番組審議会

この議事録は公式の議事録をそのまま掲載するものです。

第332回 番組審議会 議事録
平成11年 4月20日(火)
テレビ岩手

第332回番組審議会

1.日時

平成11年4月20日(火) 午後1時30分~

2.開催場所

テレビ岩手本社6階大会議室

3.委員総数

12名

  • 出席委員
  • 9名
  • 出席委員
  • 委員長
    斎 藤 徳 美
    委員
    菅 野 耕 毅
    委員
    岩 渕 孝 男
    委員
    岩 動   孝
    委員
    田 沼 征 彦
    委員
    玉 山   哲
    委員
    勝   雅 行
    委員
    栗 山 大 義
    委員
    伊 藤 敏 信
  • 欠席委員
  • 副委員長
    谷 村   繁
    委員
    二 宮 柊 子
    委員
    澤 口 たまみ
  • 社側出席者
  • 伊 勢 卓 夫(代表取締役社長)
    中 野 士 朗(代表取締役副社長)
    清 水 秀 夫(専務取締役)
    新 沼 栄 喜(常務取締役業務局長)
    横 山 尹 浩(常務取締役報道制作技術担当)
    阿 部 孝 夫(取締役報道制作局長)
    天 野 雅 行(取締役事業局長)
    鈴 木 直 志(報道制作局次長アナウンス部長)
    渕 沢 行 則(報道制作局次長制作部長)
    大 村 精 一(業務局業務部長)
    廣 嶼 文 樹(報道制作局制作部)
  • 事務局
  • 青 山 尚 之(業務局編成部長)
    佐 藤   秀(業務局編成部)

4.議  題

1.岩手競馬開幕直前!空の向こうに~メイセイオペラと見た夢~
 (平成11年3月28日(日) 午後3時30分~4時25分放送)

2.NNNニュースプラス1いわて他御覧になった番組についての御意見

5.議事の概要

議題の番組「空の向こうに~メイセイオペラと見た夢」について
 ・非常に夢を誘うタイトルで、タイムリーな滋味に富む番組であった。
 ・人馬一体となった苦労が短い時間の中で良く描かれていた。
 ・馬そのものがドラマチックな要素を持っていて、怪我、スランプを克服しての勝利までの経過が大変感動的であった。
 ・競馬に関心がないため、それほどの感動はなかった。
 ・番組の最初と最後の勝利のシーンはもう少しめりはりをつけた方が良かった。

など活発な意見が交わされた。

6.審議内容

別紙のとおり

7.審議機関の答申又は改善意見に対してとった措置及びその年月日

特記事項はないが、キー局及び関係局、関連部署に議事録を配布するなど、関係者に審議の内容を伝えた。

8.審議機関の答申又は意見の概要を公表した場合におけるその公表の内容、方法及び年月日

・自社制作番組「あなたと歩むテレビ岩手」(平成11年4月27日午前11時50分~11時57分放送)で、審議の概要を放送。
・平成11年4月22日(木)付読売新聞岩手版で公表。
・支社・支局に議事録を設置
・当社のインターネットのホームページで議事録を公開。

9.その他の参考事項

資料として以下のものを配布
・テレビ岩手自社制作番組放送スケジュール表(1999年3月~5月)
・視聴者からの意見の概要

議事の内容

事務局

始めさせていただきます。
 最初に事務局より御報告申し上げます。
 1998年度視聴率三冠王を達成いたしました。月間視聴率でも12ヶ月全て三冠王となりました。また、夕方のニュースゾーンでも「ニュースプラス1」が民放4局中トップとなり、いい形で1998年度を終わることができました。
 本日のテーマは、「空の向こうに~メイセイオペラと見た夢」と「ニュースプラス1」についての御意見があれば頂戴したいと思います。

委員長

まず「空の向こうに~メイセイオペラと見た夢」についてご意見をいただき、ニュースプラス1その他につきましては、その後で改めて頂戴したいと思います。

委 員

「空の向こうに~メイセイオペラと見た夢」というタイトル、冒頭の勝利のシーンと非常にファンタスティックな始まりだったと思います。そして、いつも飲んでいる地元の水を飲まないと体調を維持できないという点、全く人間も同様で、いかに育まれた環境が大事であるかを感じさせられました。また、生産者、馬主、厩務員、騎手と関係者のシチュエーションが限られた時間内でうまく表現されていたと思います。ただもう少し、それぞれ馬を中心とした所が綴られていれば尚良かったと思います。一頭の地方馬が中央で活躍する姿が、地域の活性化を促す一つの要因になることを願い、今後も楽しみにしております。

委 員

地方所属馬による中央G1初制覇という興味深い目標に対して繰り広げられたドラマを描いた非常に良い作品でした。生産牧場、馬主、調教師、騎手、トレーニングセンター、ファンそれぞれの熱い思いに支えられて夢が実現できたという描き方が、作品の理解を深める上で良かったと思います。また、この馬自身にもなかなかドラマ性があると思いました。奇跡を生む可能性のある交配、デビュー戦の勝利、オーナーの死去、不調の時期、それを脱しての勝利、骨折というアクシデント、リハビリに励んでの復活、G1制覇と引き込まれていくシナリオだと感じました。最後の勝利の場面までへの構成も良く、地元の水や食料の搬送に始まり、最後追いきりのシーン、レースのない水沢競馬場に応援に集まった7,000人ものファン、関係者の期待の表情そして勝利、口取り式という盛り上げ方は感心しました。夢を追いかけている人々の幸福を描いた大変良い番組でした。

委 員

非常にドラマ性があり楽しく拝見いたしました。地方所属馬による中央競馬G1初制覇をすぐ題材に取り上げたのはタイムリーで良い番組でした。私たち競馬をわからない者にとっても興味を持たせる競馬の振興にも役立つ番組だと思います。いいイメージで競馬というもの、サラブレッドの美しさを出していたと感じました。ただ、最初と最後に勝利のシーンを使っていましたが、どちらも関係者の表情などが途中インサートされており、いずれか一方はレース全体をきちんと見せてくれればなお良かったと思います。

委 員

私は競馬は良くわからないのですが、わからない者にとってはもう少し馬が主人公であった方が良かったと思います。競馬ファンにとってはこのような関係者の裏話もいいのかもしれませんが、なぜ馬の番組にお涙頂戴ばかりなのかと感じました。また、最後の勝利のシーンへの導き方が馬なのか夢なのか焦点がぼけて、山場になりにくいまま終わってしまったと思いました。

委 員

全体の流れの中で馬と人、環境とのつながりの大切さというものを痛感し、感動した作品でした。馬主、調教師、厩務員それぞれの馬への心遣い、大事に育て上げていく姿には感動しました。競馬というものは知りませんが馬そのものは好きですし、メイセイオペラのような馬は今後出ないのではという話を聞きますと、本当に素晴らしい番組を作って下さったなと思いました。

委 員

私は競馬は全くやらないものですから感動はありませんでした。ただ、馬主さんが亡くなり奥様が遺影を持っての観戦、地方馬が中央G1で勝ったことがないという事実と、怪我とスランプを克服したというエピソード。そこからの優勝という番組制作の意図が非常に伝わってきました。しかし、いい馬が生まれるかも知れないし、全くダメな馬が生まれるかもしれないという交配。子供を作る時にすでに賭が始まっていてむなしい思いがしました。関係者にとってはうれしい優勝でしょうが、一方でギャンブルで負けた人を思うとあの華やかさの中に一抹の寂しさを感じました。ただ子馬が母親にじゃれつく姿はかわいらしくいいなと思いました。怪我、スランプから立ち直り偉業を成し遂げるまでを追っていた目の付けどころには感心させられましたが、私が競馬を好きではないというだけの理由から、感動というところまで自分の心理を持っていくことができませんでした。

委 員

私は逆に競馬も馬も大好きで、今回の放送を楽しみにしておりました。「優駿」という馬のドラマとダブらせながら見ておりましたが、「メイセイオペラと見た夢」の方がずっと心引かれ、楽しかったです。それは水沢競馬の7,000人のファンや東京の競馬場の「イサオ・コール」など地元の人間に非常にアピールする場面があったからだと思います。天才馬と期待された馬が順調にただ勝っただけでなく、途中のアクシデントやスランプを乗り越えて初めて中央競馬で勝ったという経過が大変感動的でした。名馬を作る近視交配のことなどは知りませんでしたが、勉強になりました。ドキュメンタリー全体が、前へ前へと進む展開であったことが一挙に番組をゴールまで向かわせ、時間というものを全く感じさせない一時であったと思います。是非その後のメイセイオペラもフォローして放送していただければ楽しいと思います。

委 員

私は以前は競馬に対してギャンブル性という点でいいイメージを持っておりませんでした。しかし後に、競馬の地方自治体の財政への貢献など社会的意義というものを知りました。文化的側面も勉強しました。この度の番組はギャンブル性がほとんど出てきませんでした。それはそれでこの番組を良くしていると思うのですが、我々に対して夢を与えるスポーツとしての社会的意義が大きかったと思います。メイセイオペラのサクセスストーリーが良く出来ていたと思いました。度重なるスランプ、怪我からの再起など我々見ている者に夢を与えてくれました。次に馬と人との関わり、馬に託す関係者の夢が良く表現されていました。また、人と人との関わりも良く描かれていたと思います。馬を育て上げ成功させるための喜び、夢を共有する人たちの姿が良く出ていました。レース終了後の「また来いよ」という声援や馬主ご夫妻のことはとても印象的でした。1つだけサクセスストーリーとして、馬の優勝した時の表情もクローズアップして映せないのかと感じました。馬の気持ちがどのように映像に表現されるか見たいと思いました。それ以外は大変良かったと思います。

委員長

今日のご意見をとりまとめさせていただきますと、非常に夢を誘うタイトルでタイムリーな滋味に富む番組だったということです。人馬一体となった成果を出すための苦労が短い時間の中で良く描かれていました。また、馬そのものがドラマチックな要素を持っていて、怪我、スランプを克服しての勝利までの経過が非常に感動的であったと思います。また一方では、競馬に関心がないためそれほどの感動はなかった。番組の最初と最後の勝利のシーンはもう少しめりはりをつけた方が良かった。馬が中心であれば優勝した時の馬の表情をクローズアップして出せればまた違った味があったというご意見もありました。全体として、地元の馬が全国に名を揚げるサクセスストーリーとして感動を覚えるという評価の高い番組であったと思います。
 次にニュースプラス1、その他の番組についてご意見をいただきたいと思います。

委 員

テレビ番組全般で、非常にキー局の番組の低俗化を感じます。今後のテレビ番組のあり方を思うと危機感を覚えます。地方局だからといって地方にこだわる必要はないと思います。これだけいい番組をお持ちなのですからもう少し全国に世界に情報を発信していただきたいと思います。

社 側

メイセイオペラの史上初の快挙に多くの人たちが感動し、元気づけられました。今回の番組もそういう意味では、こちらからの情報発信の一つといえると思います。岩手から久し振りにいい話題が、元気のある話題が出たような気がします。

社 側

競馬は、やはりギャンブルというお話がありました。そういう面はあると思うのですが、ヨーロッパを中心として長い歴史をかけ速い馬、いい馬を作り上げてきています。日本の競馬ファンは1千万人を超えると言われていますが、若い人が非常に多くそこには単なるギャンブルを超えた馬のすばらしさというものが大きいと思います。水沢の馬が中央のG1で勝ったというのはすごいことだと思います。競馬ファンも皆びっくりしたことでしょう。東京競馬場だけでも10万人は来ており、そういう意味では岩手県にとっても画期的な話題になったと思います。番組として見た場合、主人公は馬なのだからお涙頂戴ばかりでなくと言いたくなる部分はあると思います。ただ、周りの人たちが夢を持って一生懸命作り上げていったことには確かに感動を覚えます。いかにあのレースで、エリートばかりの中央競馬で勝つことが大変なのか。メイセイオペラの良さをもっと出してほしかったという思いもあり判断が難しいところです。

社 側

てまえみそですが、勝ってからでは遅いわけですから、かなり前からこれに的をしぼって丹念な取材をしておりました。きめ細かなところも出ておりましたし、全体の構成、ナレーションも含め作品としては非常に良かったと思います。ただ、ご指摘の通り若干お涙頂戴的なところがあって、その辺の処理がもう少しうまくできればもっと良い作品になったかと思います。

社 側

地方のテレビ局は、ローカルの話題だけを取り上げていればいいとは思っておりません。特に、衛星の時代になってきますとローカルの話題であっても、普遍的な広がりを持っていなければいけないという思いでニュース・番組作りをしております。地域密着と言うのは、地域のネタということではなく、それを全国、世界に広がりを持てる見方で取り上げていくことと考えております。全国に放送してその批評に耐えられる番組を作らなければならないと思い、全国ネットで何本か作ってきました。海外での取材・研修も行なっておりますが、これからもなお努力していきたいと思います。経済問題につきましても、これまで以上に積極的に取り組んでいきたいと思っております。

委員長

地域の特徴的なものを取り上げながら全国、世界のスタンダードというものに広がっていくということが大事だと思います。また、自立・参画・創造という、我々が自分たちの考えを持って地域に参画し、それが創造に結びつく動きがこれからの地域が生き延びていく、世界に広がっていく上で大切かと思います。これは企業にしても報道にしても言えることではないでしょうか。

事務局

来月は5月18日、テーマは「21世紀岩手の進路~増田寛也岩手県知事に聞く」という番組です。

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