夢・見る・ピノキオ

放送内容

2010年09月05日放送

Vol.74 9月5日  レールの向うに…

  • 今年の秋は、東北本線開業120周年、そして釜石線全通60周年などおめでたい記念日が続きます。そんな駅や沿線の今昔を、周辺の魅力に触れながら振り返って…。さあ、時刻表を片手に出発しますよ。

盛岡駅と駅前商店街


盛岡駅と駅前商店街

盛岡駅と駅前商店街 
盛岡駅と駅前商店街

盛岡駅と駅前商店街 
盛岡駅と駅前商店街

はじまりは、盛岡駅から。県庁所在地の玄関口として、また北東北のターミナル駅として多くの人々に利用されている盛岡駅。無数のシルエットに無数のドラマが潜んで。盛岡駅が産声をあげたのは、明治23年11月。東北本線の開通と同時です。当時、盛岡の人口はたったの3万人でした。その後、鉄道は高速化を遂げ、駅も移り変わって…。もうまもなく120回目の誕生日です。駅前商店街も盛岡駅と共に歩んできました。明治〜大正〜昭和戦前当時の駅前商店街は、外来向けの店が軒を並べ、旅館や食堂も多かったそうです。その後、昭和20年。商店街は空襲で被災しますが、戦後着実に復興発展していきます。現在、盛岡の玄関口として誇れる商店街でありたいと“開運”をテーマに頑張っています。

東北本線と一ノ関駅


東北本線と一ノ関駅

東北本線と一ノ関駅 
東北本線と一ノ関駅

東北本線と一ノ関駅 
東北本線と一ノ関駅

ピノキオは、まもなく開業120周年を迎える東北本線に乗り込みました。沿線には、趣のある駅が残っています。仙北町駅は、駅舎、こせん橋共に古い木造。大正時代の佇まいを残して。県南の主要駅のひとつ・一ノ関駅に下車すると120周年の大弾幕が迎えてくれました。ホームには、懐かしい雰囲気の売店がありました。この売店では、岩手の特産品を使った駅弁が売っています。実は、この駅弁を作っている会社「あべちう」も、120年の歴史があるんです。「あべちう」は、明治23年4月、一ノ関駅開業と同時に、初代忠吉が構内で新聞や雑誌を販売したのがはじまり。そして戦後、駅弁を扱うようになります。近代化がすすむ鉄道編成で駅弁の内容、そして営業スタイルも移り変わってきたといいます。あべちうでは現在、9種類のこだわり駅弁を扱っています。その中でも一番人気なのは、数量限定の三陸あわびうに飯。「いちご煮」を駅弁で表現したものです。あわびは、なんと三陸町吉浜産♪ 新鮮そのものです。あわびは柔かく煮付け、惜しげもなくトッピング。付け合せには貴重な「あわびの肝」を添えました。あわびの煮付け、秘伝の味付けのウニそぼろ、そしてヒジキを混ぜ込んだ味付けご飯を一緒に頬張って。磯の香りが駆け抜けていきます。

あべちう

【住所】一関市上大槻街3-3
【時間】8時〜18時
【定休日】なし
【TEL】0191-23-2490

大船渡線


大船渡線

大船渡線 
大船渡線

大船渡線 
大船渡線

一ノ関駅は、大船渡線の起点駅でもあります。この大船渡線にも記念すべき出来事が。実は、沿線の観光スポット「猊鼻渓」の命名100年なのです。今年度いっぱい記念展示や様々なイベントを行っているそうです。是非どうぞ。また猊鼻渓の先には秋の海が広がっていました。

釜石線


釜石線

釜石線 
釜石線

釜石線 
釜石線

釜石線も、今年の秋に全通60周年を迎えます。花巻駅の待合に入ると、大正から昭和初期に写された懐かしい写真が…。宮沢賢治が、童話「銀河鉄道の夜」のモデルにしたといわれている釜石線の前身・岩手軽便鉄道です。銀河鉄道の夜のモデルになった釜石線は、宮沢賢治にちなんで銀河ドリームラインと呼ばれエスペラント語の愛称もついています。花巻を出発して、1時間ほどで遠野盆地へ。遠野は今年、遠野物語発刊100周年で盛り上がっています。訪れる観光客を“語りでもてなそう”と、語り部1000人プロジェクトで5つのジャンルの語り部を育成し町の活性化をすすめています。そして市内各所に語り部スポットを設置。駅前では、語り部ボランティア「いろり火の会」の皆さんは、毎日お客さんの時間に合わせて語っています。また語り部スポット・にぎやかギャラリーでは、早池峰山の高山植物や郷土芸能シシ踊りの写真が飾ってあり、ここの皆さんは「食」の語り部。こびるを持参して集まるそうで、タイミングがあえば、いただけちゃうこともあるそうです。また「民俗芸能」の語り部もいます。遠野と言えば「しし踊り」。今月の中旬、遠野まつりが行われます。是非どうぞ。

開運橋


開運橋

開運橋 
開運橋

開運橋 
開運橋

開運橋は、東北本線、盛岡駅開業と同様、まもなく120周年を迎えます。駅と市内繁華街を結ぶ開運橋。交通や物流を支える、なくてはならない橋です。明治23年、鉄道開通のために架設。木造で華奢だった橋は、大正に入ってモダンなトラス橋(きょう)に生まれ変わります。そして昭和28年、現在の橋に。そんな開運橋に盛岡の人情を映し出すような「二度泣き橋」という別名も。盛岡駅前商店街振興組合では、開運橋の120周年を祝い、10月22日にライトアップ点灯式、そして23日には、「開運100縁商店街」など様々なイベントを予定しているそうです。楽しみですよね。

  •  それぞれのアニバーサリー。おめでとうございます。そして、これからも…。