胸が詰まり、心が張り裂けそうなあの日あの瞬間から。

同じ刻を過ごし、その心に寄り添い、喜怒哀楽を共にしながら、ありのままを撮り、ありのままを記録する。

日常の定点観測が可能なローカルメディアの最大のクリエイティビティと無限の可能性、そして何よりも、連綿と続く故郷で生きる営みの尊さが、この映像には息づいている。

復活した三陸鉄道の列車が走る姿にいつまでも手を振るタマ子さんの、その表情が忘れられない。

『影裏』、『るろうに剣心 最終章』監督 大友啓史