子供向け防災手帳
ぼくのわたしの防災手帳

~岩手県内の国公私立 151校の全生徒 約9,800名 に1部ずつ配布します。~

災害大国である日本に暮らす限り、いつどこでどんな災害に合うかは分かりません。
わたしたちはいざという時のために、「生きる力」を高め、自分の家族を、地域を守らなければなりません。
そのためには、なによりも日頃からの防災・減災への意識や心構えが重要です。

東北大学災害科学国際研究所による東日本大震災からの研究結果によると、中学生は、様々な自然災害を「生き抜く力」を持っていることが分かりました。
大人が想像しているよりも、体力があり、情報を得る能力も高く、災害に巻き込まれても冷静に対応することが出来ます。

「ぼくのわたしの防災手帳」配布委員会では、将来、地域を担うであろう若い世代=中学生に対して継続的に防災・減災への意識づくりをするために、本手帳の配布を継続的に実施しています。

なぜ中学生なのか

学術研究の結果から、中学生には、「被災生活で協力して生き抜くための知識と力」「未来を信じる力」が大人よりも優れていることが分かりました。これからの将来、地域のリーダーになるであろう子どもたちに、中学生のうちから防災の意識づくりをしていきたいと考え、毎年中学1年生に配布していくこととしました。

ぼくのわたしの防災手帳とは

「みんなの防災手帳」から「ぼくのわたしの防災手帳」へ

東北大学災害科学国際研究所が開発した「ぼくのわたしの防災手帳」は、「みんなの防災手帳」の制作ノウハウを活かし、子ども向けの防災・減災マニュアルとして開発したものです。

この手帳の制作にあたっては、研究所の実践的防災学の理念のもと 宮城県多賀城高校の生徒(被災当時は中学生)にインタビューを実施しました。
子どもたちへのインタビューからわかったことは、平時だけでなく震災などの非常時でも「知識力と備え力」「情報力」「冷静力」「団結力」「体力」「未来を信じる力」の6つの力を持ち合わせていることでした。

「ぼくのわたしの防災手帳」は、そうした、子どもたちが震災体験を通して気がついたことなどもコンテンツに反映し、防災減災に向けての意識づくり強化を目的として制作したものです。

編集コンセプト

こどもたちのもつ「生きる力」を引き出しエンカレッジする。

  • 自然災害の脅威を正しくつたえ「正しく脅える」心構えを身につけるとともに、調査分析で発見した子ども独自の「6つの生きる力」をこどもたちにきちんと伝え、いざというときにその力を発揮できるように彼らを知識づけ勇気づけることを目指す。
  • 「みんなの防災手帳」はおもに「自助」の力を高めることを目的としていたが、調査結果から「協力して生きぬく力」も強く表れていることから、「自助」に加えて「共助」の力も引きだし高めることも目指す。

構成

序章災害へのこころがまえ
自然の脅威を知る、自分たちの力も知る
第1章命を守るために
とにかく「いのちを守る」ための知識と力
  • ①「知識力と備え力」
第2章協力して生きぬくために
被災生活で「協力して生きぬく」ための知識と力
  • ②「情報力」
  • ③「冷静力」
  • ④「団結力」
  • ⑤「体力」
第3章わたしの情報
もしものときに備えて「情報」を携帯する手帳機能
最終章未来へのメッセージ
こどもたちを勇気づけるメッセージ
  • ⑥「未来を信じる力」

監修

東北大学災害科学国際研究所(IRIDeS)(所長:今村文彦教授)

東日本大震災という未曾有の災害を経験した東北大学は、新たな研究組織「災害科学国際研究所」を設立。東日本大震災の経験と教訓を踏まえた上で、わが国の自然災害対策・災害対応策や 国民・社会 の自然災害への処し方そのものを刷新し、巨大災害への新たな備えへのパラダイムを 作り上げる。
このことを通じて、国内外の巨大災害の被害軽減に向けて社会の具体的な問題解決を指向する 実践的 防災学の礎を築くことを目標とする。

  • IRIDeSのミッションである「実践的防災学」のアウトプットの1つが「みんなの防災手帳」であり、「ぼくのわたしの防災手帳」。
今村文彦

今村文彦 いまむら ふみひこ

東北大学災害科学国際研究所所長、教授。
専門は津波工学および海岸工学。工学博士。

主催

「ぼくのわたしの防災手帳」配布委員会(テレビ岩手、東北博報堂、東北大学災害科学国際研究所)

協力

岩手県 岩手県教育委員会

協賛社