今月のテーマトーク

今月のテーマトーク
03月のテーマは: 「特別な日」に食べたいもの
私にとっての「特別な日」は、大事な仕事を控えたとき。
そんな時に必ず食べるのが「ステーキ」です。

分厚いフィレ肉を、ニンニクとステーキソースで一気に食らう。
パワーがついて、すごく元気になるんです。一度に500gのステーキを食べたことも…。
特別な日に食べる「ステーキ」は、私の「勝負飯」でもあります。
特別な日に食べたいのは「うな重」です。
私の出身地・埼玉県さいたま市ではお祝い事・節目の時に「うなぎ」を食べることが多いです。
古くからさいたま市には川魚が多く生息していて、江戸時代に行楽客に提供したのが始まりとされ、
浦和駅前にはうなぎをPRする「浦和うなこちゃん」の像があるほど。

20年前、岩手に就職が決まって埼玉を離れる際にも、家族皆でうなぎを食べて送り出して。
また、妻が初めて私の実家にあいさつに来た時も、皆でうなぎを食べました。
大切な日はやっぱり「うなぎ」。これで運勢も「うなぎのぼり」です。
私にとって特別な日というと、久々に実家に帰る日。
そんな時にリクエストしているのが、広島出身の父が作る「広島風お好み焼き」です。
実家暮らしをしていた時にも月に1度は「今日は男の料理を披露する!」と意気込んで
腰エプロンを巻き、ホットプレートと銀色のへらを出してきて作り始めるのです。

広島風なので、まずクレープのような薄い生地を作って、
その上にキャベツ、もやし、お肉、エビなどを重ねていきます。
「エビは多めで!」「お肉も多めがいい!」など、家族の要望にもこたえてくれます。

最大の見せ場は、こんもりと山のようになったお好み焼きをひっくり返す瞬間!!
うまくいくと「おおおーっ!」と拍手喝采。

父が作るお好み焼きはいつ食べても絶品!
その日ばかりは肩身が広い父(笑)。次の帰省でもリクエストしようと思います♪
 特別な日に食べたいのは、小学3年生のときの私の誕生日会に母が作ってくれた「名前のない料理」。
大きな球状の物体にアルミ箔を巻きつけて、
そこにウズラの卵やミニトマト、輪切りのきゅうり等を楊枝でたくさん刺したものです。

まるで花が咲いたサボテンのようにも見えて華やかでしたが、それ以来見たことがありません。
誕生会に集まってくれた友達をもてなそうという母の気持ちだったと思われます。

大人になった今、この料理を特別な日に作るとしたら、
楊枝に刺すのは、チーズ、サラミ、たらの芽の天ぷら、ピクルス…。
当時とは全く違い、酒のつまみばかりになりそうです。
岩手に来る前、岐阜県に住んでいた頃は、特別な日に、
うなぎの名店がひしめく隣町の関市(せきし)へ「うな丼」を食べに行っていました。
関市は「刃物のまち」として有名で、体力が必要な刀匠たちのスタミナ源として昔から「うなぎ」が重宝されてきました。
現在でも数十件のうなぎ店が自慢の味を提供しています!

受け継がれた伝統のタレは濃厚で香ばしく、
こだわりの焼き方により、うなぎは表面がパリパリで中がフワッとした食感…。
もちろん岩手にもうなぎの名店がありますので、特別な日には「うなぎ」を食べに行きたいです!
 「お寿司」と「刺身」と「うまい日本酒」。

 港町・気仙沼で生まれ育った私。
とにかく海の幸がこの上なく好きです。
父は漁船員でしたし、父の実家はカキの養殖など漁業を営んでいた関係で、
一年のうち、300日以上は食卓に刺身が乗りました。
そんな環境で育ったため、特別な日も「お魚」で♪
 
 合わせるのは、極上…でなくても構いません、うまい日本酒!
中でも、ろ過せず加水もしていない、「無ろ過生原酒」が良いな〜。

 ここ数年の大晦日は、年越しそばの前に、お寿司と日本酒で過ごしています。
世界三大珍味のひとつ「黒い宝石」といえば・・・そうキャビア!
でも私が特別な日に食べたいのは釜石産「フレッシュキャビア」です。

あれはもう10年以上前。
日本で初めて養殖キャビアの商品化に成功した釜石の会社を取材したときのことです。
スプーン山盛りに乗った「フレッシュキャビア」はまろやかな塩気&滑らかな食感!
普通のキャビアと比べて低い塩分で手間暇かけて熟成させた「フレッシュキャビア」ならではの
深緑の美しい色合いに感動したのを覚えています。

しかし、東日本大震災の津波で養殖施設が大きな被害を受け会社は解散。
残念ながらもうあの味を味わうことができません。
願いがかなうことならば、もう一度食べてみたい!!
特別な日には、特別に脂がのった「メタボサバ」を食べに行きたいです!

お寿司屋さんにいったら「サバ」に始まり「サバ」で終わるほど「サバ」が大好きな私。
以前行った、サバ専門店で食べたサバ寿司や、サバの串焼き、サバ丼。
「涙が出るほど美味しかった」のですが、お店の方によると「脂ののった時期はさらに美味しい」と!

それから憧れているんです。30%近い脂肪を蓄えた「メタボ」な彼に…。
数年前、友人たちと集まった際に、そのうちの一人が持ってきてくれた「幻の超高級ヨーグルト」。
素材や製法にこだわりにこだわったヨーグルトで生産数が少ないこともあり、とにかく入手困難。
当時、テレビや雑誌で連日取り上げられ、発売即売り切れの状態でした。

「これ知ってる?」と言っておもむろに机の上に出された黒い箱を見てみんなで「おおおおっ!!!」
丁寧に開封し、1人1スプーンずつ、順番に食べたのですが…。
濃厚で、なめらかで、ほのかな酸味とミルクの風味にはちみつの柔らかな甘み…美味しすぎる!!

この時はスプーン2口分しか食べられなかったので、あの味や食感が忘れられません。
「特別な日」には、1瓶200gを独り占めして、大事に食べたいです!
ちなみに…1スプーンあたり300円にもなるそうです。
これまでの人生で、「特別な日」に「特別な食事」をしたと記憶しているのは、
結婚25年の銀婚の祝いに家族ででかけたフレンチレストランです。
東京都内の有名な、庭も美しい一軒家(というか邸宅)レストランでしたが、
何とかランチの予約を取り至福の時間を過ごしました。

その後、諸事情によりそのレストランは閉店しましたが、
そのレストランのシェフがおととし、違う場所に新しい一軒家(邸宅)レストランを開きました。

次に特別な日がきたら、その新しいレストランに行こうと思っています。
ちなみに新しいレストランの名前は「ソンブルイユ」、白バラの名前だそうです。
特別な日に食べたいものは、フルーツタルトです!
イチゴだけをふんだんに敷き詰めた真っ赤なイチゴタルトも良いですが、
私が好きなのはカラフルなフルーツがいっぱいのタルトです。

イチゴ、キウイ、オレンジ、ブルーベリー、バナナが綺麗に並んでいると華やかですし、
私にとっては、どんな宝石よりも輝いて見えます。
物心ついた頃から、誕生日ケーキは迷わずフルーツタルトをリクエストしていました。

あ、そういえば、3月は誕生月。
年齢は忘れても、ケーキ屋さんに行くことは忘れないぞ〜。