番組審議会
この議事録は公式の議事録をそのまま掲載するものです。
第331回 番組審議会 議事録
平成11年 3月16日(火)
テレビ岩手
第331回番組審議会
1.日時
平成11年3月16日(火) 午後1時30分~
2.開催場所
テレビ岩手本社6階大会議室
3.委員総数
12名
- 出席委員
- 6名
- 出席委員
-
- 委員長
- 斎 藤 徳 美
- 副委員長
- 谷 村 繁
- 委員
- 岩 渕 孝 男
- 委員
- 岩 動 孝
- 委員
- 勝 雅 行
- 委員
- 伊 藤 敏 信
- 欠席委員
-
- 委員
- 菅 野 耕 毅
- 委員
- 田 沼 征 彦
- 委員
- 玉 山 哲
- 委員
- 二 宮 柊 子
- 委員
- 澤 口 たまみ
- 委員
- 栗 山 大 義
- 社側出席者
- 伊 勢 卓 夫(代表取締役社長)
中 野 士 朗(代表取締役副社長)
清 水 秀 夫(専務取締役)
横 山 尹 浩(常務取締役報道制作技術担当)
阿 部 孝 夫(取締役報道制作局長)
天 野 雅 行(取締役事業局長)
鈴 木 直 志(報道制作局次長アナウンス部長)
渕 沢 行 則(報道制作局次長制作部長)
大 村 精 一(業務局業務部長)
- 事務局
- 青 山 尚 之(業務局編成部長)
佐 藤 秀(業務局編成部)
4.議 題
1.ノスタルジック紀行 ~尾崎紀世彦・東磐井をうたう~
(平成11年2月28日(日) 午後2時50分~2時55分放送)
2.その他御覧になった番組について御意見
5.議事の概要
議題の番組「ノスタルジック紀行~尾崎紀世彦・東磐井をうたう」について
・岩手の温かさ、故郷の情景が良く表現されていた。
・尾崎紀世彦の起用が良かった。東磐井郡の地域にマッチしていた。
・歌の導入・演出が良かった。
・30分で六町村の紹介は少々無理がある。ゆっくり見たかった。
・今後さらに広められ地域の発展につながってほしい。地方振興局が制作協力という行政の姿勢も望ましい。
など活発な意見が交わされた。
6.審議内容
別紙のとおり
7.審議機関の答申又は改善意見に対してとった措置及びその年月日
特記事項はないが、キー局及び関係局、関連部署に議事録を配布するなど、関係者に審議の内容を伝えた。
8.審議機関の答申又は意見の概要を公表した場合におけるその公表の内容、方法及び年月日
・自社制作番組「あなたと歩むテレビ岩手」(平成11年3月26日午前11時50分~11時57分放送)で、審議の概要を放送。
・平成11年3月18日(木)付読売新聞岩手版で公表。
・支社・支局に議事録を設置
・当社のインターネットのホームページで議事録を公開。
9.その他の参考事項
資料として以下のものを配布
・テレビ岩手自社制作番組放送スケジュール表(1999年2月~4月)
・1998年度自社制作「地域おこし」番組一覧
・視聴者からの意見の概要
議事の内容
事務局
始めさせていただきます。
社 側
昨日、三原先生がお亡くなりになりました。
先生のご冥福をお祈りし、黙祷をささげたいと思います。
ご起立願います。
黙祷。
黙祷終わります。
三原先生にはこれまで、テレビ岩手にとって非常にいい意見を出していただきました。70歳で本当に早くて残念です。ご家族の方から番組審議会の皆様にくれぐれもよろしくお伝え下さいとのことです。ご冥福をお祈りしたいと思います。
それから静岡第一テレビが、契約CM未放送問題で日本民間放送連盟から除名処分となりました。これは、一昨年民放連が実施した調査の際「不正行為はなかった」と報告したのに反し、民放全体の信用を失墜させたためです。また、日本テレビ系列でつくるNNS日本テレビネットワーク協議会としても、無期限の資格停止処分といたしました。テレビ岩手では、放送結果に基づいた確認書発行システムが確立しており問題はないと思っておりますが、なお、再点検したいと考えております。同時に、テレビ朝日のダイオキシン報道が国会でも問題になっておりますが、やはり報道は正確でなければなりません。報道の倫理というものをもう一度社員に徹底させたいと思います。
事務局
本日の番組審議会は「ノスタルジック紀行~尾崎紀世彦・東磐井をうたう」をご覧いただき、ご意見をいただきたいと思います。
テレビ岩手では、このような岩手の地域を応援する番組を積極的に作っております。その1つということでご覧いただきたいと思います。
─ビデオ視聴─
委 員
30分の中で6つの町村を駆け足気味に紹介しており、東磐井郡という私には馴染みのない地域だけにもう少し一つ一つが時間があればいいなという思いで見ておりました。しかしながらこの6つの町村がそれぞれ違った持ち味で、非常に良かったと思いました。素朴で人情味あふれるものを期待しておりましたが、それも随所に表れていたと思います。川崎村の赤紫豆腐、藤沢町の隠れキリシタン洞窟、東山町の猊鼻渓。特に今回印象深いのは、「げいび追分」。非常に透き通った猊鼻渓を思わせる唄で、全国に広められるよう希望します。紹介されたことが現実としてものになっていくように、今後さらに広められて地域が発展していけばいいなと思いました。
委 員
初めに県の地方振興局が制作協力をしている点、地域活性化のためにもいいことだと思いました。岩手の温かさ、故郷の情景が6町村それぞれうまく表現され、尾崎さんの歌の導入も良く、うまく30分の中に納めたなという感じがしました。その中で、川崎村の方が、自分たちは自慢できるものはないと思っていたが、グリーンツーリズムで東京から来た人の「空気がおいしい」「星がきれい」という言葉から、村の良さを再発見することができたという点。町おこし、村おこしにもつながると思います。また、大東町の小さな小学校を尾崎さんが訪ねましたが、地域の文化の核になるのは学校だと思います。家族の方々も集まってきて皆で楽しめる場を作れるというのは地方ならではで、地域の文化の核が実際にできるということが素晴らしいと思いました。是非、このような番組をたくさん作っていただきたいと思います。
最後に、脳死移植の報道で病院内の患者さんの映像まで撮る必要があるのか疑問に思いました。
委 員
非常に楽しく拝見いたしました。私も川崎村で都会から来た人たちが感動を覚えたということが印象深く、嬉しく思いました。
構成面で、おもちを食べるシーンともちつきのシーンを逆にして、自分たちで一生懸命ついたおもちを皆で食べる方が、よりほのぼのとした感じが出せたのではないかと思います。町村ごとの尾崎さんの歌も良く、特に藤沢町の大籠殉教記念クルス館で無伴奏での「LA NOVIA」には胸を打たれました。大東町の水かけ祭りや室根特別大祭の紹介には「村祭り」が流れ、最後に「故郷」で終わるという心憎い演出が非常に良かったです。このような番組を見ると、岩手に住む私でも行ってみたいと思いますし、全国ですとかなりの人がそう感じると思います。広がりを期待します。
委 員
最初に「ノスタルジック紀行~尾崎紀世彦東磐井をうたう」というタイトルを見た時は、ミスマッチだと思いました。尾崎さんという人は堅いイメージがあったのですが、番組を見ると非常に気さくで、大変良かったと思います。県南出身の私でもほとんどが初めて見る所で、それほど岩手県人でも東磐井は知られていない地域だと感じております。そこに照準を当てたことも良かったです。また、テレビカメラを向けるとどうしても言葉遣いなど構えてしまうものですが、今回は子供さんから年配の方まで皆さん普段のままで感心しました。藤沢町での「LA NOVIA」は、圧巻であり感動を与えたと思います。後藤寿庵のことも紹介していただけると、また一つ県南のキリスト教文化の流れがわかったのではないでしょうか?地方振興局の制作協力になっておりましたが、他の振興局も含めた地域紹介番組のコンクールのようなものに発展していってほしいものです。大変いい番組でした。
委 員
番組を見ていましたら「グリーンツーリズム」という言葉が出てきましたが、私も地元でグリーンツーリズムに関わっておりまして、この番組を見て心強く思いました。少し気になりましたのは、今回いつの季節を取材したのかという点です。実際にその土地に行った時に、その時期に見られるものとそうでないものも含まれている気がしました。一定の時期に行って満足できるという形をとった方がいいのではないかと思いました。これからもグリーンツーリズムをバックアップしていただければありがたいと思います。私は大籠に非常に興味を持っておりまして二度ほど行きました。今年はザビエルが日本に来て450周年だそうです。尾崎さんの歌に大籠の歴史を感じさせられました。構成面で一工夫ほしい点もありましたが、大変素晴らしい番組で、地域を応援するということで良かったと思います。
委員長
皆さんから非常に高い評価があったと思います。特に尾崎紀世彦さんのカラーが東磐井の地域とマッチしていて地域を紹介する上で彼の雰囲気、歌に非常に引き込まれていくということでした。県南の方も知らないような祭り、自然、名産などが紹介され、今後いろいろな方々にさらに広められて発展していけば、地域のために大変いい方向に進んでいくことでしょう。地方振興局が制作協力という行政の地域振興の姿勢も岩手県として望ましいことで、このような類いの番組を続けてほしいものです。短い時間で6町村を紹介するのは難しい。それなりにうまく納めていた。構成で一工夫という意見もありました。また、テレビカメラを向けますとどうしても身構えてしまうものですが、皆さん普段のままで素直に表れており、ほのぼのと温かいものを感じさせる番組だったと思います。大変良い番組であったということで取りまとめさせていただきます。
社 側
今回の脳死移植については、マスコミの報道姿勢に対し取り沙汰されております。臓器移植は尊い善意が基本ですから、個人のプライバシー、人権を守りながら情報を伝えていかなければなりません。報道の在り方、倫理的な報道というものを改めて考える必要があると思います。
委員長
報道機関そのものが自主規制といっても、問題意識を共通に持てるかといういろいろなケースが出てくると思います。どのように扱うかということについて、議論を進め、皆が納得できる報道をしていただければ結構かと思います。
事務局
次回の番組審議会は4月20日、テーマは「空の向こうに~メイセイオペラと見た夢」です。地方所属で初めて中央競馬のG1レースで優勝したメイセイオペラというサラブレッドを取り上げた番組です。