番組審議会

第380回 番組審議会 議事録
平成15年 9月16日(火)
テレビ岩手

1.日  時

平成15年9月16日(火)  午後1時30分~

2.開催場所

テレビ岩手

3.委員総数

15名
出席委員  12名

  • 出席委員
  • 委員長
     川嶋 静夫
    副委員長
     清水 健司
    委員
     堀内 三郎、山本 玲子、重石 晃子、須藤 春樹、和田 利彦
     梅村 俊男、藤元 隆一、澤田 博司、久郷 和美、 野崎 信一
  • 欠席委員
  • 委員
     黒岩 幸子、鎌田 強、高橋 三男
  • 社側出席者
  • 中野 士朗 (代表取締役社長)
    新沼 栄喜 (専務取締役)業務・東京・大阪担当 
    横山 尹浩 (専務取締役)報道・制作・技術・広報 番組審議会担当担当
    阿部 孝夫 (取締役事業局長)
    高橋 甫和 (役員待遇技術局長)
    村田 憲正 (報道局長)
    淵沢 行則 (制作局長)
    鈴木 直志 (報道局専任局長)
    遠藤 隆 (報道部副部長)
  • 事務局
  • 青山 尚之(業務局次長) 番組審議会事務局長 八重樫 雅弘(業務局編成部主任)

4.議  題

1. 「新いわて大航海時代―ザ・ナビゲーター第1回」について
  <平成15年8月23日(土)、午後2時00分~午後2時55分>
2.その他の番組について、お気づきになった点

5.議事の概要

 番組について各委員から意見や要望が出された。各委員からは、「新いわて大航海時代―ザ・ナビゲーター第1回」について、停滞している県内企業や財政難に陥っている県の財政をどのように立て直していくか、赤池町や加森観光の事例など具体例で示したことは評価出来るとする意見が出された。一方、コメントをする増田知事が抽象論に終始している。具体的制作をコメントできるよう工夫して欲しい、とする要望が出された。

6.審議内容

別紙のとおり

7.審議機関の答申又は改善意見に対してとった措置及びその年月日

 特記事項はないが、キー局及び関係局、関連部署に議事録を配布するなど、関係者に審議の内容を伝えた。

8.審議機関の答申又は意見の概要を公表した場合におけるその公表の内容、方法及び年月日

・ 自社制作番組「あなたと歩むテレビ岩手」
 (平成15年9月23日(火)午前11時50分~11時57分放送)で、審議  の概要を放送。
・ 平成15年9月18日(木)付読売新聞岩手版で公表。
・ 支社・支局に議事録を設置
・ 当社のインターネットのホームページで議事録を公開。

9.その他の参考資料

資料として以下のものを配布
・テレビ岩手放送番組タームテーブル(2003年7月~2003年9月)
・視聴者からの意見の概要

議事の内容

事務局

 定刻ですので審議会を始めます。
 きょうは新委員の方2名がお見えになっています。関東自動車工業の久郷さんと雫石プリンスホテルの野崎さんへ弊社の中野社長から委嘱状を渡したいと思います。

- 委嘱状の交付 -

事務局

 では番組審議会の委員を宜しくお願いいたします。よろしかったらご挨拶を頂ければと思います。

委 員

 久郷でございます。どうぞ宜しくお願い致します。

委 員

 野崎でございます。どうぞ宜しくお願い致します。

社 側

 テレビ岩手の番組審議会は遠慮のない、忌憚のない意見を頂戴する場でございますので、宜しくお願い申し上げます。

事務局

 本日の審議の議題は「新いわて大航海時代」です。

委員長

 それでは、「新いわて大航海時代ザ・ナビゲーター」についてご意見をお願いします。

委 員

 丁寧に作られている番組だと感じました。具体的な取材事例についても多岐に渡っていてのみこみやすかったです。しかし、あえて辛口な指摘をするとすると、財政の逼迫が続く県の財政状況を広く県民に啓蒙する番組であったと理解しています。九州・赤池町が財政再建団体になってしまった事例を取り上げ、岩手県もこのままでは赤池町の様に財政破綻をしてしまう、という例に出されたのだと思いますが、赤池町のケースが上手に描かれすぎているため、財政破綻という問題が伝わりにくいのではないかと思いました。岩手県の財政が困窮しているという問題も、バランスシートや単年度の歳出・歳入を提示して、問題の深刻さを畳み掛けても良かったのではないかと思いました。

委 員

 先入観なく番組を見たのですが、行政に携わる人たちに見てもらいたい番組であると感じました。視聴していると、番組のタイトルと内容に違和を感じていたのですが、途中、知事のインタビューが挿入された時になって初めて番組の趣旨が理解できました。加森観光の社長、赤池町の町長、この2人の経験と自信に裏づけされた発言には希望を感じられたのですが、逆に知事の発言が評論家的な抽象的なものであったのが残念でした。

委 員

 この番組は今後も継続して放送される予定のようで、毎回、増田知事が出演されるという事ですが、知事のコメントが一般論に留まっている印象を受けました。これからのシリーズの中ではもっと具体的な提案、考えを知事から引き出せれるよう、努力して欲しいと思います。

委 員

 全体の企画・構成がきちんと良くまとめられていて、解説も非常にわかり易かったです。赤池町などの取り上げられ方も、希望を感じられて、明るい気持ちで番組を視聴することが出来ました。

委 員

 岩手にとって何が問題で、課題であるのか県民に良い問題提起をしていると思いました。県の危機的な財政、どん底の経済に対して県外の事例、県内にのり込んできた企業を通して訴えるのはとても面白い手法であると思います。それを受けて、岩手の企業や自治体がどのように感じているか、どう変化しようとしているのか、具体的な話が少し欠けていると感じました。今後のレポートに期待したいと思います。8月24日の盛岡市長選挙につてですが、テレビ局さんは当確の速報で競われているのだと思います。テレビ岩手はその出口調査で実際の投票活動と差がない結果をもっていたと耳にしましたが、そのようなデータを生かした速報・番組作りがあまり出来ていなかったと感じましたが、そこの所についてお話いただけますでしょうか。

委 員

 大変勉強になりました。赤池町の様子も非常に明るくて、ものの思考が、これからの岩手へのメッセージになったのではないでしょうか。増田知事の話にあまり具体性がないというか、これからの借金をどう返済するのかなど、具体的な方策を知りたいと思いました。加森さんのお話は実に明るくて、もしこの加森さんが岩手県の知事だったら、この現状をどう打開するか興味を感じました。

委 員

 赤池町と加森観光の社長を事例として出されたという事は、岩手県の今後の針路として最適であると、考えられていることであろうと思います。1つの情報としては勉強になりましたが、映像の怖さも同時に感じました。赤池町、加森観光の優れている点の裏側には問題点が潜んでいることが常でありますが、テレビの特性として一面しか現さない点があると思いますので、赤池町、加森観光の問題点も浮き彫りにして欲しかったです。気になっていることはBGMです。最後と場面で「千と千尋の神隠し」のBGMが流れましたが、コメントと歌が重なりうるさく感じ、気になってしまいました。

委 員

 「いわて大航海時代」では21世紀を迎えた岩手に大きな方向性を示す、というコンセプトで企画されたという事です。この「新いわて大航海時代」は少しがっかりした気持ちで番組を見ました。前回は内容が抽象的なものに傾きかけていて、今回はより具体的な議論を聞けるのではないかと期待していたからです。岩手県の道筋を探る、という事でしたら県の具体的なバランスシートを出さないと、「借金がある」という論議だけでは前に進めないと思うからです。きょう配布された資料の中に、インターネットの閲覧状況が入っていますが、こののうに、あらゆる手段で視聴者と交流を図ることは素晴らしいと思いました。

委 員

前回の「いわて大航海時代」に続き新シリーズが始まり期待をしました。具体性や事例が豊富で見応えがあるものになっていると思いました。私たちにも研究費が乏しくても、創意工夫でおぎなおうとする土壌がありますが、この番組にもその思想を感じました。ただ、知事のコメントの中に、もう少し具体性が欲しいと感じています。

委員長

各委員からいろいろな意見を頂戴しましたが、私個人的な感想は、構成がきちんとしていると感じました。そして、赤池町や加森観光の取材も丁寧に時間をかけて行われているし、番組としては非常に良かったと思っています。しかし、各委員からは、赤池町の描き方が明るすぎるものになっている、深堀が足りない、知事の話に具体性は欠けていると、といった意見が出されています。では、各委員から出された質問、意見について回答をお願いします。

社 側

岩手の財政状況については、県政の中でも非常に重大なテーマであります。今後は番組という形ではなくても、ニュースなどでも積極的に取り上げていきたいと考えています。また、ご意見のあった音楽・BGMの件ですが、コメントと音が重なってしまい耳障りになっているというご指摘はそのとおりですので、充分に配慮していきたいと思っています。知事のコメントに関しては、非常に短い時間の中をお願いしているわけでして、今後は質問の仕方や編集のやり方などを勉強しながら、具体的なコメントを引き出していきたいと思います。

社 側

選挙についてのご質問ですが、出口調査の結果、谷藤さんが42.3%、桑島さんが33.2、齋藤さんが22.9という数字が出ました。実際の数字もこれとほぼ同じ数字がでまして、私たちの数字はとても良い数字でした。この出口調査の結果を放送する時間が非常に少なく、選挙の特番が始まった11時40分にはすでに谷藤さんの当選が確実になっていたため、出口の結果を使えませんでした。

委員長

その他なにかありますでしょうか。それでは事務局の方からお願いします。

事務局

次回の番組審議会は、10月21日火曜日に開催いたしますのでよろしくお願いします。以上で番組審議会を終了いたします。