番組審議会
この議事録は公式の議事録をそのまま掲載するものです。
第340回 番組審議会 議事録
平成12年 1月18日(火)
テレビ岩手
第340回番組審議会
1.日時
平成12年1月18日(火) 午後1時30分~
2.開催場所
テレビ岩手本社6階大会議室
3.委員総数
13名
- 出席委員
- 7名
- 出席委員
-
- 委員長
- 岩 渕 孝 男
- 副委員長
- 勝 雅 行
- 委員
- 伊 藤 敏 信
- 委員
- 岩 動 孝
- 委員
- 玉 山 哲
- 委員
- 清 水 健 司
- 委員
- 黒 岩 幸 子
- 欠席委員
-
- 委員
- 菅 野 耕 毅
- 委員
- 田 沼 征 彦
- 委員
- 栗 山 大 義
- 委員
- 二 宮 柊 子
- 委員
- 増 本 智 昭
- 委員
- 谷 村 啓 子
- 社側出席者
- 伊 勢 卓 夫(代業取締役会長)
横 山 尹 浩(常務取締役報道制作技術担当)
天 野 雅 行(常務取締役事業局長)
阿 部 孝 夫(取締役報道制作局長)
小 熊 清 司(取締役総務局長)
照 井 芳 夫(技術局長)
村 田 憲 正(報道制作局専任局長報道部長)
千 葉 正 範(業務局次長)
鈴 木 直 志(報道制作局次長アナウンス部長)
渕 沢 行 則(報道制作局次長制作部長)
大 村 精 一(業務局業務部長)
- 事務局
- 青 山 尚 之(業務局編成部長)
佐 藤 秀(業務局編成部)
畑 敦 子(業務局編成部)
4.議 題
1.「いわて大航海時代~新たな創造への船出~」について
平成12年1月4日(火) 10:30~11:25放送
9日(日) 15:30~16:25再放送
2.その他ご覧になった番組についてのご意見
5.議事の概要
「壮大な切り口で面白かった」「番組の冒頭で岩手県民と他県の人にそれぞれ岩手に対するイメージについてアンケートをとった結果が紹介されていたが、それをもっと掘り下げた方が良かった」
など活発な意見が交わされた。
6.審議内容
別紙のとおり
7.審議機関の答申又は改善意見に対してとった措置及びその年月日
特記事項はないが、キー局及び関係局、関連部署に議事録を配布するなど、関係者に審議の内容を伝えた。
8.審議機関の答申又は意見の概要を公表した場合におけるその公表の内容、方法及び年月日
・自社制作番組「あなたと歩むテレビ岩手」(平成12年1月25日午前11時50分~11時57分放送)で、審議の概要を放送。
・平成12年1月19日(水)付読売新聞岩手版で公表。
・支社・支局に議事録を設置
・当社のインターネットのホームページで議事録を公開。
9.その他の参考事項
資料として以下のものを配布
・テレビ岩手自社制作番組放送スケジュール表(1999年11月~2000年1月)
・視聴者からの意見の概要
議事の内容
会 長
明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。先週朝日新聞に、「お正月番組は期待外れだった」という視聴者からの投稿が載っていました。テレビ岩手は県内の民放で唯一3日から定時の夕方ニュースをやり、ローカルニュースの視聴率は18.3%という非常に高いものでした。これはお正月に起こったことを知りたいという、地元の視聴者の気持ちの表れだろうと思います。ローカルの情報は非常に大切なのだということを改めて感じました。来年の今頃はBS放送が9チャンネルになっているので、今年は特にローカルに力を入れていこうと思います。
事務局
お手元に視聴率表をお配りしていますが、テレビ岩手は99年、年間三冠王を獲得しました。全体の数字もさることながら、夕方のローカルニュースを多くの方々に観て頂いたということはローカル局としては非常に嬉しいことです。今回のテーマは「いわて大航海時代~新しき創造への船出~」です。
─ビデオ視聴─
委 員
結論から言えばとても面白かったです。大変素晴らしい番組だと思いました。「21世紀の岩手県」という壮大なテーマをどう切るのかと思いましたが、話も構成も良く次も観ようと思わせる作りでした。一番面白かったのは最初のアンケートの結果でした。岩手県民とその他の地域に住む全国の人とは結果が違っています。特に「豊かさ」「後進的」という項目を、岩手県民は低く評価しています。その辺をもっと突っ込めば良かったと思います。また、「岩手県は人材が豊富だ」と言う割には何かあると登場するのが知事と県立大学学長というのは寂しいのではないでしょうか。人材の豊富さをもっと証明して欲しいと思います。
委 員
やはりアンケートが面白いと思いました。内容は楽しく、次回も期待したいなと感じましたが、やはりアンケート結果をもっと掘り下げて欲しかったと思います。また、年6回シリーズとのことですが、その6回は何をするのかということを最初に言って欲しかったと思います。一般県民の声が出ていれば親近感が出たかなという気もしました。
委 員
岩手を日本の故郷と位置づけ、今年1年間で6回にわたって21世紀に向かって旅立つ岩手丸の航海図を描こうという企画ですが、今回の世紀末は単に20世紀から21世紀への移行だけでなく、新しい千年紀を迎えるという特別な意味のある年だということを実感させられる番組でした。
まず、岩手県に対するアンケート調査から始まり、岩手県は美しい、暖かい、豊かであると見られているという結果に何となく誇らしい気持ちになりました。広い県というイメージを過疎とか未開発ととらえず、豊かな環境が残っているというプラス思考で捉えられていることを認識しました。岩手は自然環境に恵まれ、自然を資産としてとらえるべきであると言っていました。開発が遅れているという考えから、開発しなくて良かったとの発想の転換こそが今後の岩手の位置づけとして前向きに進んでいくということが大事であるということにも共感を持つことができました。盛岡駅のあの木造の駅舎と蒸気機関車、とても懐かしく思いました。
岩手県総合開発計画の3本の柱、情報・環境・人材について語られていました。特に情報化時代については、広い岩手県の地域格差をコンピューター通信網を確立することによって是正するというお話でしたが、総論についてはそのとおりですが、細々としたところを今後更に検討しなければならないと感じました。知事はこの通信網について行政間の通信網の確立もさることながら、行政と県民との間のネットワーク構築が必要と言っておられました。まさにその通りで、医療・保健・福祉における情報化は行政と県民の間の密接な情報のやりとりがなければ全く意味がないと思います。現在いわて情報ハイウェーが構築に向かって作業中ですが、行政間、病院間のネットワークはお金をかけて構築できますが、肝腎の県民総参加となると、コンピューターアレルギーなどの問題があり、なかなか進みません。そういう意味から、現在県立大学を中心として活躍中のポラーノ広場の地道な活動なども今後紹介して頂ければと思います。
委 員
私はいつも番組を観る際、県外者の1人として岩手県に対する親愛の情を持っております。岩手に来て1年3ヶ月になりますが、その前に新潟と長野に住んでいて、そのそれぞれの良さがあると感じています。岩手県は開発が遅れたということが、今となって自然が豊かだという結果になったのですね。岩手県は明治から昭和にかけて政治家、学者、教育者など立派な人を輩出していますが、それぞれの人が独創的な人づくり、物づくりを行ってきたのではないかと思います。
委 員
まず、第一に感じました事は、出席者が鈴木アナを含め非常にまとを射た人選だと思います。更に奥田氏に対するインタビューも良く、次にどなたが出られるのか心待ちにしていたところ、梅原氏の出場となり感心しました。1時間番組の中で良くまとめられ、分かりやすい構成だったと思います。昨年正月の知事の対談番組の時に感じた、1時間内では難しいという内容の物足りなさを今年は6回に分けて、総論から各論へともっていく方法も良く、次回からが楽しみになりました。20世紀最終年を通して、興味深く楽しみ拝見して行きたいと思います。
最近感じた事を一つ。これは、まったくの私見ですが、先日の成人式でのインタビューで、マスコミはアホの青年ばかり強調した様な気がしてなりません。これでは、アホがテレビから感染するのではないでしょうか。中高生が心配です。
委員長
民放がこのような極めて真面目で大きなテーマに取り組み、しかも1年間に亘って6回シリーズでテーマを追求していくという着眼点に敬意を表したいと思います。今回は増田知事、山根さん、県立大学の西澤学長が出演し、加えて日経連の奥田会長や梅原先生など、本当に有名な大物の方々が続々と登場し、番組に重厚さを醸し出していたのではないでしょうか。司会の鈴木アナも非常に堂々としていて、視聴者に好感を与えたと思います。岩手という県を「暗い」「貧しい」「遅れている」という言葉で表現するのではなく、プラス志向で考え番組を構成しているので、県民に自信を与えることでしょう。多くの県民が好感を持ってこの番組を観たことと思います。今後5回の中に、一般の方々も参加できればいいと思います。また、第1回から第6回までをまとめて、学校の教材として使えるようにすればいいのではないかと思いました。
事務局
次回は2月22日(火)、午後1時30分からテレビ岩手本社6階大会議室で行います。次回のテーマは「NNNニュースプラス1いわて」についてです。宜しくお願い致します。