番組審議会

この議事録は公式の議事録をそのまま掲載するものです。

第343回 番組審議会 議事録
平成12年 4月18日(火)
テレビ岩手

第343回番組審議会

1.日時

平成12年4月18日(火) 午後1時30分~

2.開催場所

テレビ岩手本社6階大会議室

3.委員総数

13名

  • 出席委員
  • 7名
  • 出席委員
  • 委員長
    岩 渕 孝 男
    副委員長
    勝   雅 行
    委員
    伊 藤 敏 信
    委員
    岩 動   孝
    委員
    増 本 智 昭
    委員
    清 水 健 司
    委員
    黒 岩 幸 子
  • 欠席委員
  • 委員
    菅 野 耕 毅
    委員
    田 沼 征 彦
    委員
    栗 山 大 義
    委員
    玉 山   哲
    委員
    二 宮 柊 子
    委員
    谷 村 啓 子
  • 社側出席者
  • 中 野 士 朗(代業取締役社長)
    横 山 尹 浩(常務取締役報道制作技術担当)
    天 野 雅 行(常務取締役事業局長)
    阿 部 孝 夫(取締役制作局長)
    小 熊 清 司(取締役総務局長)
    渕 沢 行 則(制作局次長制作部長東京制作部長)
    大 村 精 一(業務局業務部長)
    梅 沢 宏 直(制作局特別制作部長)
    山信田   寧(報道局報道部長・東京・釜石・宮古・久慈報道部長)
    遠 藤   隆(報道局報道部副部長)
  • 事務局
  • 青 山 尚 之(業務局編成部長)
    佐 藤   秀(業務局編成部副部長)
    柏 舘 史 尚(業務局編成部)

4.議  題

1.NNNドキュメント'00「ばあちゃん愛してる」(TVI制作)について
  (平成12年4月2日(日) 25:05~25:35放送)

2.「いわて特盛!5きげんテレビ」について
  (毎週月~金 16:55~17:55放送)

5.議事の概要

「老人介護の問題は少子化・高齢化が進む中で深刻な問題。他人事とは思えず引き込まれた」「介護保険制度についてもっと詳しい説明があっても良かったのではないか」「登場する二家族の愛情が伝わってきて感動した」

など活発な意見が交わされた。

6.審議内容

別紙のとおり

7.審議機関の答申又は改善意見に対してとった措置及びその年月日

特記事項はないが、キー局及び関係局、関連部署に議事録を配布するなど、関係者に審議の内容を伝えた。

8.審議機関の答申又は意見の概要を公表した場合におけるその公表の内容、方法及び年月日

・自社制作番組「あなたと歩むテレビ岩手」(平成12年4月25日午前11時50分~11時57分放送)で、審議の概要を放送。
・平成12年4月19日(水)付読売新聞岩手版で公表。
・支社・支局に議事録を設置
・当社のインターネットのホームページで議事録を公開。

9.その他の参考事項

資料として以下のものを配布
・テレビ岩手自社制作番組放送スケジュール表(1999年12月~2000年2月)
・視聴者からの意見の概要
・「ZZZ・フライデーナイトはお願い!モーニング」の記事掲載資料

議事の内容

事務局

審議に入る前に4月7日から日本テレビ系列で放送が始まった、テレビ岩手制作の「ZZZ・フライデーナイトはお願い!モーニング」の状況について、番組のチーフプロデューサーである渕沢行則から報告させて頂きます。

社 側

2度の放送がありましたが、視聴率はいずれも4.7%です。「ZZZ」の枠でのこれまでの最高が4.3%ということで、過去最高の視聴率を獲得したことになります。また、ホームページへのアクセス数も多く好調な出だしと言えます。

事務局

今回のテーマは4月2日放送、テレビ岩手制作の「NNNドキュメント’00~ばあちゃん愛してる」と月~金曜放送の「いわて特盛!5きげんテレビ」です。これから「いわて特盛!5きげんテレビ」のダイジェスト版の視聴を行います。活発なご意見お願いします。

─VTR視聴─

委 員

「NNNドキュメント’00~ばあちゃん愛してる」を見て、介護の問題は今後の少子化・高齢化を考えると、他人事とは思えませんでした。登場してくる二家族とも素晴らしい家族で、感動させられました。ドキュメンタリーらしくカメラがよく入り込み、撮影できているなあと感心しました。ただ、4月からスタートした介護保険制度について、しっかりと正しく説明して欲しかったとも思います。

委 員

人間味あふれる内容で、見終わってほっとしました。ただ、番組の中身が盛り沢山で、どこにポイントをおいているのかが分かりにくかったと思います。また、介護をテーマにしたわりに、介護保険制度についての説明が曖昧でした。ナレーションで補足説明などをしてくれれば良かったと思います。

委 員

孫が寝たきりの祖父や祖母の面倒を見るというのは、私も経験があり、決して珍しいことではありませんでした。私は、このごく当たり前の行為を介護ととらえるのは反対です。住環境の変化などに併って稀薄になった人とのつながりを考え直し、もう一度以前のような世界が来ればいいと感じました。

委 員

対象的な二つの家族の捕え方が良かったと思います。しかし、「ケアプランの作成、受けられるサービス、その結果家族にどんなメリットがあるのか」という介護保険は制度の説明が薄く、これでは視聴者に「介護保険は役に立たないものだ」との考えを持たせかねないのでは、と思いました。

委 員

「介護というのは今後の社会生活で大変なことなんだ」という番組のテーマは私としては感心しません。また、介護保険制度についてもう少し説明があれば、登場する二つの家族のおかれている現状など、もっと理解できたと思います。今後、介護保険についてさらに追いかけて、どのように家族が変わっていったのか取り上げていって欲しいと思います。

委員長

このような介護の問題は、委員の中にも経験者もいるかと思われます。身につまされる思いで見た人もいるでしょう。介護保険との関わりが見えなかったという意見がありました。今後さらに、増大する医療費に対処するために出来た介護保険制度をテーマとして、動向をドキュメントとして取り上げていって欲しいと思います。色々な意味で少子化・高齢化社会への警告を発してくれたと同時に愛情あふれる二家族により介護の問題を明るく考えさせてくれた良い番組だったと思います。

社 側

当初は「介護地獄」と言われるような暗い面ばかり考えていました。取り上げた二家族は、素晴らしい家族で全国的に見ても得がたい家族だったと思います。愛情をドキュメンタリーで映像化していくのは難しくその点が苦労しました。介護保険制度はそう簡単に結果が出るものではないので今後も後追い取材を続けていきたいと思います。

事務局

次回の番組審議会は5月16日(火)、午後1時30分から開催したいと思います。テーマは2つです。1つは5月6日(土)午後5時30分から放送の「おめでとう!栃乃花~22年ぶり郷土幕内力士誕生~」。もう1つは毎週日曜午後10時56分から放送の「夢・見る・ピノキオ」についてです。宜しくお願いします。