第365回 番組審議会 議事録
平成14年 4月16日(火)
テレビ岩手

1.日時 平成14年4月16日(火) 午後1時30分〜
2.開催場所 テレビ岩手 本社6階 大会議室
3.委員総数 13名
出席委員 9名

出席委員

委員長
 岩動 孝
副委員長
 川嶋 静夫
委員
 清水 健司、川崎 正和、堀内 三郎、荻野 洋、鎌田 強
 山本 玲子、谷藤 善範

欠席委員

委員
 玉山 哲、黒岩 幸子、藤田 道彦、野崎 隆夫
社側出席者 新沼 栄喜(専務取締役)
横山 尹浩(専務取締役)
天野 雅行(常務取締役)
阿部 孝夫(取締役事業局長)
村田 憲正(報道局長)
千葉 正範(業務局長)
淵沢 行則(制作局長)
鈴木 直志(報道局専任局長)
大村 精一(業務局次長)
遠藤 隆(報道部副部長)
事務局 青山 尚之(業務局次長兼編成部長)
多田 清人(業務局編成部専任部長)
4.議題 1.「岩手競馬 天馬翔けろ」
(平成14年3月31日放送 TVI制作)
2.「個人情報保護法案」、「人権擁護法案」ならびに「青少年有害社会
環境対策基本法案」のいわゆる「メディア規制3法案」について
3.その他の番組について、お気づきになった点
5.議事の概要 「岩手競馬 天馬翔けろ」は「馬に生きる人たちをきちんと取材していた」
と評価する一方、「調教師の苦労話や地方競馬の現状など様々でテーマが何か分からなかった」などの注文も出された。
「個人情報保護法」、「人権擁護法」、「青少年有害社会環境対策基本法」のいわゆる「メディア規制3法案」について、「言論を法で縛るのは歴史から見ても誤り」「もっと論議を尽くさないといけない」などの声が上が
り、3法案に反対する声明を採択した。(声明文はこちら)
ただし、「プライバシーを侵す取材が行われている」「人権に対する配慮
が足りない」など民間放送への要望も出た。
6.審議内容 別紙のとおり
7.審議機関の答申又は改善意見に対してとった措置及びその年月日
特記事項はないが、キー局及び関係局、関連部署に議事録を配布するなど、
関係者に審議の内容を伝えた。
8.審議機関の答申又は意見の概要を公表した場合におけるその公表の内容、
  方法及び年月日
・自社制作番組「あなたと歩むテレビ岩手」(平成14年4月24日午前11時50分〜11時57分放送)で、審議の概要を放送。
・平成14年4月17日(水)付読売新聞岩手版で公表。
・支社・支局に議事録を設置
・当社のインターネットのホームページで議事録を公開。
9.その他の
  参考資料
資料として以下のものを配布
・テレビ岩手自社制作番組放送スケジュール(2002年3月〜2002年4月)
・視聴者からの意見の概要

〈議事の内容〉

事務局 第365回番組審議会を開催いたします。
先日、日本民間放送連盟から、今、国会に上程中の「個人情報保護法案」「人権擁護法案」と上程が検討されている「青少年有害社会環境対策基本法」三法案について番組審議会で取り上げ、公的規制とメディアの自律のあり方について、論議をするよう要請がありました。
今日は当初の予定の番組、「岩手競馬天馬翔けろ(平成14年3月31日放送TVI制作)」の他、この三法案についてもお話を伺いたいと思います。
それでは、岩動委員長お願いいたします。
委員長 それでは、本日の審議を始めたいと思います。
「岩手競馬天馬翔けろ」から審議を始めたいと思います。忌憚のないご意見をお願い致します。
委 員 非常に丁寧な取材をした番組という印象。競馬に興味がなかったが、馬に関わる人達の生き方や考え方が、よく伝わり、競馬をやらない人にとっても興味深い番組になっていた。
岩手と馬の関わりは深いので、そこの歴史にもっと触れると、もっと面白かった。
委 員 競走馬の走る姿の美しさ、馬と人間との関わりに興味を持った。馬を育てる上でどんな苦労があったのか、そういう所をもっと重点的に知りたかった。
委 員 競馬に興味がなかったので今回の議題に困惑したが、見てみると、つや、躍動感、競走馬はこんなにきれいなのかと感じた。今まで自分が思っていた競馬と印象が違った。
調教師や厩舎で働く人達と馬の触れ合いを見て、馬の表情を様々な角度から見る事ができた。
競馬ファンの人にこの番組を見せて、意見を聞いてきたところ、「とてもよくまとまっていた。また、一頭の馬を追いかけるという内容は、大変素晴らしく、岩手競馬ファンにとって好ましい内容だった。」ということだった。
委 員 岩手競馬の広報のために作られた番組だと思うが、岩手をPRする意味でも大変よいと思った。こういう番組は、もっと作っていって欲しい。
委 員 岩手を連想させるキーワードの一つに、馬、馬っこという言葉がある。その中で、岩手競馬が新しくなり、地方文化として位置づけようと工夫されているのが見える番組。遠野のトレーニングセンターには驚いた。馬の魅力、南部駒とはまた違うが、馬の美しさを、映像を通して見る事ができ、地方文化、岩手らしい文化を発信していてよいと思った。
ただ、岩手競馬のファンは、岩手だけに限らないと思うので、難しいかと思うが、他局と協力して他の地域にも発信してみてはどうかと感じた。
委 員 馬主、騎手の方にお話で聞いた事があるが、馬を育てるという事は、番組で伝えるほどきれいな印象ではないように感じ、きれいに作り過ぎているように感じた。番組自体のコンセプトがよく分からなかった。
委 員 騎手、調教師の方が大変苦労して育てているのだなと感じた。とくに千葉四美調教師さんの人間味がある言葉に、非常に感銘を受けた。苦労や育てることの嬉しさが、「長かったね」という短い言葉に込められ、非常に感銘を受けた。
委 員 調教師という裏方にスポットを当てて、構成上工夫がなされていたように感じた。ただ、競馬を知らない人間にとっては、騎手にスポットを当てた方が、もっと分かり易い番組になったのではないかと思った。
委 員 筋肉の躍動感、パドックでの馬の美しさが強く印象に残り、映像が大変よかった。厩舎の中などの画期的なシステムにも驚き、説明がもっとあったらよかった。
競馬のシーズン到来のこの時期にこういう番組を作ってよかったと思う。
委員長 次の議題は前述の三法案についてです。
今の子供達に対する悪影響、性の問題、ドメスティックバイオレンスなど、報道による影響が大きいのではないかと思う一方、それに対し、表現の自由や国民の知る権利を、法によって規制するという発想はいかがなものかと思う。報道機関には自由にやってほしいと思う一方で、自主的に節度をわきまえなくてはならないと思う。皆さんがどう考えるか、率直なご意見をお聞きしたい。
委 員 放送番組等含めて、報道を法で規制するという事が、どういう弊害を持つか、過去の歴史が物語っている。改革、改革と唱えているが、規制というのは、決して改革とは言わない。みんなで国を作っていくという方向性を狭めていくように思う。
こういう番組審議会という場でいろいろな意見が出され、みんなの声がメディア側に届いていると思う。ただ、聞くだけではなく、それに対してどういう風に反応したか、報道する側からのリアクションも出すべきだとは思うが、法による規制ではなく、こういった範疇の中でやっていけると私は感じる。
委 員 何でもかんでも知ればいいわけでも、報道すればいいわけでもない。
法などで縛るのはどうかとは思うが、メディアの側が自身で考えて制する事ができないから、法という事になる。自制の努力が基本姿勢にならなければ、メディアの表現の自由が保証されないと思う。
無論、この法案には反対ですが。
委 員 法で縛るというのは、行政が報道内容に直接関与する危険性もあり、これらの法案には、反対である。
報道によってどこまで立ち入るのか、立ち入ってよいのか、自主コントロールはあってしかるべき事である。良識のある範囲を自分で考え、マスコミ側も自らを正す事を実行していかなければならないと考える。
委員長 みなさんのご意見をまとめさせていただきます。
こういう三法案を定めるまでもなく、報道機関はしてはいけないことがあるのだと認識し、自浄努力、しっかりとしたポリシーを持っていただいて、いい番組を作っていっていただきたい。報道機関は今、節度ある報道が第一に求められているということを自覚してもらいたい。また、報道機関の配慮を欠いた取材や報道内容に対し、番組審議会やBRC等のチェック機関もあり、メディア側の自主的な努力で節度ある報道を実現すべきだと考える。あえて、この三法案の中で報道を規制すべきではないということでまとめます。

 

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