2年目の挑戦

ヘッドコーチ 桶谷 大

岩手ビッグブルズのヘッドコーチとして2年目のシーズンを迎えた、桶谷大。
昨シーズン、開幕8連勝に始まり、チーム創設後初のプレーオフ進出も果たした。選手たちに、「なぜ岩手ビッグブルズに移籍したのか」と聞くと、多くの選手が口を揃えてこう言った。「桶谷のもとでバスケットがしたかったから」。
チーム内に留まらず、チーム外の選手たちからも絶賛される桶谷のバスケットとはどんなものなのか。そして岩手ビッグブルズでの2年目の挑戦…。
彼自身に話を聞いた。

 

 

Q.岩手ビッグブルズのヘッドコーチとして2年目のシーズンを迎えました。
昨シーズンを語る上で忘れられないのが、プレーオフですよね。秋田ノーザンハピネッツにオーバータイムの末に破れてしまいました。
今改めてあの一戦を振り返ってみていかがですか?

 

桶谷:一言でいうと「勝ちに対する執念が足りなかった」という事に尽きると思います。岩手が先に1勝して、後がない中臨んだ2戦目。土壇場で同点に追いつかれ、オーバータイムで逆転を許してしまったのは、相手チームが勝ちに対する貪欲さで、岩手を勝っていた何よりもの証拠です。最初の39分が良くても、最後の1分、最初の1戦が良くても2戦、3戦(オーバータイム)で負けてしまったというのは、やはり気持ちの面で負けていたのだと思います。
あの悔しさは絶対に忘れてはならぬものだと思います。普段の練習の時から、もっともっと貪欲に、緻密に細かい所から詰めていかなければいけませんね。そして、僕が思うに、技術だけではそういう面は埋められないと思います。チームの1人1人が人間的にも成長しなければいけませんし、プロとしての覚悟を持ってどれ程、細部に拘る事が出来るかに尽きると思います。その為にも選手へのアプローチの仕方など、僕自身もまだまだ力不足だと感じるので、もっともっと勉強しなければいけません。

 

 

Q.今シーズンの岩手ビッグブルズの調子はいかがですか。

 

桶谷:今の段階で、「めっちゃ強い」という訳ではないですが、シーズンを戦うに連れて、徐々に調子を上げていけたらいいと思います。

 

Q.今シーズンのチームの特徴は?

 

桶谷:基本的に選手みんなが真面目なところです。チームプレーヤーが多く、個として抜きん出ている選手はいませんが、チームでしっかりとゲームを作ることができるので、リーグを戦っていくに連れて更にいいバスケットが出来ると思います。

 

Q.桶谷ヘッドコーチ自身、岩手に来て2年目。理想のチームに近づきましたか?

 

桶谷:昨年のチームの良い点を残しつつ、新しい風を取り入れたという意味では理想に近づいたのかもしれません。やるべき事はだいぶ分かって来ているので、あとはどれだけ時間と労力を掛けてコンビネーションを構築出来るか、コートに立つ5人の総合力を高められるかに懸かっていると思います。去年は個々の力が強く、他のチームが出来上がる前に勝ちを重ねることができましたが、今年はその逆で、リーグの後半にチームの総合力で他のチームを上回っていきたいです。

 

Q.桶谷ヘッドコーチの理想のバスケットとは?

 

桶谷:しっかりとしたディフェンスから、速攻で確実に得点を重ねるバスケットです。
それぞれが優先順位を考えながらディフェンスをする。そして速攻に繋げて確実に得点出来る所から攻めるハーフコーターになっても焦らずにそれを続け、ファールをもらいにいって1点を重ねる。地味でも緻密に、そして確実に勝利に繋げるバスケットをしたいです。正しくそれは今年のチームが目指すバスケットです。

 


 

Q.最後に今シーズンの目標をお願いします。

 

桶谷:最後まで粘りのあるバスケットで、最後に1番強いチームで優勝を狙いたいと思います。
一人一人が自分達のやるべき事をやって、最後に1点でも多く取って勝ちを重ねて、最後にみんなで笑いたいです。
昨シーズンのプレーオフは、ホーム開催だったので、うちの方に部がありました。しかし、ふたを開けてみると岩手県営体育館の半分以上が秋田のブースターでした。その原因は僕達にもあります。僕達がどんな思い、そしてどんな姿勢で取り組んでいるのかといった事は、試合に表現されると思います。もっともっとブースターの人達が楽しめるようなバスケット、そして勝って喜んでもらえるようなバスケットをしなければいけません。今年は、ブースターの皆さんに1回だけでなく、何回も見たいと思ってもらえるようなバスケットをして、シーズンが終わった時に、ブースターと一緒にみんなで笑えるようなシーズンにしようと思います。