味がありました。わざわざ寒い中、旅して良かった…なんともいえない幸せが駆け抜けて。