番組審議会

この議事録は公式の議事録をそのまま掲載するものです。

第342回 番組審議会 議事録
平成12年 3月28日(火)
テレビ岩手

第342回番組審議会

1.日時

平成12年3月28日(火) 午後1時30分~

2.開催場所

テレビ岩手本社6階大会議室

3.委員総数

13名

  • 出席委員
  • 8名
  • 出席委員
  • 委員長
    岩 渕 孝 男
    副委員長
    勝   雅 行
    委員
    菅 野 耕 毅
    委員
    伊 藤 敏 信
    委員
    田 沼 征 彦
    委員
    栗 山 大 義
    委員
    谷 村 啓 子
    委員
    黒 岩 幸 子
  • 欠席委員
  • 委員
    岩 動   孝
    委員
    玉 山   哲
    委員
    二 宮 柊 子
    委員
    増 本 智 昭
    委員
    清 水 健 司
  • 社側出席者
  • 中 野 士 朗(代業取締役社長)
    新 沼 栄 喜(常務取締役業務局長)
    横 山 尹 浩(常務取締役報道制作技術担当)
    小 熊 清 司(取締役総務局長)
    照 井 芳 夫(技術局長)
    鈴 木 直 志(報道局次長アナウンス部長)
    渕 沢 行 則(制作局次長制作部長東京制作部長)
    大 村 精 一(業務局業務部長)
    山信田   寧(報道局報道部長・東京・釜石・宮古・久慈報道部長)
    栃 澤 卓 巳(制作局制作部)
    桑 島 広 実(制作局制作部)
  • 事務局
  • 青 山 尚 之(業務局編成部長)
    佐 藤   秀(業務局編成部副部長)
    柏 舘 史 尚(業務局編成部)

4.議  題

1.歴史ミステリー「旅に生き、旅に死す~謎の紀行家・菅江真澄を追え」について
  (平成12年3月18日(土) 16:00~16:55放送)
2.「ズームイン!!朝!」について
  (毎週月~金 7:00~8:30放送)

5.議事の概要

「県民に知られていない人物を掘り起こした番組で有意義だ」「番組の謎解きが中途半端」「ミステリー仕立てで推理を楽しめる興味深い内容だった」

など活発な意見が交わされた。

6.審議内容

別紙のとおり

7.審議機関の答申又は改善意見に対してとった措置及びその年月日

特記事項はないが、キー局及び関係局、関連部署に議事録を配布するなど、関係者に審議の内容を伝えた。

8.審議機関の答申又は意見の概要を公表した場合におけるその公表の内容、方法及び年月日

・自社制作番組「あなたと歩むテレビ岩手」(平成12年4月4日午前11時50分~11時57分放送)で、審議の概要を放送。
・平成12年3月29日(水)付読売新聞岩手版で公表。
・支社・支局に議事録を設置
・当社のインターネットのホームページで議事録を公開。

9.その他の参考事項

資料として以下のものを配布
・テレビ岩手自社制作番組放送スケジュール表(1999年12月~2000年2月)
・視聴者からの意見の概要
・「ZZZ・フライデーナイトはお願い!モーニング」の記事掲載資料

議事の内容

事務局

今回のテーマは3月18日放送の「歴史ミステリー・旅に生き旅に死す~謎の紀行家・菅江真澄を追え」と月曜~金曜放送の「ズームイン!!朝!」です。これから「ズームイン!!朝!」のダイジェスト版の視聴を行います。活発なご意見お願いします。

─VTR視聴─

委 員

「歴史ミステリー・旅に生き旅に死す~謎の紀行家・菅江真澄を追え」ですが、単なる歴史・人物の紹介ではなくミステリー仕立てにしたところに意気込みを感じました。四十数年間ずっと旅を続けていたとのことですが、そのルートや残した200点以上の文献を画面で紹介してほしかったです。「隠密ではなかったか」という仮説はおもしろいと思いますが、その目的や得た情報をどのようにして送っていたのかが気になりました。もっとはっきりとした結論があっても良かったのではないでしょうか。

委 員

菅江真澄が死ぬまで頭巾を脱がなかった理由について、番組内でふれられていませんでした。何かしらの説明や仮説が欲しかったです。

委 員

大変得難い人物を紹介してくれたと思います。ミステリー仕立てで現在と過去がうまく交錯した作りになっており、良い構成だったと思います。ただ前半部分は岩手の風土なども盛り込んで紀行と旅行とがうまくマッチしていたのに対し、後半部分は歴史そのものに重点がおかれ、流れが早くなったのが気にかかりました。まとめの部分、菅江真澄が隠密であるという仮説は良いのですが、「現代の私たちからの密使である」という部分は通俗的なのではないかと思います。

委 員

推理という視聴者を飽きさせない工夫がなされていたと思います。「旅を続け、三河に帰れない何かの理由があったのではないか」など、見ている側も自分達なりの推理を楽しめ、興味をそそる内容でした。

委 員

菅江真澄が家族を持たなかった、頭巾を脱がなかったという謎の説明が少なかったと思います。200年程前、菅江真澄が旅した頃の岩手の生活や風土がどのようなものだったのかもう少し詳しく説明して欲しかったです。「隠密だったのではないか」という仮説には賛成できますが、当時の南部藩の情勢などに触れれば隠密活動というものを想像できたのではないかと思います。

委 員

菅江真澄が残した莫大な記録の中身をもう少し紹介して欲しかったと思います。民俗学のはしり、観察者としての菅江真澄について、もっと掘り下げて今後別の番組としてでも紹介して欲しいです。

委 員

いろいろな謎が出てきましたが、それぞれに対する結論が弱かったと思います。ミステリー仕立てにしたのだから、しっかりとした結論を導き出すべきです。密使という仮説に立つと、菅江真澄が旅で得た情報をどこへ、どんな理由で送っていたのかということが触れられていなくて残念でした。

委員長

まとめさせて頂きます。ミステリー仕立てにしたところが良く、見る側を飽きさせない工夫がなされていたという意見がありました。小室等さん、中津文彦さんというキャストで、2人の言葉には説得力があり、彼らの推理に見ている側も引き込まれていたのではないかと思います。また、ミステリー仕立ての割には結論が弱く、菅江真澄の旅の目的がわからなかったという意見もありました。菅江真澄が岩手について触れた文献などの紹介があれば、「何のために」菅江真澄が旅を続け、故郷に帰ることなく死んだのかという疑問も晴れたのではないかと思います。

社 側

この番組を制作するにあたって、視聴者のほとんどが菅江真澄を知らないため、「そもそもどんな人物なのか」という説明に時間をとられ、彼が残した記録などを深く紹介できなかった次第です。ただ、視聴者を引っ張っていくためにミステリー仕立てにしたかったので、推理の要素を強くすることに重点をおきました。

事務局

次回の番組審議会は4月18日(火)、午後1時30分から開催したいと思います。テーマは2つです。1つはテレビ岩手制作の4月2日(日)深夜1時5分から放送のNNNドキュメント’00「ばあちゃん愛してる」。もう1つは毎週月曜~金曜午後4時55分から放送の「いわて特盛!5きげんテレビ」についてです。よろしくお願い致します。