いわてアール・ブリュット、
多彩な作家たち。
静と動

セイドウ

2022年 制作
紙・ペン
佐藤 孝行
佐藤 孝行
コロナ禍になって絵を描き始め、ペンをメインに使って 表現してきた自負がある。
最近コロナが落ち着いて、作品活動に苦戦している。
岩手県障がい者文化芸術祭で努力賞、
いわて・きららアートコレクションで奨励賞を受賞した作品。

文・生生学舎アダージョ 佐藤 孝行(本人)
いわてアール・ブリュット、
多彩な作家たち。
少女の王国

少女ショウジョ王国オウコク

2023年 制作
鉛筆画・画用紙
エリ
「少女の王国」という題名は、好きなバンドの曲からお借りしました。
この絵はその曲をずっと聴きながら「このバンドの曲に出てくる女の子になりたい」と思いながら描きました。絵の少女はもう1 人の自分です。
「好き」「憧れ」という気持ちを大切に、そして貫き、少女の絵を学生時代からずっと描き続けています。
私は元々自分に自信が無かったけれど、好きなことに対する気持ちは強いので
これからも「私」を貫いて、ずっと私であるように、表現したり自分自身を好きになりたいです。

文・エリ(本人)
いわてアール・ブリュット、
多彩な作家たち。
晩 秋

晩 秋バンシュウ

2023年 制作
画用紙・クレヨン・サインペン
立花 由紀子
立花 由紀子
「さんあい自由教室」のメンバーの一人です。月に1~2回、約1時間半を芸術活動に集中します。
絵を描くばかりでなく、仲間と会話をしながらの自由な時間です。言葉を発することが難しい由紀子さんですが、仲間の一人が下ネタで周囲を笑わせようとする、「それはいけません」というように注意を促してくれます。そのあとは愛嬌で微笑んでくれます。
仲間の絵を見ながら、描き方や色合いをまねしながらも、自分の個性を生かした絵を描きます。
今までは、細い線画が主でしたが、この頃は仲間の絵を参考に力強い勢いでクレヨンを塗ったり、絵の具を大胆に使用したり、画に力強さを感じるようになりました。これからどのように変化していくか楽しみです。

文・三愛学舎 澤谷 常清(支援者)
いわてアール・ブリュット、
多彩な作家たち。
昆虫博士

昆虫博士コンチュウハカセ

2023年 制作
鉛筆・色鉛筆
佐々木 快斗
佐々木 快斗
支援学校の高等部本科2年生です。芸術活動の時間等に描きました。
昆虫に特別の興味を持ち、道を歩く時もその存在に眼を光らせます。特にカミキリムシが好きなようです。
昆虫好きの快斗さんは、その姿をただ写生するだけでなく、虫の生態を考えながらの写生です。
昆虫の目の輝き、足の本数や爪カギの特徴、毛の生え方などをつぶさに観察し、昆虫の生き方がわかるような描写です。
昆虫の生き方を自分の生き方に投影しているかのようです。

文・三愛学舎 澤谷 常清(支援者)
いわてアール・ブリュット、
多彩な作家たち。
はばたく

はばたく

2020年 制作
紙・クレヨン・水彩
土井尻 倖大
土井尻 倖大
クレヨンで何度も重ね塗りをし
力強く格好良くはばたいている鷹を描きました。

文・土井尻 倖大(本人)
いわてアール・ブリュット、
多彩な作家たち。
磔刑(ピカソの絵画より)

磔刑タツケイ(ピカソの絵画カイガより)

2023年 制作
キャンバス・鉛筆・水彩色鉛筆・水性マーカー
古川 美記子
古川 美記子
2012年に光林会の創作活動グループに所属したことを機に、絵の制作へ取り組み始めた古川さん。所属した当初は、折々に思い浮かぶモチーフを自由に散発的に描いていました。しかしあるとき、アトリエにあった古典絵画の画集の中から1枚の作品を選び取り、試しに描き写したことをきっかけに、現在に至るまで「模写」を通した造形活動に打ち込んでいます。

今回ご紹介している作品は、ピカソの「磔刑」という絵画作品を元にして描かれたもの。元となるモチーフを丹念に描き写す過程の中で、古川さんは、自分自身が納得いくかたちを深く追い求めます。下書きとなる線を鉛筆で幾度となく描いたり消したりするうちに、やがてそれらは古川さんの独創的なかたちとして明確に定まっていきます。「模写」という行為を通して自分自身の内側へ深く潜り、試行錯誤を重ねながら「描きたいかたち」を探り続ける古川さんのたゆまぬ心が、線や色となって画面の上へ重なっているように感じられます。

文・るんびにい美術館 佐藤 茜(支援者)
いわてアール・ブリュット、
多彩な作家たち。
恐竜

恐竜キョウリュウ

2023年 制作
粘土(Hearty)
菊池 宗晃
菊池 宗晃
愛読書の恐竜図鑑を眺めながら、ひとたび粘土を手にすると、まるで飴細工職人さんのように宗晃さんの手先からどんどん自分の好きな世界の生き物が生まれていきます。
作る時間は彼にとってとても大切な時間ですが、生み出されていく作品に執着がないのも彼のおもしろいところです。時には、たった今仕上がった作品を躊躇なく手の中で丸め、また次の作品が生まれていきます。
宗晃さんにとって創作することは、特別なことではなく、呼吸をするように生成と破壊を繰り返し、自然で必要なことなのかもしれません。

文・こぶし苑 小野寺 千枝子(支援者)
いわてアール・ブリュット、
多彩な作家たち。
楽しさと正しさの まざった世界で

タノしさとタダしさの まざった世界セカイ

2023年 制作
画用紙・水性絵具・グリッターのり
鳥川 沙羅
天真爛漫で、明るく元気、しかし周りの細かい変化に気づくことができる女性です。休みの日や作業の休憩時間など、ぱっと思いついたことを絵に表現しています。その集中力は、周りの声も聞こえず、食事の時間も忘れるほど。普段は絵の他に、折り紙やチラシ、空き箱などを使って創作したり、文章を書いたりもしています。今回は、「もし、楽しさと正しさの混ざった世界だったらどんなだろう?」と想像して描いたそうです。本人の世界観、感性が感じられる作品です。

文・ひだまりの家 伊東 幸恵(支援者)
響きあう岩手の
アール・ブリュット展
未知の世界

未知ミチ世界セカイ

2023年 制作
油性マジック・色鉛筆
野崎 浩司
響きあう岩手の
アール・ブリュット展
福田パン図鑑

福田フクダパン図鑑ズカン

2021年 制作
油性マジック・色鉛筆
野崎 浩司
響きあう岩手の
アール・ブリュット展
ブレッドサンド

ブレッドサンド

2021年 制作
油性マジック・色鉛筆
野崎 浩司
響きあう岩手の
アール・ブリュット展
ミラクルジュース

ミラクルジュース

2022年 制作
油性マジック・色鉛筆
野崎 浩司
響きあう岩手の
アール・ブリュット展
ミラーボールのパジャマ

ミラーボールのパジャマ

2022年 制作
油性マジック・油性 水性カラーマジック
市川 慧
響きあう岩手の
アール・ブリュット展
僕のしあわせ

ボクのしあわせ

2023年 制作
油性マジック・油性 水性カラーマジック
市川 慧
響きあう岩手の
アール・ブリュット展
秋限定のふきのとう

秋限定アキゲンテイのふきのとう

2021年 制作
ボールペン・水彩用色鉛筆
四日市 天柊
響きあう岩手の
アール・ブリュット展
巨大猛獣

巨大猛獣キョダイモウジュウ

2023年 制作
油性マジック・絵具
四日市 天柊
響きあう岩手の
アール・ブリュット展
ニャンコ

ニャンコ

2009年 制作
水彩絵の具
高橋 美穂子
響きあう岩手の
アール・ブリュット展
かわいいペロちゃん

かわいいペロちゃん

2021年 制作
和紙・アクリル絵の具
高橋 美穂子
響きあう岩手の
アール・ブリュット展
チョビとみほちゃん

チョビとみほちゃん

2020年 制作
パステルペンシル
高橋 美穂子
響きあう岩手の
アール・ブリュット展
とよ子さんとわたし

とよさんとわたし

2008年 制作
水彩絵の具
高橋 美穂子
響きあう岩手の
アール・ブリュット展
てんとう虫

てんとうムシ

1999年 制作
ワトソン紙・水彩絵の具
菅原 サツ子
響きあう岩手の
アール・ブリュット展
あなをあけようとするとり

あなをあけようとするとり

2010年 制作
ワトソン紙・色鉛筆
千葉 礼子
響きあう岩手の
アール・ブリュット展
笑い猫

ワラネコ

2023年 制作
コットマン紙・パステル
那須 なよ子
響きあう岩手の
アール・ブリュット展
ピグモンとジュズウサギ

ピグモンとジュズウサギ

2023年 制作
中質紙・筆ペン
小野寺 菊夫