番組審議会
第364回 番組審議会 議事録
平成14年 3月19日(火)
テレビ岩手
1.日時
平成14年3月19日(火) 午後1時30分~
2.開催場所
テレビ岩手本社6階大会議室
3.委員総数
13名
出席委員 9名
- 出席委員
- 委員長
岩動 孝
副委員長
川嶋 静夫
委員
黒岩 幸子、川崎 正和、堀内 三郎、藤田 道彦、荻野 洋
鎌田 強、山本 玲子
- 欠席委員
- 委員
玉山 哲、清水 健司、野崎 隆夫、谷藤 善範
- 社側出席者
- 新沼 栄喜(専務取締役)業務担当
横山 尹浩(専務取締役)報道・制作・技術担当
天野 雅行(常務取締役)総務・広報・番組審議会担当
阿部 孝夫(取締役事業局長)事業担当
照井 芳夫(メディア戦略室長)
村田 憲正(報道局長)
千葉 正範(業務局長)
池田 学(報道部主任)
- 事務局
- 青山 尚之(業務局次長)番組審議会事務局長
多田 清人(業務局編成部専任部長)
4.議題
1.「いわて大航海時代II 最終回」
~不況に活路あり~
(平成14年2月24日 TVI制作)
2.その他の番組について、お気づきになった点
5.議事の概要
「岩手を活性させる道標をしめしてくれるような番組だった」「中央の経済界のトップの方が出演し、経営哲学や人材育成など、示唆に富む内容だった」との評価や、「企業側からの視点だけではなく、消費者側の視点も欲しかった」「岩手県民を元気づける様な、もう少し踏み込んだ内容が欲しい」などの意見が提出され、活発に論議された。
6.審議内容
別紙のとおり
7.審議機関の答申又は改善意見に対してとった措置及びその年月日
特記事項はないが、キー局及び関係局、関連部署に議事録を配布するなど、関係者に審議の内容を伝えた。
8.審議機関の答申又は意見の概要を公表した場合におけるその公表の内容、方法及び年月日
・自社制作番組「あなたと歩むテレビ岩手」(平成14年3月26日午前11時50分~11時57分放送)で、審議の概要を放送。
・平成14年3月20日(水)付読売新聞岩手版で公表。
・支社・支局に議事録を設置
・当社のインターネットのホームページで議事録を公開。
9.その他の参考資料
資料として以下のものを配布
・テレビ岩手自社制作番組放送スケジュール表
(2002年2月~2002年3月)
・視聴者からの意見の概要
議事の内容
事務局
第364回番組審議会を開催いたします。
審議に入ります前に、報告事項をお話いたします。
3月1日付けで青山が業務局次長兼任編成部部長となり、番組審議会事務局長をさせていただくことになりました。
本日の議題は「夢・見る・ピノキオ」でしたが、「いわて大航海時代II」が最終回ということで、変更させていただきました。それでは岩動委員長お願いします。
委員長
それでは、本日の審議を始めたいと思います。
本日の議題は、「いわて大航海時代II 最終回~不況に活路あり~(テレビ岩手制作2月24日放送)」です。その他の番組でも結構ですので、忌憚のないご意見をお願い致します。
委 員
岩手のために考えられたよい番組。トヨタ自動車の張社長の話は、経済界だけでなく文化・芸術界等、様々な方々に参考になる内容で、示唆に富む話で興味深かった。
知事が岩手の県民性を温和で素晴らしいと言っていたが、それがマイナスな時もあり、褒めるだけでなく厳しい部分でも取り上げて欲しい。
委 員
トヨタ自動車の張社長の話を聞ける機会がもてて貴重で素晴らしい。人材育成、岩手を活性化させる道標を示してくれた気がする。
ただ、企業側の考え方だけではなく消費者側の意見やニーズはどうなのか、といったようなことも知りたいと思った。今まで行政・国などが、製品に関しての安全宣言をすれば消費は回復した。しかし、現在、消費者は、そういうことでは消費に向かわなくなってきていて、それは消費者と生産者でズレがあるからである。この番組でも生産者と消費者の考えの違いを、取り上げて欲しい。
委 員
「不況に活路あり」という、表題が面白いと思った。
トヨタ自動車は、岩手には例外的な大企業で、中小企業の多い岩手にとって取り上げる材料として大き過ぎた気がした。ただ、見習う部分がたくさんあった。トヨタの原価低減、何事にも「なぜ」を5回繰り返すことを徹底し真実を求める姿勢を養う、売れるものしか作らない、など素晴らしい示唆に富む内容だった。
委 員
素晴らしい表題で、聞いただけで見たくなるようなタイトルだった。
内容を見ても非常に面白く興味深く拝見した。ただ、話の内容が、トヨタ自動車に偏り過ぎていたように感じた。最後はどうなるのかと期待して見ていたが、キーワードは第二次産業というまとめ。第一次、第三次産業に対するフォローも欲しかったと思い、少し不満を感じた。そういう意味でも、是非、大航海時代3を制作していただきたい。三人での対話のシーンがかなり多かったのだが、内容についての映像面のフォローが欲しかったように思う。
委 員
いわて大航海時代を何度か見ているが、いずれもこれからの岩手県がどう展望していったらいいかを、様々な分野から話題が提供されていて、それぞれ興味ある番組だと思う。
今回の番組では、今一番、皆が関心あるテーマを取り上げたという点では、よかった。その中で、張社長が「良い企業市民(グッド・コーポレート・シチズン)」という言葉を使って、企業の側も一人の市民と同じく、地域社会に貢献していかなくてはならないと話していた。世界でもそういった事が重要になってきていると感じた。企業としての在り方、原点に戻るということが、活路ある生き方だと改めて考えさせられ、最終回を締めくくるには大変よい番組だったと思う。
委 員
“トヨタ自動車あり”という印象が強すぎて、トヨタの経営哲学を学ぼうとする方にはいいかも知れないし、社長のお話としてはよいが、岩手産業の再構築について考えるという観点から見ると、消化不良な内容だった。知事とトヨタ自動車の張社長の話がかみ合っておらず、やはり、見ている視点が最初から違うのではないか。実行段階に入った踏み込んだ議論がなくて残念。今一つ展望が見えてこなかった。
委 員
いわて大航海時代はいつも楽しみに拝見している。
今回は、私が、経済を苦手としているのもあるかもしれないが、今一つなじめなかった。「不況に活路あり」というテーマから、活路を見出せる番組だということを想定して拝見した。しかし、どう乗り越えるかの具体策がなく、気力で景気回復とか、空想論的な話が続き、やはり打開策はないのかと、逆に暗い気持ちになってしまうような内容だった。
スタジオの作りは大変面白く、よかった。
委 員
トヨタ自動車の張社長の話は非常に示唆に富んだ話で、これから部下を指導するにあたり勉強になった。
委員長
三人の対話だけでなく、内容に応じた映像のフォローをもっと出てくればよかった。
皆さんの意見を総体として考えると、全体としては、最終回にふさわしい内容だったように思う。
社 側
「いわて大航海時代3」も予定しております。視聴率も、こういった番組としては異例なほど高い数字です。ただ、先ほどご指摘のあったように、1時間見るには疲れるといった、努力はしているがまだまだ足りない部分を踏まえ直して、もっとよい番組が作れる様に、努力していきたいと思います。
事務局
ありがとうございました。次回の番組審議会は4月16日(火)、午後1時30分よりテレビ岩手大会議室にて行います。