番組審議会

この議事録は公式の議事録をそのまま掲載するものです。

第320回 番組審議会 議事録
平成10年3月17日(火)
テレビ岩手

第320回番組審議会

1.日時

平成10年3月17日(火) 午後1時30分~

2.開催場所

テレビ岩手本社6階大会議室

3.委員総数

13名

  • 出席委員
  • 8名
  • 出席委員
  • 委員長
    橋 口 誠 之
    副委員長
    谷 村   繁
    委員
    三 原 まなぶ
    委員
    斎 藤 徳 美
    委員
    二 宮 柊 子
    委員
    澤 口 たまみ
    委員
    岩 渕 孝 男
    委員
    岩 動   孝
  • 欠席委員
  • 委員
    菅 野 耕 毅
    委員
    深 谷 政 光
    委員
    田 沼 征 彦
    委員
    勝   雅 行
    委員
    玉 山   哲
  • 社側出席者
  • 伊 勢 卓 夫(代表取締役社長)
    中 野 士 朗(代表取締役副社長)
    清 水 秀 夫(専務取締役業務事業担当)
    横 山 尹 浩(常務取締役報道制作技術担当)
    天 野 雅 行(取締役事業局長)
    阿 部 孝 夫(取締役報道制作局長)
    村 田 憲 正(報道制作局次長報道部長)
    鈴 木 直 志(報道制作局次長アナウンス部長)
    渕 沢 行 則(報道制作局次長制作部長)
    大 村 精 一(業務部長)
    梅 沢 宏 直(特別制作副部長)
  • 事務局
  • 青 山 尚 之(編成部長)
    小 原   恵(編成部)

4.議  題

1.「いわて特盛!5きげんテレビ」について
    (毎週月~金曜日 16:55~19:00放送)

2.カネボウヒューマンスペシャル第18弾「付添人のうた」
    (3月3日(火)21:03~22:54放送)

3.その他御覧になった番組についての御意見


5.議事の概要

会社側から、試験放送を始めた「字幕放送」について報告があった。
議題の番組「いわて特盛!5きげんテレビ」について
 ・地方の話題を充実させて欲しい。
 ・キャスターがフレッシュで好感がもてる。
「カネボウヒューマンスペシャル」について
 ・介護のあり方という時代にマッチしたテーマを取り上げていた。
 ・ドラマのストーリーに安易さや無理な点が感じられ、リアリテイに欠ける。
 ・主演の竹下景子が熱演し、難しいテーマをうまくまとめていた。

など、活発な意見が交わされた。

6.審議内容

別紙のとおり

7.審議機関の答申又は改善意見に対してとった措置及びその年月日

特記事項はないが、キー局及び関係局、関連部署に議事録を配布するなど、関係者に審議の内容を伝えた。

8.審議機関の答申又は意見の概要を公表した場合におけるその公表の内容、方法及び年月日

・自社制作番組「あなたと歩むテレビ岩手」(平成10年3月24日午前11時50分放送)で、審議の概要を放送。
・平成10年3月18日(水)付読売新聞岩手版で公表。
・支社・支局に議事録を設置
・当社のインターネットのホームページで議事録を公開。

9.その他の参考事項

資料として以下のものを配布
・テレビ岩手自社制作番組スケジュール表(1998年2月~4月)
・視聴者からの意見の概要

議事の内容

事務局

会議の前に、テレビ岩手の方から報告がございます。お手元に「テレビ岩手字幕放送開始」という読売新聞掲載記事のコピーを皆様にお配りしております。テレビ岩手では3月から字幕放送の試験放送を開始しました。本放送は4月からです。その第一回目が3月3日放送、今日のテーマでありますカネボウヒューマンスペシャル「付添人のうた」です。字幕放送がどういったものか皆様に少しご覧いただいて、それから番組審議の方、お願いします。

─ビデオ視聴─

事務局

ご覧いただいたように、ナレーションや会話の部分を文字にした放送です。映画の字幕放送のようなものと考えていただきたいと思います。字幕放送につきましては、全部の番組ではなくて、金曜日の「からだ元気科」と日曜日夜9時の「知ってるつもり!?」それから、「金曜ロードショー」これは、月1、2回程度の放送を予定しております。初めは限られた番組からスタートするということです。尚、字幕放送は、今あるテレビでは残念ながら見られませんので、専用のチューナーが必要です。電気屋さんに聞いたところ5万円ぐらいだそうです。また、チューナー内蔵のテレビも販売しています。普通のテレビに比べてそのテレビは2万円くらい高いそうです。今回の番組審議会のテーマは、今、ご紹介した「カネボウヒューマンスペシャル」と、「いわて特盛5きげんテレビ」です。今日は、特にビデオを用意しておりません。委員長、よろしくお願いします。

委員長

それでは、審議に入らせていただきます。今日のテーマは、今、お話がありましたが、その他、気づかれたことなど含めまして、ご自由に発言していただきたいと思います。

委 員

「付添人のうた」を見させていただきました。番組のテーマとして1つは、付添人の在り方、それから入院患者の持つそれぞれの問題点、それから在宅介護の在り方、そういう3つの要素があったと思います。付添人の在り方ですが、今までは付添人というのは、資格がなくても付添ができたのですが、その後、介護福祉士という資格がなければ病院では付添することができなくなりました。ですから、そういう試験を受けず資格を持ってない方は、職を失うという大きな問題がありました。最後の方に、私はこれから別れた夫の介護ができるかなということでそういう問題を明らかにされていたと思います。そういう資格を持たない方は、おそらく在宅になると思います。
 もう1つの入院患者さんの問題点ですが、いろいろな方々がいて、例えば、財産を持った資産家の人で身内があまり面倒を見ず、財産だけを期待しているというような人、それからボクサーでケガをして立ち直れないでいる人、それから、かつて花町で活躍した人、アル中の人などそういう方々がいて、いろいろな問題をもっています。入院をしなくてもよいのに入院せざるをえない人たちが集まっているという気がしました。そういう方々に対する介護の在り方ですね。それから、在宅介護ですが、これが一番よいと言っているようにとらえましたが、その在宅介護の中では、御主人といいますか、息子さんしか出てきませんでした。在宅というのは奥さんがいて、子供さんもいて、家族みんなでおばあさんを介護してあげるという、そして付添さんもいるという形が理想ではないかと思いました。番組では手がないから付添さんをお願いしたという印象を持ちました。もう少し在宅というのは明るく温かいものがあるのではないかと思いました。
 それから言ってはいけない言葉を聞きました。竹下景子さんが「老人ホームではあまり手をかけてやってなかったのですね」と言っていました。ホームでやさしくしていればこうはならなかったということを暗に言っています。これは、付添人さんの思い上がりというか、だから口を閉ざしてしまったのではないかと思います。老人ホームで働いている人が聞いたら不快だろうという気がしました。もう1つは、「福祉で入ってくる人なら病院も大歓迎、医療費を増やせるから」というような言葉も私はちょっとという気がしました。
 よい番組ですが、現実はそう簡単に介護士という資格を取れることはないと思います。もっと厳しいのかなという気がしました。番組では御主人がぜんぜん出てこない、そういうところもっと御主人との関係の部分があっても良かったのではないかと思います。限られた時間内ですべてを表現するというのはむずかしいと思いますが、そのように感じました。

委 員

ドラマ自体は、楽しく拝見させていただきました。楽しくというと言葉は悪いのですが、私は銀行という職業柄、どうしてああいう展開になるのかなという感じで見ていました。まず、非常に安易に物を考えているように感じました。東京に行って付添人をやるという発想がどうして出てくるのかと思いました。娘を学校に入れるために700万円も借金したということであれば、それを返済するために何をしたらいいのかという相談の場面がないというか、残された道がないのであれば話はわかるのですが、住まいを見てもずいぶんりっぱな家に入っているようでしたし、まあ、自宅か借家かわかりませんが、借金を返すためにああいう道を選んだとすれば、もっと別の道もあったのではないかと思いました。娘さんがやたら立派なマンションに入ってまして、主人公はドラマとしては付添さんの役をりっぱにこなしていたのですが、果してあの後、介護士の資格をとったあと、どうなっていくのかなと思いました。700万の借金を背負ったまま、あの収入、20万かそこらで借金を返して行けるのだろうか、娘さんもどうなっていくのかなと、終わりのところで気になりました。生活設計に失敗し、安易すぎる選択をして、ひいき目に見ればよい付添婦であり、介護士になって、あのドラマはよかったのかなと、非常に軽いというか、ヒューマンという感じはとらえられていたようですが、何か気にかかる点が残ったような感じがしました。福祉で入院するという問題、今、社会的入院ということで世の中で言われている時に、あの言葉は逆なでするような用語で、ひっかかりました。

委 員

見終った後に、確かにきれいにというか、本当はもっといろいろなことがあるのだろうと思いました。多少はしょって、ドラマとしてきれいにまとめたのかなという気がしました。ただ、私の場合は、おじが「うぐいすの郷」で実際に介護福祉士のお世話を受けておりまして、そこでは実に皆さん明るくて、さわやかで良くやって下さっていると思います。しもの世話もしなければならないし、患者さんをどっこいしょと抱き上げたりしなければいけないし、非常に重労働で、かつ、その患者さんの状態によってどこまで手を貸してあげるか、どこまでは自分でやらせることが必要なのか判断するプロフェッショナリティーというか、専門性の必要な職業です。私は、これがもっと社会的地位を高めるような世の中の動きがあるとよいと思いますし、やる気のある人がどんどんめざしたい、それに対してきちんとむくわれる、重労働だけどやりがいのある職業になってほしいと思っております。ドラマという形でもこういう職業があるという認識を広めていただいたということは良かったと思いました。
 それから、「5きげんテレビ」について以前にも、上から下に物を言うところがなく、県民の目の高さでやっているところに親しみが持てると申し上げたことがあったのですが、それで見ていて、そう感じる1つの理由というのが最近思いあたりまして、スタジオのセットが非常にシンプルで好感が持てると思いました。普通、ワイドショーというと、キャスターの人たちがテーブルにすわって、えらそうに話しているという感じがあるのですが、「5きげんテレビ」のお二人は立っていて、その姿勢がすごくいいですね。あっ、こういうこともさわやかさを感じさせる1つの要因なのかなと思いました。

委 員

私、大きな声で申し上げたくはないんですが、主人公の方と同年齢で、同じような年齢の娘を一人持っているものですから、自分に重ねて拝見させていただきました。まず、感じたことは、同じような年齢の子供を持っている親たちが、子供のために借金までして、それでドラマではあっさりと東京に出ていきましたが、そういうことがあるのかなと思いました。やはり、そこまでしなければならない事情が、具体的にあったのではないかと思うのですが、その辺があまり表現されていなくて、娘たちとの家族愛的な部分はありましたが、最初がはっきりしなかったので、最後までずっとひっかかって見ておりました。付添さんになって患者さんといろいろ接していくわけですが、一人の患者さんとの心のふれあいのドラマを出すのではなくて、表面的なふれあいみたいなものが何人も出てきて、それが中途半端な感じがしました。時間帯が夜9時からということで、相当疲れている時に見るものですから、ちょっとダラダラして飽きちゃったというところもありました。その中では、主演の竹下景子さんは光っていていいなと思いました。

委 員

これからの高齢社会、我々も否応なしにそういう時代に入ってまいりまして、そういう問題点といいますか、現実を見るという意味では、この番組は大きな価値があったと思います。大前提はそれだと思います。あとは、ナレーションが非常にテンポよく話をすすめていて、こういう問題はそのようにやらないと主旨がなかなかつかめないと思います。その点で言えば、よくできた番組だと思いました。ただ、ドラマだからよいとは思いますが、皆さんがおっしゃったように、どうして東京に行ったかとか、トレンディドラマでは、若いお嬢さんがたいした給料もないのにりっぱな家に住んで、豪華な暮らしをしてというのがなければドラマにならないというところもあるのですが、このドラマではお嬢さんがあんな立派な家に住んでいるというような不自然さがあるわけです。それから、現実に介護のシビアな面を出していましたが、やはりドラマですから、その限界を感じました。私の父親が去年半年ほど入院しまして、最初は完全看護の総合病院ということで付添なしに家内と私が交替で泊まりこみ、しもの世話から全部やったことがあったのですが、現実にきれいごとではすまされないことが多々あると思います。これはドラマですから、ここまでは生々しく出せないという現実があると思います。それから、同じように最後ですが、いかに美しく、尊厳の死をということで、あれだけの社会環境があれば好ましいと思うのですが、最期はやっぱり尊厳どころではない、死に至る時は、人間情けないところが多々あって、ああいう美しい死に方というのは理想ではありますが、ドラマの世界だからかなと思います。男として見て、なんでああいう問題に男性の姿がひとつもないのかなと、おやじはどうしたのかと思いました。テーマを考えた場合、死を末節と考えた方がいいのかなということで割り切りましたが、残念な点もありました。

委 員

「付添人のうた」を放送で見ようと思っていたのですが、突然、来客がありまして、一時間ばかり見られなかったため、どういう経過でという部分はわからなかったのですが、メイン女優の演技が良かったと思います。私はたぶんこれから何年か後には、付添婦の方にお世話になるかと思いますが、その時にこういう人に付き添ってもらいたいと思いました。ただ、付添人を頼むというのは、経済的に結構、かかるんですね。金銭的な負担があると思います。ドラマとしては、非常にうまくできたドラマだったと思います。
 他の番組ですが、キー局の3月14日土曜日の「スーパースペシャル’98」7時からの番組ですが、これが非常に見せる番組だったと私は思いました。番組では、89歳のおばあさんがイタリアに行ってオードリヘップバーンの映画にすべてを習って旅行します。笑いがあり、涙が出てきます。おばあさんの好奇心というか、若い情熱を持ち続けた人柄にすごくほれこんでしまいました。それともう1つは、82歳と83歳のゲタ屋さんのご夫婦が、戦時中の大変な時に結婚し、結婚式もあげられなかったということで、オーストラリアに行って教会で結婚式をあげるまでの過程を描いているのですが、これも非常に見せる内容でした。失敗が笑いを生むのですが、笑いだけでなく涙も誘うという、テレビドラマより見ていて楽しめると思いました。出演者にこういう対象を選んだということに感心しました。前にも言ったように月曜日の「スーパーテレビ」はいつも関心を持って見ているのですが、やはり、対象が全国という配慮で考えられている番組だなと思いました。

委員長

今、おっしゃった番組をもう一度お願いします。

社 側

月曜日の9時からやってます「スーパーテレビ情報最前線」という番組です。今、御意見があったのはスーパースペシャル’98「はじめての海外旅行」で、土曜日夜7時から2時間にわたって放送しました。

委 員

「付添人のうた」は、先ほどご紹介ありました字幕放送でしたか、それと目の不自由な方のために副音声での放映ということでした。ドラマということで割り切ったところがありましたが、自分が入院患者であるならば、やはり付添の方についてはいろいろと感じる部分があると思います。うちの家族と見ていますと、大変関心の高い番組だと思います。
 見ていて、2つ感じたことがあります。1つは資格をとって介護士になるということですが、見ている人間には、試験問題の内容がわからないので、先輩が落ちてしまったということですが、試験の問題についても触れていただいても良かったのではないかと思いました。先ほどご意見がありましたが、福祉の面は、課税がないというところが二度ほど出ています。という意味で、病院経営の内容につきましても、もう少し掘り下げていただければ良かったと思います。いずれにしても関心の高い番組だったと思います。
 それと、私は普段あまり「5きげんテレビ」の方は見てないのですが、2月25日、水曜日のものを拝見しました。生中継で、宮城テレビさんと共同ネットでやってまして、“ひな人形”を取り上げていました。宮城の方は、伝統ある「つつみ人形」の紹介の後で、制作できる数に限りがあるので、何年も待たないと買えませんよ、というようなことがありましが、テレビ岩手さんの出し方は、ほのぼのとしていて良かったと思います。今朝も「ズームイン朝」で「5きげんテレビ」のPRを流していましたが、そのPRを見て、おもしろそうだという感じがしました。非常に話題が豊富で知識を与えてくれる番組だと思います。テレビ岩手さんが熱を入れているのが感じられる番組です。

委員長

ありがとうございました。委員の方の御意見をまとめさせていただきたいと思います。今回のヒューマンスペシャル「付添人のうた」につきましては、各先生方、今の時代の重要なテーマである、病院での介護の在り方、あるいは在宅看護の在り方、そして新しい資格であります介護福祉士ということについて非常に時宜を得たテーマではなかったのかなという共通のご意見をいただきました。ただ、ドラマでありますので、若干、設定に無理があったり、あるいは安易だった面があったというご指摘もございました。併せて、ご批判の意見を申し上げますと、直接関係のない不適切な会話、セリフがあったということです。あるいは、こういう介護というのはもっとドロドロとした大変困難な問題が現実にあるのだというのが必ずしも取り上げられていない点があって少し平板的だったかなというご意見もありました。しかしながら、こういう時間帯にやるドラマでありますので、そういうむずかしいテーマをきれいにドラマとして仕上げられていて、興味のあるドラマに仕上がっていたという共通のご感想もありました。それから、主演の竹下景子さんが好演をされていたというご意見も共通にございました。
 文字放送を試験的に取り入れられていたというところにも評価があったと思います。
 「5きげんテレビ」の方ですが、非常にキャスターの方がさわやかな印象があって、他のニュースショーと比べて日々、ていねいに仕上がっていると思いますし、ニュースで、少しくどかったり、嫌味のある方もいらっしゃる中で、この「5きげんテレビ」のキャスターは非常にさわやかな人柄があらわれていて、よい番組に仕上がっていると思いました。「5きげんテレビ」の中でニュースを放送されていますが、私、じっくり見ますと、非常に内容の濃い放送をやっていると思います。最初にヘッドラインがあって、番組の途中でまたちょっとニュースのさわりのようなものがあって、最後の6時前後から一番内容の濃いニュースをやっているのですが、その時間帯がまぎれてしまっていて、この時間帯にテレビ岩手のニュースを見るぞという気持ちになかなかなれなくて、ワイドショーは民放、ニュースはNHKで見るというふうになりがちです。この時間は、しっかりニュースをやるということをもう少しはっきりされた方がよいと思います。せっかく内容の濃いニュースをやっているので、そこのところをもう少し考えていただきたいと思います。
 それから、その他の番組で、「スーパーテレビ情報最前線」、「はじめての海外旅行」は、非常に特筆に値するドラマ以上のドキュメントであるというお誉めのご意見をいただきました。以上、先生方のご意見をまとめさせていただきましたが、局側の方から先生方のご意見に対するお答えなどございましたらお願いします。

社 側

まず、今回の脚本を担当なさった方は、岩間芳樹さんという人で、テレビ岩手制作のドラマ「北の米」の脚本を担当して下さった方なのですが、そのことのご報告と、リアリティがないということについて、確かに皆さんがおっしゃったとおりだと思います。特に20万の給料で700万どうやって返すのかという、借金は最後はなくなったというのはどういうことかな、不可能ではないかと思いながら見ていました。ただ、バイオリンをやっている子供が、高級マンションに住んでいて、700万もなぜかかったのかと申しますと、バイオリンの一流の先生につくのは、ワンレッスン5万~10万します。あの子は全日本のコンクールに出ると言ってましたから、おそらく普通の音大生ではなく、ソリストになろうとしていたと思います。そうすると、普通の授業の他に5万、10万毎週かかると思います。尚、かつ、函館から音大に入る前にも東京へ行きながらレッスンを受けていたでしょうから、かなりの金額になります。また、ベルリンに留学したと言ってますので、まあそれぐらいかかるのかなと思いました。それから、マンションですが、バイオリンをやっている人は1日何時間も弾くものですから、防音設備のあるところでないと、住めないと思います。当然、ああいう一流のマンションしか住むところがないということでしょう。その部分は説明が足りないところもあると思います。

社 側

「5きげんテレビ」は2時間生放送でやっていますが、ニュースとの境目がはっきりしないということは、以前から議論になっておりまして、3月31日からは、5時台は「5きげんテレビ」で生活情報番組、6時からは全国ニュースとローカルニュースという形で、「5きげんテレビ」と「ニュースプラス1」は別番組でやっていくことになりました。

社 側

委員長から、ニュースの時間はニュースではっきりした方がよいという御意見をいただきまして、前からそう思っていたものですから、やはり区切ってやるというのは正解かなと思いました。また「ヒューマンスペシャル」は、ご主人がどうなっているのか、そこのところがわかりにくかったですね。尊厳死ですか、ああいう死に方はなかなかできないですね。感心しました。

委 員

在宅ホスピスについてですが、先日、川越先生という東京でホスピスをやっている方が盛岡に来て講演なさったのですが、今まで120人ぐらいの患者を在宅で看取ったと言ってました。そのうち、川越先生が看取ったのは、たったの1人。看護婦が看取ったのはわずか10人。あとの110人は家族が看取っています。東京あたりでそういう雰囲気が出てくると、盛岡でも在宅ホスピスがうまくいくと思うのですが、医者でなくてもりっぱに看取る、亡くなる前に必ず医者がそばにいなければならないということではなくて、やはりご主人が亡くなる時には、奥さん、子供さんたちがいて、別れの時を過ごして、別れを惜しんで、そしてドクターというケースがほとんどということで、非常に感動しました。在宅というものをあらゆる機関を通じて啓蒙していかないといけないと思います。そういう意味で在宅の真意と言いますか、付添婦を雇うのは何か欠如していなければいけないんだということではないと思います。例えば、息子さんだけで、あとはだれもいないということで付添が必要という考え方ではなくて、いろいろなことがあるけれど、さらになお在宅で付添婦さんにいてほしいというもっと明るい考えで、天寿を全うしてほしいと思います。尊厳死は、おつかれさまでした、本当に良かったですね、と言っている死であって、非常に感動した場面でした。

社 側

「5きげんテレビ」の方は、先ほど委員の方からキャスターが立ってやっているのがさわやかでよい、というご意見がありましたが、実は社内で立ってやらないでもっとゆっくりやった方がよいのではないかという意見もあって、今度からは座らせようかと考えていたのですが、それについて説明して下さい。

社 側

番組が忙しいというご意見が結構多かったんです。3月31日からは、ずっと座りっぱなしではないのですが、座らせようかと考えています。

委 員

先程申し上げたのは、立っているからいいというわけではなくて、他で全部座っている中で、非常に印象深いなと思ったものですから。すごく姿勢がよいというのが印象的でした。

社 側

前にニュース番組で「ニュースアイ」というのをスタートした時に、立ってやっていたんですね。その時、視聴者の方から、見ていると疲れるというお話をいただいて、その後「ニュースプラス1」になってからは座ったりして、今度の「5きげんテレビ」では立ったりと、変化しています。

委 員

たぶん「5きげんテレビ」のキャスターの方たちだったら、座ってやったからといってえらそうな感じにはならないと思いますので、そこはやっぱりキャラクターのさわやかさだと思います。

社 側

お茶の間でゆっくりしている時に、立ってやられるとどこか疲れるということなのでしょうね。生理的なものですね。

委 員

私は自分がぼんやりしているので、立ってしゃきっとしていた方がいいなと思いました。

委員長

いずれにしても、マスコミずれしたようなキャスターに比べて、非常にフレッシュな感じがしますよね。是非、あの感じをなくさないでほしいと思います。

社 側

「5きげんテレビ」は去年の3月に岩手地区では初めてのワイド情報番組ということでスタートしたのですが、莫大な制作費を投入して一年間やってきました。岩手地区にこういう種類の番組がなじみにくく、なかなか人気度が広まらないといいますか、視聴率的には苦戦しています。今日も二年目に入るにあたって、社内で会議がありました。現場としてはいろいろとがんばって試行錯誤してやっているのですが、なかなか思うようにいかないというのが正直なところです。

委 員

スタッフが、キー局ほどのゆとりがないわけですから、2時間番組を週に一回ならいいのですが、毎日となると、結構、しんどいのではないかなという気がします。以前放送した「テレビ岩手スペシャル」は、かなり堅物といいますか、非常にシビアなものを切ったという要素もありました。生活情報番組として、これから定着していくためには、いくつかのプロセスもあると思いますが、ゆとりを持って続けていくにはその兼ね合いがどんなものかなということが若干気になっているところです。実際、2時間の番組を一年持ってみて、また一年というのは結構せつないのではないかなという気がします。

社 側

2時間と申しましても、そのうち30分は全国中継の日本テレビのものがありますし、後半の30分はローカルニュースで報道のセクションですので、2時間まるまる「5きげんテレビ」ということではないです。一応2時間の生のゾーンということで、何かあればそこをそのまま使うことができるということで取り組んでいます。その辺は、大丈夫だと思います。

委 員

実際に、30分番組を作るにしても、かなり取材をしますし、地方局としてやっていくには、今までワイド番組のようなのはやってこなかったわけですから、それなりの負担はみんなあるだろうなと私は感じております。

社 側

これからは、衛星放送のチャンネルは増えますし、CSも次第に広がっていくと思います。ローカル局は、やはり地域情報というものをもっと放送していけるようにならない、そういう力を持たないと負けていくと思います。そういう意味で「5きげんテレビ」を成功させなければならないのですが、確かに先生方がおっしゃるように人間、スタッフの人数が一番つらいところです。テレビ岩手の場合、沿岸にもマイクロ回線を付けてますし、報道部も一番たくさん置いています。そういう意味ではもっといろいろな生活情報を含めて出していけるようになれば番組自体も充実してくると思いますし、それを今、苦しいからと言って、中途半端なところでやめるわけにはいきません。それでは地方局の存在価値がなくなってしまうと思います。

委 員

さらに要望になってしまうのですが、県の総合計画で将来的には夢とロマンだけでなく、結構、厳しい問題もいろいろと抱えています。そのあたりの認識のお話をうかがってきますとなかなか十分ではないようです。これから、経済成長が右肩上がりになればよいということではなく、福祉の問題もそうですが、非常にシビアな局面を迎えてくると思います。そういうことをある程度啓蒙していくというか、まとめて考えていくという姿勢が本来、地方の局として必要であると思います。確かに「5きげんテレビ」の中ですと、今までは生活情報、肩のこらない番組でそれもよいのですが、もう少し地域問題のようなものを考えようと、表現は悪いのですが、啓蒙とか、意識の啓発みたいなこともマスコミとして取り上げてほしいと思います。そうなるとそれなりの手間ヒマがかかります。スタッフもかなり勉強しなければならないと思います。もっと追求してほしいところが片手間になってはいけないと思います。

委員長

他にご意見ございませんか。それでは、事務局からお願いします。

事務局

次回の番組審議会ですが、4月21日午後1時30分からです。テーマは「夢・見る・ピノキオ」です。これは、毎週日曜日夜の10時30分から11時までの30分の番組です。去年の4月もこの番組を議題にしたのですが、一年たちまして、ご意見をいただきたいと思います。3月、4月は、放送時間が30分ずれたりするものですから、皆様に郵送する資料に、各回の放送時間を入れます。それから、今まで毎回2つのテーマをお願いしていたのですが、「あなたと歩むテレビ岩手」を放送する上で2つテーマがあると視聴者もわかりずらいということもありまして、1テーマにしたいと思います。その他の番組につきましても毎回御意見をうかがいます。以上です。ありがとうございました。

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