ひ と つ

#7 木村 実

昨シーズン、横浜ビー・コルセアーズでリーグのチャンピオンを経験した男、木村実。リーグ終盤、プレーオフ、そしてその先の有明を見据えての今後の戦い方を彼に聞いた。しかし、その答えは実にシンプルなものであった。

 

 

Q.木村選手から見て、今のチーム状況はいかがですか?

 

木村:この前の試合(3月15日、16日の信州ヴレイブウォリアーズ戦)、同一カードで2連敗してしまいましたが、僕はここで2連敗したのは逆にチャンスかなと思っています。チームの状態が良くない時こそ、ここを乗り越えればまた調子が上がる。今、上手く噛み合っていない点を明確にして、ひとつひとつ修正していけば、これからプレーオフを戦う上でいいチーム状態で臨めると思います。レギュラーシーズンとは違い、プレーオフは負ければその時点で終了となります。そうならない為にもプレーオフを見据えて、今回の敗戦で出たチームの課題をしっかりと修正出来る機会にしたいですね。

 

Q.その信州戦。1戦目は完全に相手のペースでしたが、2試合目は惜しい所での敗戦となりました。同じように勝てそうで、勝ちきれない試合が今シーズン何度かありました。あの局面でしっかりと勝ち切る為には何が必要だと思いますか?

 

木村:その点はチーム内でのミーティングでもよく話し合われる事ですが、やはりターンオーバーなどの細かいミスが原因となっていると思います。また、最後の部分だけでなく、試合の出だしや1Q、2Qの前半の戦い方も含め、細かい積み重ねが試合終盤に大きく関わります。信州戦では、10点以上の差でリードしている時間帯もあったのですが、そのリードを守り切れなかった。1試合通して気持ちを緩めずに戦うというのが課題ですね。

 

 

Q.木村選手は去年、一昨年と横浜ビー・コルセアーズに所属し、去年はシーズンチャンピオンにもなりました。現段階で去年の横浜と今の岩手を比べてみて、何か違いはありますか?

 

木村: 去年の横浜のチームは、決して個々の能力が高いチームではありませんでした。他のチームに比べればサイズもありませんでしたし。その中で昨シーズンはチーム力で勝ち上がっていきました。その点では、岩手ビッグブルズも同じようなチームです。桶谷ヘッドコーチ自身も話していましたが、タレント揃いではなくても、チーム内でのケミストリーを起こす事で、その力は何倍にもなる。その点をコーチだけでなく、僕達選手も再認識して今後戦わなければなりません。
僕自身が経験して感じた事ですが、ここまで来たら大事になるのは気持ちです。
1試合、ワンポゼッションごとにもいかに強い気持ちで臨むかが大きな鍵となります。

 

Q.プレーオフも含め、これから戦う上で必ず苦しい時があると思います。
その中でもしっかり勝ち切る為には何が必要ですか?

 

木村:その苦しい時を、いかにチーム全員でカバーするかに尽きると思います。
調子がいい時、悪い時は必ずあります。その悪い時をいかに最小限に抑えるか、それにはやはり選手一人一人がチームの事を考えて行動する事が必要です。それも含めてチーム力だと思います。

 

 

Q.木村選手ご自身の調子はいかがですか?

 

木村:これまでも常に最高のパフォーマンスを発揮できるように準備はしてきましたが、プレーオフが近づいて来ている中で自分自身のモチベーションも更に高まって来ています。先程も言いましたが、ここからは本当に細かい事の積み重ねが大事になるので、1試合1試合、更にはワンポゼッションにも気を緩めずに強い気持ちで取り組もうと思います。

 

Q.木村選手のプレーの特徴として、怪我の恐れがある場合にも、アグレッシブに体を張る、ハッスルプレーがあると思うのですが、ああいう局面でのプレーにはどのような気持ちで臨んでいるのですか?

 

 

木村:プロとして、細かい事にも手を抜いてはならないと思いますし、僕はそんなに能力がある選手だとは思っていません。その為、ルーズボールやディフェンスなど、1つ1つの細かい事にも全力でプレーする事が自分を更に成長させてくれると思いますし、自分の中での意識を変えてくれると思います。
そして危ないシーンの場合、中途半端にプレーするよりも、逆に全力で突っ込んでいった方が怪我しないんですよ(笑)。
だから今後も、細かい1つ1つの事にも100%全力でプレーしていきたいですね。

 

Q.木村選手ご自身の今後の目標を教えて下さい。

 

木村:横浜と違って、岩手はヘッドコーチはじめチームメイトたちも僕に積極的に3ポイントを打たせてくれますので、昨年同様、ディフェンスやルーズボールなどに全力でプレーするのは勿論ですが、今年はそれに加えて得点の面でもチームに貢献していきたいと思います。