番組審議会
この議事録は公式の議事録をそのまま掲載するものです。
第338回 番組審議会 議事録
平成11年11月16日(火)
テレビ岩手
第338回番組審議会
1.日時
平成11年11月16日(火) 午後1時30分~
2.開催場所
テレビ岩手本社6階大会議室
3.委員総数
12名
- 出席委員
- 6名
- 出席委員
-
- 委員長
- 斎 藤 徳 美
- 副委員長
- 谷 村 繁
- 委 員
- 菅 野 耕 毅
- 委 員
- 岩 渕 孝 男
- 委 員
- 伊 藤 敏 信
- 委 員
- 岩 動 孝
- 欠席委員
-
- 委 員
- 田 沼 征 彦
- 委 員
- 栗 山 大 義
- 委 員
- 玉 山 哲
- 委 員
- 二 宮 柊 子
- 委 員
- 勝 雅 行
- 委 員
- 澤 口 たまみ
- 社側出席者
- 中 野 士 朗(代表取締役社長)
天 野 雅 行(常務取締役事業局長)
阿 部 孝 夫(取締役報道制作局長)
小 熊 清 司(取締役総務局長)
村 田 憲 正(報道制作局専任局長報道部長)
鈴 木 直 志(報道制作局次長アナウンス部長)
渕 沢 行 則(報道制作局次長制作部長)
栃 澤 卓 巳(報道制作局制作部)
- 事務局
- 青 山 尚 之(業務局編成部長)
畑 敦 子(業務局編成部)
4.議 題
1.「ズームイン!!朝!」について
(毎週月~金曜日 午前7時~8時30分放送)
5.議事の概要
「岩手からのキャスター・藤村惠一のキャラクターや話し方に好感が持てる」「岩手の環境を紹介しながら、環境破壊に対して啓蒙する姿勢も見られて良い」「もう少し上手く岩手をPRする要素を入れた方がいい」
など活発な意見が交わされた。
6.審議内容
別紙のとおり
7.審議機関の答申又は改善意見に対してとった措置及びその年月日
特記事項はないが、キー局及び関係局、関連部署に議事録を配布するなど、関係者に審議の内容を伝えた。
8.審議機関の答申又は意見の概要を公表した場合におけるその公表の内容、方法及び年月日
・自社制作番組「あなたと歩むテレビ岩手」(平成11年11月23日午前11時50分~11時57分放送)で、審議の概要を放送。
・平成11年11月18日(木)付読売新聞岩手版で公表。
・支社・支局に議事録を設置
・当社のインターネットのホームページで議事録を公開。
9.その他の参考事項
資料として以下のものを配布
・テレビ岩手自社制作番組放送スケジュール表(1999年10月~12月)
・視聴者からの意見の概要
議事の内容
事務局
審議に先立ちまして、去る11月4日に日本テレビネットワーク全国番組審議会委員長会議が日本テレビで開かれましたので、委員長から報告して頂きます。委員長 今月4日の日本テレビネットワーク全国番組審議会委員長会議に出席して参りました。会議では4つのテーマについて話し合われました。1つ目の「青少年と放送問題」に関しては、「放送時間の考慮が必要である」という意見が出されたり、また、子供たちの声を直接聞こうということで小・中学生を集めて子供番組審議会を開催するという話が出ました。2つ目の「ネット番組と系列局の対応」に関しては、「系列局の企画・制作力を伸ばす機会を作って欲しい」という意見が出されました。3つ目の「地上波デジタル等の動きと番組について」は、「放送業界はここ2、3年でがらりと変わるはずだが、視聴者も局側もその認識が足りない」という声が挙がりました。4つ目の「番組審議会のテーマの設定について」は、「委員で話し合って決める」「自社のみならず日本テレビの番組も入れている」等の話がありました。
事務局
それでは審議に移らせて頂きます。本日のテーマは「ズームイン!!朝!」です。
─ビデオ視聴─
委 員
「ズームイン!!朝!」は、徳光和夫さんが司会の頃からずっと観ています。岩手の環境の良さが上手く出ていますし、その一方で環境破壊に対する啓蒙のようなものも感じられました。ただ、ホヤを紹介する時に、もっと彩り良く美味しそうな形で紹介すれば良かったと思います。松枯れの件に関しては、決して県内だけの問題ではないので、このように先陣を切って問題提起ができたことは良かったことではないでしょうか。また、藤村惠一アナウンサーのキャラクターは、とても好感が持てます。
委 員
全国各地を繋ぐので、限られた時間での各局のズームインとなるのでしょう。ホヤに関しては、実物を見たことがない人が多いと思うので、やはりホヤの料理などをもっと紹介した方が良かったと思います。高田松原のキャンプ場の松枯れに関しては、いかにも行政の管理に対する曖昧さを感じました。大迫町のイベントは、ウェイトレスの格好をしてワインを運ぶギャルソンレースのみが目についたので、もっとインパクトの強い催し物も映像にした方が良かったのではないかと思います。熊の巴投げの話題の際、着ぐるみの熊が出てきましたが、実際投げられた熊は月の輪熊だったのに、月の輪熊かヒグマか分りませんでした。また、中継は熊を投げた人の家の前からでしたが、より現場に近いところからやった方が良かったと思います。藤村アナウンサーは、話すテンポや庶民的な容貌に好感が持てます。
委 員
「ズームイン!!朝!」は時々観ますが、非常に工夫しており、他局に負けないいい内容だと思います。藤村アナウンサーの話し方やテンポ等もいいと思います。高田松原の松枯れの問題は、もっと長くやるべきではないでしょうか。昭和35年に津波があり、ここまで復興したのに今度はこういう状態になってしまったのはやはり残念なことなので、別な機会に改めて取り上げて啓発すべきだと思います。ホヤの養殖を海中にぶら下げてやるということは自分も知りませんでした。西の人はホヤを敬遠しがちですが、それを克服してもらう為にも料理の紹介があっても良かったのかなと思います。甌穴の存在は、一関市民でも知らないかもしれません。この番組によって、貴重な観光資源を得たのではないでしょうか。こういう風に、私たちが知らない県内のニュースを掘り起こし、岩手をPRするのはいいことだと思います。
委 員
朝の番組は、最新のニュースやその日の有益な情報を提供するほかに、視聴者に明るく生きがいのある一日を予感させるような、ホットな話題、季節の移り変わりや地域の風物詩などを伝えるものであってほしいと考えています。そうした観点から「ズームイン!!朝!」を見ると、なかなかよい番組だと思います。「宮古出島漁港のぶらさがり」は、あまり知られていない、ほや養殖の状況を意外な視点から報道するもので興味深いものです。「高田松原キャンプ場の松枯れ」は、焚き火などによる地下温度の上昇がツチクラゲの大発生による松枯れを引き起こすことについて、そのメカニズムを分かりやすく示し、先人から承継した由緒ある松原を護るために人々にルールやマナーを守るよう注意を喚起するもので、社会的な意義も大きい報道です。「盛岡新幹線保守基地のレールスター」は、JR東日本盛岡支社が新しく開発した新型の軌道自動自転車を紹介するものであり、滅多に見ることのない映像で面白く見ました。「大迫ワインまつりのギャルソンレース」、「巴投げで熊を撃退した男」、「厳美渓の甌穴」も、それぞれ興味深く見ることができました。「厳美渓の甌穴」については、自然の激流が作りだした丸い穴という説明だけでは想像の域を出ないので、もっと科学的な説明があればなおよかったのではないかと思いました。担当キャスターの藤村惠一さんの語り口は、前任の平井直子さんの場合と同様に、朝のリズムに乗っていて気持ち良く視聴することができます。自信をもってやって欲しいと思います。
副委員長
「ズームイン!!朝!」は殆ど毎日観ています。朝は時間がないので分かり易さが大切になりますが、福澤キャスターと橋本解説員の会話も分かり易く、いい番組だと思います。大迫町のギャルソンレース、一関市の甌穴の話題、熊の巴投げの話は、視聴者へのサービス精神が出ていました。分かり易く、元気に職場に行こうという気が湧きます。また、「ズームイン!!朝!」のホームページを見たのですが、岩手はありませんでしたが、各局パーソナリティーのデータが入っていて、親しみが湧きました。ホヤの話題が一番興味深く、クレーン車でホヤが吊り上げられるところは初めて目にしました。とてもユニークでしたし、キー局とローカル局のチームワークや一体感を感じるつくりでした。ただ、「海のパイナップル」という紹介の仕方は、果たして市民権を得ているのかどうか不安には思います。松枯れに関しては、枯れるメカニズムには確かに目がいきましたが、視聴者はこれからどうするのかに関心があるのではないでしょうか。また、可能ならば「プロ野球入れ込み情報」のコーナーに藤村アナウンサーが出ても面白いのではないかと思いました。
委員長
まとめさせて頂きます。朝に視聴する番組ということで、非常に歯切れがいいと思います。藤村惠一アナウンサーのテンポもいいと思います。岩手の環境の良さを上手く表現しながら、環境破壊に対する啓蒙も感じられたのは良かったと思います。もう少し、問題を掘り下げるべきだという意見もありました。また、もう少し上手くPR要素を入れた方がいいという声もありました。岩手に住んでいる人ですら見落としがちなことに目を向けている、いい番組だと思います。
事務局
今日で3名の先生方が任期を終了しますので、御挨拶を頂きたいと思います。
─委員長・副委員長挨拶─
事務局
次回の番組審議会は12月13日(月)、午後4時からホテルメトロポリタン盛岡 NEW WINGで行います。テーマは「今年1年のテレビ岩手の番組について」です。宜しくお願い致します。