番組審議会

第350回 番組審議会 議事録
平成12年12月13日(水)
テレビ岩手

1.日時

平成12年12月13日(水)午後4時~

2.開催場所

雫石プリンスホテルオーストリアハウス

3.委員総数

13名
出席委員 8名

  • 出席委員
  • 委員長
     岩渕孝男
    委員
     伊藤敏信、玉山哲、勝雅行、黒岩幸子、川崎正和
    新委員
     堀内厚、堀内三郎
  • 欠席委員
  • 委員
     岩動孝、田沼征彦、二宮柊子、谷村啓子、清水健司
  • 社側出席者
  • 中野士朗(代表取締役社長)
    新沼栄喜(専務取締役業務担当)
    横山尹浩(専務取締役総務・技術・広報担当)
    天野雅行(常務取締役事業局長)
    阿部孝夫(取締役制作局長)
    小熊清司(取締役総務局長)
    照井芳夫(メディア戦略室長)
    村田憲正(報道局長)
    千葉正範(業務局長)
    鈴木直志(報道局次長アナウンス部長)
    渕沢行則(制作局次長制作部長東京制作部長)
    事務局多田清人(業務局編成部長)
    柏舘史尚(業務局編成部)

4.議題

1.平成12年のテレビ岩手制作の番組について

5.議事の概要

「6回シリーズで放送した、いわて大航海時代は、難しいテーマに真正面から取り組んでいて見ごたえがあった」「いわて大航海時代は壮大なテーマに基づいていたが、今後はそれをさらに細分化し、深く掘り下げていって欲しい」「自治体を越えた広域的な番組も制作して欲しい」「ドキュメント番組のような、人間性を描いたものを作って欲しい」「いわて特盛!5きげんテレビの視聴者とのキャッチボールという姿勢は良い」など活発な意見が交わされた。

6.審議内容

別紙のとおり

7.審議機関の答申又は改善意見に対してとった措置及びその年月日

特記事項はないが、キー局及び関係局、関連部署に議事録を配布するなど、関係者に審議の内容を伝えた。

8.審議機関の答申又は意見の概要を公表した場合におけるその公表の内容、方法及び年月日

・自社制作番組「あなたと歩むテレビ岩手」(平成12年12月19日午前11時50分~11時57分放送)で、審議の概要を放送。
・平成12年12月17日(日)付読売新聞岩手版で公表。
・支社・支局に議事録を設置
・当社のインターネットのホームページで議事録を公開。

9.その他の参考事項

資料として以下のものを配布
・視聴者からの意見の概要
・平成12年年間視聴率表
・平成12年自社制作番組一覧

議事の内容

事務局

12月から番組審議会は新年度となります。本年度も宜しくお願いします。審議に入る前に委嘱状をお渡しいたします。

───委嘱状贈呈───

社側

本日はお忙しいところどうもありがとうございます。本年度も気持ちを新たに番組作りにあたっていきますので、よろしくお願いします。

事務局

新年度に際しまして、委員長・副委員長をお選び頂きたいと思います。

─委員長岩渕孝男氏選出─
─副委員長勝雅行氏選出─

事務局

本日のテーマは「平成12年のテレビ岩手制作の番組について」です。忌憚のないご意見をお願いします。

委員長

お手元に自社制作番組一覧表が配られておりますので、こちらをご覧になりながらこの1年のテレビ岩手の番組についてご意見、ご感想、ご要望など宜しくお願いします。

委員

当初から手さぐり状態と言われていた介護保険制度ですが、やはり不都合なことが出てきています。来年も、もう一度介護保険制度をテーマにした番組を制作して欲しいと思います。
6回のシリーズで放送の「いわて大航海時代」は、4回目の「環境首都を目指して」(平成12年10月28日14:00~14:55放送)が良かったと思います。地球の温暖化が叫ばれている今、グローバルなこの問題をテーマに、今後さらに深い内容の番組を作って欲しいと思います。

委員

「いわて大航海時代」は中身の濃い番組でした。ただ、このシリーズの中で作家の高橋克彦氏を起用しています。確かにおもしろいアイディアも持っている方だとは思いますが、岩手の有識者として彼ばかりをキャスティングするのはどうかと思います。また、増田知事の発言も具体性がなく魅力に欠けると思います。
テレビ岩手は自治体単位の番組が多いように見受けられますが、来年は自治体を越えた広域的な番組も制作して欲しいです。
「いわて特盛!5きげんテレビ」(毎週月~金曜16:55~17:55放送)は女性キャスターに自信が見られて好感が持てます。ただ、世代間のギャップなのかもしれませんが、キャスター全員の言葉使いがくだけすぎているような気がしますが、どうでしょうか。

社側

現場では雰囲気を大切にしています。視聴者とのキャッチボールを心掛けていますので、あえて友人に話しかけるような感じ、同じ目線でということを考えています。中には言葉使いが悪いと感じる人もいるのかもしれませんが、視聴者からのリアクションは良いです。
委員番組審議委員を務めることで、岩手の勉強になりました。6回シリーズの「いわて大航海時代」はテーマを真剣に深く掘り下げており、真正面から難しいテーマに取り組んだその姿勢は素晴らしいと思います。今後も期待しています。シリーズではIT・環境という壮大なテーマが取り上げられていましたが、さらに細分化されたテーマを選び具体性を持った番組を作ってもらいたいです。

委員

今後多チャンネルの時代を迎えて、テレビ岩手に引きつけるものがあるかと言うと、そうでもないような気がします。局としてのスタンスを表明しようとしているのが「いわて大航海時代」だと思いますが、今年も3度全国ネットで放送した「NNNドキュメント’00」のような人間性を出した番組を作って欲しいです。映像で伝える「言葉の迫力」を出して欲しいです。
「いわて特盛!5きげんテレビ」は、視聴者との相方向というモットーが見えて、分かりやすくて良いと思います。

社側

多チャンネル化の時代に向けて、テレビ岩手はどこへ向かえば良いのか試行錯誤しているところです。ですから「いわて大航海時代」がテレビ岩手の局としてのスタンスを出した番組というわけではありません。ニュース、ドキュメント、情報番組を柱にさらに模索していこうと思います。ご指導お願いします。「何かあればテレビ岩手、何もなくてもテレビ岩手」を目指していきたいと思います。

委員

番組で環境問題を取り上げるのは良いことだと思います。ただ、一般市民の生活レベルから見た環境問題にもふれて欲しかったです。例えば廃棄物の分別方法なども難しいものです。市民は一体どんなことで悩んでいるのかも考えて欲しいものです。市民の意見を聞いてそれを活かした番組作りを心掛けて下さい。

委員

視聴率の三冠には敬意を表したいと思います。
「いわて大航海時代」は良質の番組だったと思います。ただ、結論を裏付けるような具体例がなくて残念でした。
来年は岩手県の良さを子供たちに広く知ってもらえるような番組も作って欲しいです。

委員長

今年の番組審議会では総じてニュースの評価が高かったと思います。「いわて大航海時代」にも高い評価がよせられましたが、一方でキャスティングが片寄っているという声も出ました。さらにもっと現場の声を反映したものにして欲しいという意見も出ました。ローカル局でのこのような内容の番組を作るのは大変だとは思いますが、今後も期待しています。IT革命や環境問題という大きなテーマに基づき、県内の企業や自治体などの取り組み、私生活での疑問など具体性を持った番組を作っていって欲しいと思います。
個人的には、1年間良質の番組を見させてもらったという感想を持ちました。21世紀もがんばって頂きたいと思います。

事務局

貴重なご意見ありがとうございました。次回の番組審議会は1月16日(火)午後1時30分から、テレビ岩手本社6回大会議室で行います。テーマは、1月7日(日)16:00~17:25放送の「21世紀地方のかたち」についてです。宜しくお願いします。