今月のテーマトーク

今月のテーマトーク
03月のテーマは: 「受験の思い出」
高校3年の冬、同じ学校の友人と一緒に受験勉強をしていたら、ふと将来の夢の話になりました。
すると私も彼も共に「アナウンサーになりたい」という夢を持っていることが判明。
勉強そっちのけで盛り上がりました。

その後、彼は現役で大学へ入り、日本テレビのアナウンサーに。
一方、私は大学に入る際に浪人し、就職活動でも放送局はすべて落ちました。
しかしそんな時、受験勉強中に2人で語り合った事を思い出し、翌年アナウンサー試験に再挑戦。
私も彼の後を追って、この仕事に就くことが出来ました。
受験シーズンになると、彼とのエピソードが蘇ります。
大学受験の時、第1志望校の試験問題を見てビックリ!
なんと、現代文の問題が予備校の模擬試験で見たことのある文章だったのです。
予備校側からすれば、いわゆる「的中!」。

 たびたび、そういった的中例があるとは聞いていましたが、
自分が受けた試験でそうなるとは思いませんでした。
一度読んだことがある文章だったので、意外とスラスラと解けて♪
その結果! 不合格……。
 「的中」は無意味に終わりました(笑)。
高校の合格発表の日の事です。
私は友人と一緒に高校に発表を見に行き、なんとか合格!
最寄りの公衆電話から家族に合格を伝え、そのまま先生が待つ学校に向かいました。

一方、家では新聞を読んでいたはずの祖父がいつの間にかいなくなり、
しばらくして帰ってきたと思ったら、「美佳、ちゃんと受がってらっけよ」と一言。

その日は朝から新聞ばかり読んでいて、私の合否など気にも留めていない様子だったのに、
わざわざ高校まで発表を見に、しかも家族に黙って行くなんて、と不器用な祖父の親心にじんわり心が温かくなりました。
私は、大学受験の合格発表で自分の受験番号が掲示されたのを見ていません。
合格した大学の発表日には別の大学の受験がぶつかっていて見に行けず、
発表を見に行った大学はすべて不合格・・・

ちなみに卒業単位ギリギリで迎えた大学の卒業発表の日も、
すでにテレビ岩手で研修を受けていて見に行けませんでした。
つくづく合格発表に縁のない人生です。
高校受験の合格発表。
私の時代は受験番号だけではなく名前までしっかり張り出されるスタイルでした。
合格発表の時間に合わせてドキドキしながら高校に足を運んだのを覚えています。
まるで昨日のことのよう・・・と思ったらもう20年以上も前のことでした!!
心に残っているのは、大学受験(19年前)です。
大学受験では2度も失敗し、勢いで頭を丸めたものの全く似合わず、そんな自分がみじめだと感じました。
それまで何も達成したことが無い自分が情けなく、何としても変わりたいと思いました。

浪人時代、予備校講師の「受験は自分を変える契機になる」という言葉が心の支えでした。
毎日朝から晩まで勉強して、息抜きには志望校以外の大学の過去問題を解くか散歩をしていました。
勉強漬けの生活を一年間送り、辛いと思うこともありましたが、そのおかげで受験は概ね成功しました。
人生で一番というくらいの努力をして、それが報われ、心の底から喜びと達成感を味わいました。
受験の思い出と言えば。
高校受験の際、理科のテストが開始5分で全て終了したということです。

自慢に聞こえますか? 決して全て解いたわけではなく、わかる問題が一切なかったのです。
その結果、受験には失敗し、浪人。
翌年もう一度チャレンジしましたが、さすがに2回目は時間を最後まで使って問題を解きました。
今となっては、良い思い出…です。
思い出したくない受験と言えば、アナウンサー試験での「顔パンパン事件」!
大学時代、歯科矯正をしていた私。
アナウンサー試験を進めている期間に親知らずを抜くことに…。

試験の予定がない日を見計らって抜歯したのですが、なんと、その日に某局から一次試験通過の連絡が。
2日後、右の頬が腫れた状態で受験。
パンパンの顔は髪をどうやっても隠れず、腹をくくって何とか受験しましたが、結果は案の定「不合格」。
異様なほどパンパンな顔でアナウンサー試験を受けに行った恥ずかしさは、今でも忘れられません。
大学の前期入試の日、私は忘れ物をしてしまいました。
それも…受験票を!!
受験票は絶対に忘れてはいけないと肝に銘じていたので、
受験する大学の受験票はしっかり持って行ったのですが、実はセンター試験の受験票も必要だったのです。
試験会場に到着し、それを知った瞬間真っ青に。

慌てて試験官に伝えると、
「大丈夫!大丈夫!受験できるので、とにかく落ち着いて!」となだめてくれました。
手続きをし、無事に受験することができました。

試験開始前にドタバタしたので、試験中は妙に落ち着いて問題を解くことができました。
そして無事に合格!!!今は笑い話として話せますが、当時は本当に焦りました。
中学時代の友人が、「高校で一緒に野球をして甲子園を目指そう」と誘ってくれたため、
高校は野球部への入部を第一に考えて選びました。

受験に先立って行われた野球部の体力測定では、同じ志を持つたくさんの仲間ができました。
その仲間や、私を誘ってくれた友人がいる、という心強さがあり、
受験当日は、とても落ち着いて臨むことができ、合格することができました。
中学受験に向けて勉強中の私は「物を落とさないこと」に気を付けていました。
受験日が近づいてくると、塾で勉強中に鉛筆や消しゴムが「落ちる」だけで、
頭の中で「落ちる」という言葉がこだまするほど敏感になっていたんです。

そして、歩いている時には「すべらないこと」にも注意しました。
受験生の皆さん、雪道を歩くときにはくれぐれも気を付けてくださいね。