番組審議会

この議事録は公式の議事録をそのまま掲載するものです。

第337回 番組審議会 議事録
平成11年10月19日(火)
テレビ岩手

第337回番組審議会

1.日時

平成11年10月19日(火) 午後1時30分~

2.開催場所

テレビ岩手6階大会議室

3.委員総数

12名

  • 出席委員
  • 7名
  • 出席委員
  • 委員長
    斎 藤 徳 美
    副委員長
    谷 村   繁
    委 員
    岩 渕 孝 男
    委 員
    岩 動   孝
    委 員
    栗 山 大 義
    委 員
    二 宮 柊 子
    委 員
    勝   雅 行
  • 欠席委員
  • 委 員
    菅 野 耕 毅
    委 員
    田 沼 征 彦
    委 員
    玉 山   哲
    委 員
    澤 口 たまみ
    委 員
    伊 藤 敏 信
  • 社側出席者
  • 横 山 尹 浩(常務取締役報道制作技術担当)
    天 野 雅 行(常務取締役事業局長)
    阿 部 孝 夫(取締役報道制作局長)
    小 熊 清 司(取締役総務局長)
    照 井 芳 夫(技術局長)
    村 田 憲 正(報道制作局専任局長報道部長)
    鈴 木 直 志(報道制作局次長アナウンス部長)
    渕 沢 行 則(報道制作局次長制作部長)
    大 村 精 一(業務局業務部長)
  • 事務局
  • 青 山 尚 之(業務局編成部長)
    佐 藤   秀(業務局編成部)
    畑   敦 子(業務局編成部)

4.議  題

1.「青少年と放送」問題対応策について

2.「いわてっ子ばんざい」について(新番組10月10日スタート)
    (毎週日曜日 午後5時00分~5時15分放送)

5.議事の概要

1.「青少年と放送」問題対応策について民間放送挙げて(1部NHK含む)取り組むこととなった4項目について報告された。

2.「いわてっ子ばんざい」について「子育てというテーマはタイムリーであり、地方局の取り組みとして高く評価できる」。「内容に関しては立場や年齢によって捉え方が変わってくるだろうが、もっと楽しく観ることのできるものにした方がいい」。

など活発な意見が交わされた。

6.審議内容

別紙のとおり

7.審議機関の答申又は改善意見に対してとった措置及びその年月日

特記事項はないが、キー局及び関係局、関連部署に議事録を配布するなど、関係者に審議の内容を伝えた。

8.審議機関の答申又は意見の概要を公表した場合におけるその公表の内容、方法及び年月日

・自社制作番組「あなたと歩むテレビ岩手」(平成11年10月26日午前11時50分~11時57分放送)で、審議の概要を放送。
・平成11年10月22日(金)付読売新聞岩手版で公表。
・支社・支局に議事録を設置
・当社のインターネットのホームページで議事録を公開。

9.その他の参考事項

資料として以下のものを配布
・「青少年と放送」問題対応策についての民放連全社での実施事項4項目
・テレビ岩手自社制作番組放送スケジュール表(1999年9月~11月)
・視聴者からの意見の概要

議事の内容

事務局

審議に先立ち、この度民放連が「青少年と放送」問題について番組を制作して全民放で放送することになりましたので、ご報告させて頂きたいと思います。以前バタフライナイフを使った傷害事件が子供たちの間で多発しましたが、これは人気タレントがドラマの中でバタフライナイフを持っており、その影響ではないかという社会批判の声がありました。その後、政府や文部省の審議会等で青少年の犯罪について話し合われ、やはりテレビの影響が大きいのではないかということで郵政省でも研究会を設置し、Vチップ導入等論議してきたのですが、そういった一連の流れの中でこの番組を制作・放送する運びとなりました。詳しくは担当者から説明させて頂きます。

社 側

青少年に与えるテレビの影響が特に問われ出し、昨年5月から郵政省とNHK、民間放送が共同で21世紀の放送に携わるものが青少年問題に対して今何をすべきかということを問い直すことを基本として、共同で「青少年と放送」に関する専門家会合を結成しました。
            (以下、別紙に沿って説明)

資料は日本民間放送連盟 ホームページにあります

事務局

以上がこの点についての説明です。何かご質問・ご意見がございましたらお願いします。
(質問・意見ともになし)

 それでは、番組の審議に移りたいと思います。今日のテーマは「いわてっ子ばんざい」です。

─ビデオ視聴─

委 員

この番組は、小中学生を持つ親が対象ということですが、私も小中学生を持つ親ということで興味深く観させて頂きました。いい企画だと思います。1週目の「家族でチャレンジアウトドアクッキング」ですが、親子の絆についてなど、全くその通りだと思いました。ただ、大きな施設でやるものよりも、もっと身近なところで親子が触れ合うことができるものを取り上げた方が良かったのではないかと思います。また、「最近の子供は集団より個」というコメントがありますが、それは言い過ぎではないでしょうか。
 2週目の「寺子屋 寺子は地域の子」は、非常に良かったと思います。こういった地域での活動が19年間続き、異年齢集団として交流できるのはいいことだと感じました。最後に、「子供を変えるには大人も変わらなければならない」というコメントは、その通りだと思います。これからも楽しみにして観させて頂きます。

委 員

まず始めに、日曜日の午後5時から5時15分という放送時間帯は、どんな年齢層が対象なのでしょうか。

会社側

一般的にはどの層も家にいます。観るか観ないかはその番組次第ですが、色々な層に観られる可能性があります。また、今回は県教育委員会から午後5時から6時の間という放送時間の指定がありました。

委 員

親が番組を観て、色々真剣に考えるという意味ではいい番組かもしれません。でも、個人的にはあまり面白くないと思いました。

委 員

番組のねらいに「小中学生の体と心を考える」とありますが、確かに今の世の中にはこういう番組が必要なのだろうと思いました。私共のような企業でも、新入社員が入ってくると、挨拶や身だしなみなど普通は小学生の頃に修得するものをまず最初に教えることになります。そのようなことは、家庭でも教えることができるはずです。
 2週目の「寺子屋 寺子は地域の子」は、地に足がついたいい取り組みだと思いました。1週目の「家族でチャレンジアウトドアクッキング」は、親子の触れ合いマニュアルのようで、教科書的でお説教めいた感じを受けました。この番組は仮え視聴率的にはよくなくても、社会的な意義はあると思います。

委 員

非常にいい番組だと思います。子供をいかにして育てるか、どうすれば子供がよく育つか、また、子供たちが団体の中でいかにして能力を発揮していくか、親のみならず子供たち自身も考えさせられると思います。父親が子育てに無関心であることが多いのですが、それが少子化に繋がってしまいます。又、悪い面にも目を向けた番組作りをして欲しいと思います。例えば、不登校や家庭内暴力、保健室登校が増えていますが、そういったものに対する学校医の役割を考え直さなければなりません。そのような「負」の面も取り上げて欲しいと思います。

委 員

観る人の年代によって、番組に対する評価は違ってくると思います。最近、荒れている子供たちの話題が多い中、久々に観る清涼剤のような番組だと思いました。確かに説教じみたコメントもありましたが、本当は正論なのだと思います。放送時間帯の話もありましたが、夏場ですと夕方5時は外出していることが多いのですが、冬場は家に居る方も多いと思いますので、丁度いいと思います。あと22回、子供が主役のこの番組を、興味を持って観ていきたいと思います。

委 員

子供が主役のこういう番組は必要だと思います。自分にも中学2年生の娘がいるのですが、常に自分の長所、短所を知って欲しいと思っています。又、我が家には「お子様ランチ」なるものがなくて、残してもいいので親と同じものを出します。子供は「子供だ」と言われることを一番嫌います。そういう意味で、「子供たちの声が聞こえてきました」というコメントと、「いわてっ子ばんざい」というタイトルはどうかと思いました。
 番組の最後に結論的なコメントがありましたが、もっと未来志向に、「こうするともっと楽しくなるよ」というアイディアやアドバイスを取り入れたコメントにした方がいいのではないかと思います。

委員長

この番組は県の教育委員会の番組ですが、民放の場合お役所が後ろについているとそういうカラーを隠そうとしがちで、そういった意味でアンバランスな感じは受けました。
 今日の意見をまとめさせて頂きます。まず、「子育て」というテーマは時期を得ているし、企画意図も非常にいいと思います。内容としては、説教じみているという印象もありますし、指針として必要なことだという考えもあり、それぞれの立場によって違ってくると思います。放送時間帯の問題も、観やすい・観にくいと両方のご意見がありました。もっと楽しく観ることのできる内容にした方がいいと思います。より練って、いい内容になることを期待します。

事務局

次回の番組審議会は11月16日火曜日の午後1時30分からテレビ岩手本社6階大会議室で行います。テーマは、「ズームイン!!朝!」です。7月から岩手のキャスターが平井直子から藤村惠一に替わりましたので、それを何本かご覧頂きます。宜しくお願い致します。