カウントダウン21世紀

カウントダウン21世紀

2001年 制作
八重樫 道代
八重樫 道代
八重樫道代さんは盛岡市生まれ。水性のブラシマーカーのタッチはとても丹念ですが、その丹念なタッチが集まって、はじけるようなエネルギーに溢れたダイナミックな作品が誕生します。
一目見ただけで、その色彩と形のダンスの中に引き込まれそうになります。画面にひしめく沢山の色と形は、まるで一つひとつが命を宿しているかのよう。
八重樫さんは小さな頃から塗り絵が非常に好きだったけれど、実は絵を描くことはほとんどなかったそうなのです。そんな彼女が初めて「自分の絵」を描き始めたのは19歳の時。
その頃通い始めたアトリエで大きな紙をもらった彼女は、戸惑いながらも初めて自分の色、自分の形をそこに描き始めました。彼女の心の中にひそんでいた、でも誰も知らなかった彼女の感覚が、この時姿を現したのです。八重樫さんはそれから堰を切ったように次々と作品を生み出していきました。
しかしその後、残念ながら彼女は体調を崩してしまい、絵もまったく描けなくなりました。長いトンネルの中のような年月でしたが、それでもゆっくりと元気を取り戻した八重樫さんは、数年前からまた少しずつ絵を描き始めています。

文・板垣崇志(るんびにい美術館)
笑子畑

笑子畑

2000年 制作
八重樫 道代
八重樫 道代
八重樫道代さんは盛岡市生まれ。水性のブラシマーカーのタッチはとても丹念ですが、その丹念なタッチが集まって、はじけるようなエネルギーに溢れたダイナミックな作品が誕生します。
一目見ただけで、その色彩と形のダンスの中に引き込まれそうになります。画面にひしめく沢山の色と形は、まるで一つひとつが命を宿しているかのよう。
八重樫さんは小さな頃から塗り絵が非常に好きだったけれど、実は絵を描くことはほとんどなかったそうなのです。そんな彼女が初めて「自分の絵」を描き始めたのは19歳の時。
その頃通い始めたアトリエで大きな紙をもらった彼女は、戸惑いながらも初めて自分の色、自分の形をそこに描き始めました。彼女の心の中にひそんでいた、でも誰も知らなかった彼女の感覚が、この時姿を現したのです。八重樫さんはそれから堰を切ったように次々と作品を生み出していきました。
しかしその後、残念ながら彼女は体調を崩してしまい、絵もまったく描けなくなりました。長いトンネルの中のような年月でしたが、それでもゆっくりと元気を取り戻した八重樫さんは、数年前からまた少しずつ絵を描き始めています。

文・板垣崇志(るんびにい美術館)
宇宙船

宇宙船

2001年 制作
八重樫 道代
八重樫 道代
八重樫道代さんは盛岡市生まれ。水性のブラシマーカーのタッチはとても丹念ですが、その丹念なタッチが集まって、はじけるようなエネルギーに溢れたダイナミックな作品が誕生します。
一目見ただけで、その色彩と形のダンスの中に引き込まれそうになります。画面にひしめく沢山の色と形は、まるで一つひとつが命を宿しているかのよう。
八重樫さんは小さな頃から塗り絵が非常に好きだったけれど、実は絵を描くことはほとんどなかったそうなのです。そんな彼女が初めて「自分の絵」を描き始めたのは19歳の時。
その頃通い始めたアトリエで大きな紙をもらった彼女は、戸惑いながらも初めて自分の色、自分の形をそこに描き始めました。彼女の心の中にひそんでいた、でも誰も知らなかった彼女の感覚が、この時姿を現したのです。八重樫さんはそれから堰を切ったように次々と作品を生み出していきました。
しかしその後、残念ながら彼女は体調を崩してしまい、絵もまったく描けなくなりました。長いトンネルの中のような年月でしたが、それでもゆっくりと元気を取り戻した八重樫さんは、数年前からまた少しずつ絵を描き始めています。

文・板垣崇志(るんびにい美術館)
般若心経(羯諦羯諦)

般若心経(羯諦羯諦)

制作年不詳
水彩紙、マーカー、クーピー
小林 覚
小林 覚
釜石市生まれの小林覚さんは、音楽が大好き。ビリー・ジョエル、クイーン、井上陽水、スピッツ、THE BOOM、ディック・リー、などなど。
そして散歩と卵焼き、バニラのアイスクリーム(コンビニで売っているソフトクリーム型の)とコカ・コーラが大好き。
小林さんは釜石養護学校中等部に在学していた頃、あらゆる文字を独特の形にアレンジして書くようになりました。勉強も日記もすべて不思議な文字。初めは学校の先生も何とか直せないかと苦心したそうですが、やがて「どうしても直せない」と気付いたときに素敵な方針転換をしました。「素敵じゃないですか、この字の形は。」
踊るようにリズミカルで、迷いのない伸びやかな線。ポジティブで弾むような色彩。小林さんの描いた文字はさまざまな展覧会に出品されるようになり、やがて彼の文字はあちこちで大人気に。2020年はJR釜石線開業70周年を記念して小林さんの文字がデザインされた列車が走り、2021年は盛岡市の老舗デパート川徳のキービジュアルに小林さんの作品が選ばれました。タイトルを手掛かりに、作品の中に描かれた言葉の読み解きにチャレンジするのも楽しいですね。
創作活動だけではなく、県内の学校などを訪問する出前授業にも取り組み、先生役でも活躍している小林さんです。

文・板垣崇志(るんびにい美術館)
林檎葡萄

林檎葡萄

2011年 制作
合板、アクリル絵具、クレヨン
小林 覚
小林 覚
釜石市生まれの小林覚さんは、音楽が大好き。ビリー・ジョエル、クイーン、井上陽水、スピッツ、THE BOOM、ディック・リー、などなど。
そして散歩と卵焼き、バニラのアイスクリーム(コンビニで売っているソフトクリーム型の)とコカ・コーラが大好き。
小林さんは釜石養護学校中等部に在学していた頃、あらゆる文字を独特の形にアレンジして書くようになりました。勉強も日記もすべて不思議な文字。初めは学校の先生も何とか直せないかと苦心したそうですが、やがて「どうしても直せない」と気付いたときに素敵な方針転換をしました。「素敵じゃないですか、この字の形は。」
踊るようにリズミカルで、迷いのない伸びやかな線。ポジティブで弾むような色彩。小林さんの描いた文字はさまざまな展覧会に出品されるようになり、やがて彼の文字はあちこちで大人気に。2020年はJR釜石線開業70周年を記念して小林さんの文字がデザインされた列車が走り、2021年は盛岡市の老舗デパート川徳のキービジュアルに小林さんの作品が選ばれました。タイトルを手掛かりに、作品の中に描かれた言葉の読み解きにチャレンジするのも楽しいですね。
創作活動だけではなく、県内の学校などを訪問する出前授業にも取り組み、先生役でも活躍している小林さんです。

文・板垣崇志(るんびにい美術館)
国破在山河

国破在山河

制作年不詳
水彩紙、アクリル絵具、マーカー、 クレヨン
小林 覚
小林 覚
釜石市生まれの小林覚さんは、音楽が大好き。ビリー・ジョエル、クイーン、井上陽水、スピッツ、THE BOOM、ディック・リー、などなど。
そして散歩と卵焼き、バニラのアイスクリーム(コンビニで売っているソフトクリーム型の)とコカ・コーラが大好き。
小林さんは釜石養護学校中等部に在学していた頃、あらゆる文字を独特の形にアレンジして書くようになりました。勉強も日記もすべて不思議な文字。初めは学校の先生も何とか直せないかと苦心したそうですが、やがて「どうしても直せない」と気付いたときに素敵な方針転換をしました。「素敵じゃないですか、この字の形は。」
踊るようにリズミカルで、迷いのない伸びやかな線。ポジティブで弾むような色彩。小林さんの描いた文字はさまざまな展覧会に出品されるようになり、やがて彼の文字はあちこちで大人気に。2020年はJR釜石線開業70周年を記念して小林さんの文字がデザインされた列車が走り、2021年は盛岡市の老舗デパート川徳のキービジュアルに小林さんの作品が選ばれました。タイトルを手掛かりに、作品の中に描かれた言葉の読み解きにチャレンジするのも楽しいですね。
創作活動だけではなく、県内の学校などを訪問する出前授業にも取り組み、先生役でも活躍している小林さんです。

文・板垣崇志(るんびにい美術館)
蟲

2020〜2021年 制作
粘土、つまようじ
千葉 朋也
千葉 朋也
毎日の活動が終わった15時半からの1時間、大好きなキーボードで、独創的なメロディーを奏でることが癒しとなっている、音楽家タイプの朋也さん。そんな彼が色付けした楊枝を1本ずつ刺して命を吹き込み、今回の作品として仕上げた「蟲」。
音楽とは違ったジャンルでも新たな才能を開花させてくれそうな予感がします。

文・菅原寿美子(やさわの園)
蜘蛛

蜘蛛

2021年 制作
ダンボール、空き箱、セロハンテープ、マジックペン
Mr.T・K
Mr.T・Kの作品づくりは、自分の頭の中に浮かんだアイデアを設計図なしにダンボールとセロハンテープで主に表現していく。彼のダンボールアートのほとんどが可動式で、パーツとパーツを上手に組み合わせて立体的に形づくっていく。今回の作品「蜘蛛」は、親クモ、子クモ合わせて28匹と数にもこだわりがあるらしい。Mr.T・Kのダンボールアートに込められた秘めた想いと制作に対する楽しさを感じてみてください。

文・荒川和恵教諭(岩手県立前沢明峰支援学校)
無題

無題

2018年 制作
紙、クレパス
内村 定美
内村 定美
「ねぇ、さだみさん。さだみさんのこの絵の題名なんて言うの?」定美さんはじっと下の方を向いたまま何も言いません。何か言葉をさがすのに頑張っているふうでもあります。「さだみさん、じゃあ、ムダイでいいかなぁ?」そのとたんパッと顔を上げ、定美さんは小さな声で「うん」とうなずき、にっこりと微笑みます。
内村定美さんはとても物静かな人です。
高校生のころにはじまる奥中山高原での仲間との暮らしは、もう15年ほどになります。定美さんはリサイクル工場で働いています。青い空と白い雲の日はもちろん、雨の日も、風の日も、雪の日も歩いて通います。高原をわたる四季折々の風の色に染まる暮らしぶりなのです。
この絵は定美さんが通う造形教室で描かれました。高原の大地を踏みしめる彼の、心の詩(うた)をご覧ください。

文・成田知道(社会福祉法人カナンの園 ウィズ事業所)
花火

花火

2021年 制作
水彩、紙
多田 美恵子
多田 美恵子
ルンビニー苑のデイセンターアトリエが開設された4年前から、美恵子さんは水彩画に取り組んでいます。意欲的に取り組む、というよりも「気が向いたから、ちょっと水彩画やろうかな…」といった気楽さが、美恵子さんのスタイルです。

描かれるのは、丸やストライプ、果物や花といったシンプルなイメージです。普段の自分そのままを気楽に楽しんでみる、自然体であることがとても大切なのではないか?…そう思い出させてくれるような作品です。

文・小野嵜拓哉(ルンビニー苑 アート活動支援員)
みんなで いこう!

みんなで いこう!

2016年 制作
画用紙、マジックペン
工藤 優太朗
工藤 優太朗
ぼくは ときどきどうぶつえんに いきます。
すいぞくかんにも いきます。
そして・・・絵をかきます。
ぼくは 絵をかいていると
うれしいきもちに なります。
ぼくの絵は なかま です。
みんな なかよしの なかまたちです。

ゆうたろう(本人)
東京

東京

2021年 制作
画用紙、ボールペン、アクリル
小野寺 有希子
小野寺 有希子
岩手県盛岡市出身でiPadを使用した作品作りを得意とした作家です。
現在は在宅で、週に1回訪問看護ステーション三田の職員さんに見守られながら活動をしています。普段から一人で黙々と描き続けることができる方ではありますが、職員さんに作品作りの様子を見てもらうことでパワーをもらえるようです。なので、新しい職員さんが訪問すると楽しくて今まで作りあげてきた作品たちを見せてあげているのだとか。
得意料理はジャーマンポテト。一度調理実習をしたときに披露してくれてとても美味だったようです。家計簿の記載についても日々工夫を凝らしているようです。
普段はおっとりしている雰囲気をかもしだしていますが、作品と向き合う時は真剣な眼差し、芯のある発言をしていて、周りの方々を魅了しています。
作品は三田記念病院へ展示、盛岡市障がい者芸術文化祭への出展、イラストコミュニケーションサービス「pixiv」へ毎月1~2枚の作品を投稿しています。

文・藤原清史(盛岡杉生園)
植物

植物

2020年 制作
画用紙、水性ペン、鉛筆、アクリルガッシュ
細田 美由起
細田 美由起
美由起さんは苑内の花工房「さ〜ら」で仕事をしながら月一回、ルンビニー苑のデイセンターアトリエで活動していました。会うたびいつも「今度は絵いつやるの〜」って、絵を描くことをとっても楽しみにしていましたね(いつも身近に接している「植物」がモチーフでした)。
 
美由紀さんの絵を描く姿にはいつも圧倒されていました。グッと集中した表情、太いペンで輪郭を豪快に描き、水性絵具を山盛りにしてあっという間に描き切ってしまいます。
 
出来上がった作品を前に唖然とすることが何度もありました。美由起さんは活き活きした輝きのようなものを、すっかり素直に出し切ってしまうのです。

文・小野嵜拓哉(ルンビニー苑 アート活動支援員)
無題(自動車)

無題(自動車)

制作年不詳
画用紙、マーカー
八重樫 季良
八重樫 季良
定規を使って無数の線を引く。線と線に区切られた様々な形の空間が現われる。その一つひとつを、色とりどりに塗り分けていく。
1956年北上市に生まれた八重樫さんは、幼い頃誰に教わることもなくこのような絵の描き方を発想しました。そしてその後50年以上にわたってこのスタイルで描き続けたのでした。
八重樫さんは「義務教育の免除」という措置によって、小学校にも中学校にも通うことがないまま11歳で知的障害者施設に入所しました。施設の作業の合間に、絵を描くことが八重樫さんを支える喜びでした。
誰も彼の創作を認める人はいませんでしたが、それでも消えなかった絵への情熱。作品はやがて少しずつ世の中に知られ、岩手県という実社会の文化や障害のある人に対するイメージに変化を生み出し始めます。
2007年から花巻市の「るんびにい美術館」のアトリエに活動の場を移し、心置きなく創作に専念する年月を送った八重樫さん。2020年5月に惜しまれながら世を去りました。
一見カラフルな模様を描いたようにも見える作品。実はその多くは独自のアレンジで描かれた「建築物」や「自動車」です。生涯を通じてとどまることなく続けられた制作は、彼と色彩の間で交わされる永遠の会話のようでした。

文・板垣崇志(るんびにい美術館)
おばけ

おばけ

2021年 制作
マーメード紙、色鉛筆
伊瀬 麻子
伊瀬 麻子
岩手県滝沢市出身の天真爛漫な作家です。
二戸市にある三愛学舎で5年間学んでおります。(高等学校3年、専攻科2年)
普段は当園において、服の選別、不来方高校の昼食ケータリング対応、絵画等幅広く行っています。
性格はとても明るく繊細、積極的な一面も兼ね備え、来客者へのアプローチは抜群の接遇です。本人に会うと誰しも幸せになる程のオーラをもっています。
実際の制作時は…様々な画材を駆使して、本人の思うがままに描くとともに下書きは一切しないため、自然かつ不可思議な曲線や作品の表情が出てきます。
皆さま是非!本人の素敵な世界を堪能して下さい。

ちなみに…受賞歴は東北障がい者芸術祭企業賞(副賞で沖縄県に祖母と行きました)きららアートコレクション奨励賞等

文・藤原清史(盛岡杉生園)
違和感

違和感

2018年 制作
アクリル絵具、ポスカ、鉛筆、キャンバス
緋月 あるく
幼少期のとある日、トイレにて自分が生存していると気付く。
8歳くらいまでカレンダーに32日ある月があったと思っている。
好きな歓声は「ぱぽー」。
風のある晴れと夕立が好き。
好き嫌いは少ない。
コーヒーの味がわからないのは、コーヒー味が原因だと考えている。

緋月あるく(本人)