第371回 番組審議会 議事録
平成14年11月19日(火)
テレビ岩手

1.日時 平成14年11月19日(火) 午後1時30分〜
2.開催場所 テレビ岩手本社6階大会議室
3.委員総数 14名
出席委員 10名

出席委員

委員長
 岩動 孝
副委員長
 川嶋 静夫
委員
 清水 健司、黒岩 幸子、荻野  洋、鎌田  強、山本 玲子
 重石 晃子、山田 忠利、須藤 春樹

欠席委員

委員
 玉山 哲、堀内 三郎、藤田 道彦、谷藤 善範

社側出席者

中野 士朗(代表取締役社長)
新沼 栄喜(専務取締役)
天野 雅行(常務取締役)
阿部 孝夫(取締役事業局長)
村田 憲正(報道局長)
千葉 正範(業務局長)
大村 精一(業務局次長)
池田  学(報道部主任)

事務局

青山 尚之(業務局次長)番組審議会事務局長
多田 清人(業務局編成部専任部長)
小原  恵(業務局編成部)
4.議題 1.「いわて大航海時代III〜いのちのふるさとへ〜」
    〈平成14年10月19日(土) 午後4時00分放送〉
2.その他の番組について、お気づきになった点
5.議事の概要 「いわて大航海時代III〜いのちのふるさとへ〜」について審議した。
 委員からは
 ・この番組をきっかけに岩手のかかえる社会問題をもう1度じっくり考えることが出来た。いい題材をとりあげてくれた。
 ・知事と対談した出演者が県外の人だけ。地元の人の声も聞きたかった。
 ・都会対田舎という古い手法の見方だけでなく、新しい観点の問題提起をして
  ほしかった。
 などの意見が出た。
6.審議内容 別紙のとおり
7.審議機関の答申又は改善意見に対してとった措置及びその年月日
特記事項はないが、キー局及び関係局、関連部署に議事録を配布するなど、関係者に審議の内容を伝えた。
8.審議機関の答申又は意見の概要を公表した場合におけるその公表の内容、
  方法及び年月日
・自社制作番組「あなたと歩むテレビ岩手」(平成14年11月26日午前11時50分〜11時57分放送)で、審議の概要を放送。
・平成14年11月20日(水)付読売新聞岩手版で公表。
・支社・支局に議事録を設置
・当社のインターネットのホームページで議事録を公開。
9.その他の
  参考資料
資料として以下のものを配布
・テレビ岩手自社制作番組放送スケジュール(2002年11月〜2002年12月)
・視聴者からの意見の概要

〈議事の内容〉

事務局 第371回番組審議会を開催いたします。
はじめに、テレビ岩手中野社長より挨拶させて頂きます。
中野 下期10月に入ってからテレビ岩手の番組の視聴率が非常に良くなっています。特に「ニュースプラス1いわて」が10月の第2週で週平均21.1%という驚くべき数字を出しました。また、11月6日水曜日には23.1%という過去最高の数字も出しています。この成果に対して、社長賞を出して讃えております。
また「いわて特盛!5きげんテレビ」も10月第1週で13.5%、第2週15.5%、11月第1週14.6%。下期3週平均14.5%と、こちらも好調な視聴率を出しています。
そして、今年4月からスタートした土曜の朝9時25分から放送している「どこか行こうョ!大好き土曜日」も視聴率が上昇しておりまして、10月第1週で11.8%の数字も出るようになりました。
この番組は新人アナウンサーが、体あたりでいろいろなことにチャレンジする番組で、そのひたむきさが視聴者の共感を得てきているのかと思います。
経済環境が厳しい中、このような自社制作番組の高視聴率をけん引役に、営業の方もがんばっていければと思っています。
委員長 それでは第371回の番組審議会を行います。
本日の議題は「いわて大航海時代III〜いのちのふるさとへ〜」です。また、その他の番組についても、お気づきになった点がございましたら伺いたいと思います。
委員 経済の問題。産業の問題。またゴミの問題など、さまざまな分野での問題点をわかりやすくまとめていた。具体的には、豊かな自然があって、自然と人とのつながりが生まれ、そこから人と人とのつながりが生まれる、ということを再認識させてくれた。あたりまえのことだが、人々が忘れかけていたことを気付かせてくれた貴重な番組になっていたと思う。楽しく見ることが出来た。
ただし、出演者が知事以外は県外の人ばかり。地元の声も聞きたい。地元の識者を入れることにより番組に厚みが出てくると思う。
委員 テーマはふるさと。映像でつづる岩手の自然は美しい。その美しい自然の中に忽然と現れる産業廃棄物の不法投棄現場。この映像を見ただけで問題点を見いだすことが出来る。
不法投棄の是非を語るのは簡単だが、問題はそれだけなのだろうか。自然保護と経済活動の両立を考えていくことがこれからの課題なのではないだろうか。
委員 この番組はゴミの不法投棄、少子化の問題、日本が老人社会になったこと、若者よ故郷に帰ろう百万人の帰郷運動などたくさんの社会問題をしみじみと考えさせられる番組になっていたと思う。具体的には美しい自然の映像を見せながらいろいろな問題をうきぼりにし、視聴者に考えさせる番組構成。説得力のある番組構成になっていたと思う。
ただし、出演者が県外の人ばかり。岩手の人の声が入ると番組にもっと深みが出たと思う。
委員 番組全体が、あまりにもあっさりした印象。美しい自然の映像もいいところだけをはりあわせた感じ。出演者3人の話も表面的な印象。ふるさとというものはもっと奥深いもの。この番組は美しい映像だけでふるさとの奥深さを描ききっていなかったのではないだろうか。
「ふるさとは良い。」「自然は美しい。」と外から来た人は言う。しかし、実際、そこに住んでいる人はそれだけではすまされない。きれいごとではすまされない。もっと深いものがそこにある。そこまで、番組ではほりさげてほしかった。
委員 すばらしく、かつ有意義でまたいろいろな問題を考えさせられた番組であった。
具体的に申し上げますと、第一に不法投棄の問題。一般的には番組で言っているように、不法投棄は悪いこと。しかし、立場を変えて考えると自分でもゴミは出している。実は自分が加害者の可能性もある。単純に結論を出す程簡単な問題ではないだろう。
第二に小学校の話題について。いろいろな機能を学校に持たせ、地域の人々が自由に出入りして、開放された学校を目指したい。これが教育の原点という結論。今、教育現場では、知らない人間が突然入り込んで生徒を殺傷事件などが起きている。むしろ、学校には他人が入るべきではないという方向になっている。あのように自由に活動するというのは限定された地域にのみ可能であって、教育の原点との結論には、いささか疑問。この問題も簡単にはいかないという感じがした。
最後にふるさと論について。単純にふるさとは良いところ、美しい所、ついては、自然をこわさないでそのままの姿でいてほしい、というとらえ方に立った結論。はたしてそれだけか。そこには人が住んでいて、もっと住みよくなってほしいと思っている人もいる。また、年代によってもふるさとに対する考え方は異なる。とらえ方をひとつに限定するのは、いささか無理があったような気がする。
委員 番組全体が抽象的な“ふるさと論”で終わっている。このふるさと岩手には夢、希望がある。そして、将来には可能性があると結論づけて番組は終わっている。この結論にはもう何度もいきついている。それだけでは進歩がない。その一般論から脱皮してほしい。このふるさとに住んでいる人は、きれいごとだけではすまない。そこで生きていかなければならない。住んでいる人は開発を望んでいる場合もある。番組では、そのような具体的な問題点、本音をもう一歩つっこんで議論してほしかったと思う。
委員 ゲスト立松和平さんはキャラクターの強い人。現代社会に対する見方がはっきりしている人。その主張のもと田舎はいいものだ、自然は守るべきだというノスタルジーで番組はわかりやすく展開していった。ただし、地元に住んでいる者にとって、ただそれだけでいいのだろうか。都会対田舎の発想で、田舎を美化しすぎている。田舎のイメージをおしつけている。これには納得がいかない。地元に住んでいる、田舎に住んでいる人は、それだけでは生きていけない。もっと多様性のある視点で番組づくりをしてほしかった。
委員 今、住んでいるふるさと岩手の良い所を再発見することが出来た。また、いろいろな問題点・現実を再確認することが出来た。非常に興味のある、いい番組になっていたと思う。ただ、県外の人の意見ばかり。もっと県民の人、地元の人の声をもっと取り上げた方が、厚み、深みが出てきたと思う。
委員 美しい映像美しい文章が盛り込まれ、番組の構成はよく出来ていると思う。ただし、見終わったあと、もの足りなさが残る。
全体としてきれいごとに流されすぎている。抽象論一般論ばかりで終わっている。もっとつっこんだ具体論がほしい。見ている人にはもの足りなさが残ったと思う。
委員長 この「いわて大航海時代」のシリーズは人、情報、環境をテーマに放送されてきています。今回は“環境”を中心に考えようと構成された番組。
美しい自然の中にある、産業廃棄物の問題。自然を守りながらも、そこで豊かさを求めながら生きつづける人々。番組は、それらをうきぼりにしながら、いろいろなことを考えさせてくれる。興味深く、いい番組になっていたと思う。
社側 今回の番組のテーマはふるさと。映像的には難しかった。“ふるさとのいのち”をキーワードに番組作りをしてみました。
都市と田舎の2元論だけではものたりないという意見。今後の参考にしていきたいと思います。
事務局 どうもありがとうございました。次回は、12月9日月曜日。議題は「平成14年のテレビ岩手の番組について」です。

 

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