この議事録は公式の議事録をそのまま掲載するものです。

第335回 番組審議会 議事録


平成11年 7月21日(水)

テレビ岩手

第335回番組審議会


  1.日時      平成11年7月21日(水) 午後4時30分〜

  2.開催場所    盛岡グランドホテル

  3.委員総数    12名

    出席委員     8名

     出席委員    委員長 斎 藤 徳 美
            副委員長 谷 村   繁
             委員  岩 渕 孝 男
             委員  岩 動   孝
             委員  栗 山 大 義
             委員  玉 山   哲
             委員  勝   雅 行
             委員  澤 口 たまみ

     欠席委員    委員  菅 野 耕 毅
             委員  田 沼 征 彦
             委員  二 宮 柊 子
             委員  伊 藤 敏 信

     社側出席者      中 野 士 朗(代表取締役社長)
                新 沼 栄 喜(常務取締役業務局長)
                横 山 尹 浩(常務取締役報道制作技術担当)
                天 野 雅 行(常務取締役事業局長)
                阿 部 孝 夫(取締役報道制作局長)
                小 熊 清 司(取締役総務局長)
                照 井 芳 夫(技術局長)
                村 田 憲 正(報道制作局専任局長報道部長)
                鈴 木 直 志(報道制作局次長アナウンス部長)
                渕 沢 行 則(報道制作局次長制作部長)
                大 村 精 一(業務局業務部長)

          事務局   青 山 尚 之(業務局編成部長)
                佐 藤   秀(業務局編成部)


  4.議  題

    1.平成11年上半期(1月〜6月)放送のテレビ岩手の番組について

  5.議事の概要

    ・質の高い自社制作番組を数多く制作している。
    ・「火曜サスペンス劇場〜逃げる女」や「NNNドキュメント〜起きろ寝た
     きり老人」など、地方から全国へ発信する姿勢は評価できる。
    ・報道番組は、問題を浮き彫りにしてもう少し掘り下げた方がいい。
    ・「ノスタルジック紀行〜尾崎紀世彦・東磐井をうたう」のような各地の紹
     介活動を続けてほしい。
    ・地方局として、新しい取り組みにも期待したい。
                         など活発な意見が交わされた。
  6.審議内容

    別紙のとおり

  7.審議機関の答申又は改善意見に対してとった措置及びその年月日

    特記事項はないが、キー局及び関係局、関連部署に議事録を配布するなど、
    関係者に審議の内容を伝えた。

  8.審議機関の答申又は意見の概要を公表した場合における
    その公表の内容、方法及び年月日

   ・自社制作番組「あなたと歩むテレビ岩手」(平成11年7月27日午前11時50分〜
    11時57分放送)で、審議の概要を放送。
   ・平成11年7月23日(金)付読売新聞岩手版で公表。
   ・支社・支局に議事録を設置
   ・当社のインターネットのホームページで議事録を公開。

  9.その他の参考事項

    資料として以下のものを配布
    ・テレビ岩手自社制作番組放送スケジュール表(1999年6月〜9月)
    ・視聴者からの意見の概要
             〈議事の内容〉

事務局 会に先立ちまして、社長の中野から一言御挨拶申し上げます。

社 長 今年上半期を振り返る今日の番組審議会ということで、現状をお話したいと思います。視聴率ですが、1月から7月の第一週調査までいわゆる「三冠王」を獲得し続けております。番組全体として非常に安定度を増しております。夕方の情報番組・ニュースも去年の秋以降強くなりました。これは、テレビ岩手が自主番組をたくさん制作することができるということにあると思います。自主番組を作るにはやはりお金がかかります。他県にネットするとなればなおさらです。番組を作って放送するにはそれを裏付ける営業力がなければならないことであって、その両輪体制ができてきたというのが現状です。社長交代の挨拶回りで行く先々で「5きげんテレビ見てますよ。」と言われ非常に心強く感じております。今までの体制を変えることなく引き継ぎ、さらに創意工夫、攻撃精神を持って番組作りやイベントを積極的に展開していきたいと思います。

事務局 今日の番組審議会は99年1月から6月のテレビ岩手の自社制作番組につい
てお気づきの点ご意見を頂戴したいと思います。

委 員 「5きげんテレビ」は、テレビ岩手の持つ誠実さ・気さくさが滲み出てきて支持されたのではないかと思っております。その雰囲気がこれからも続けばいいと思います。「夢・見る・ピノキオ」は、県内のそれほど知られていないキラリと光る人材を発掘しようという当初の意図も徐々に定着しつつあると思います。私の周りでも、番組で紹介された人に何か依頼するとか、番組から派生したやり取りが生まれてきております。ただ、グルメやレジャーを紹介する時は、簡単な地図を出してほしいと思うことが時々あります。また、バレエや世界の本場の芸術に触れることの素晴らしさを番組審議委員になって実感するようになりました。一度経験すればチケット代が高くても一見の価値があることはわかりますが、バレエのチケットの価格が実物とどれだけつりあっているかわからない方がまだまだいると思います。事前にテレビスポットで告知はしていますが、「5きげんテレビ」や「プラス1」で関連した特集を組み、本場のバレエを見た感動の声を紹介した方がいいと思います。「それだけ価値があるものなのか」「チケットを買って行ってみようか」と今まで関心のなかった人たちに思わせるようなものがあると、いいものを呼んできた価値がもっともっと出るのではないでしょうか。

委 員 99年上半期視聴率三冠王ということで嬉しく思います。上半期を通して見た場合に、自社番組が多く、しかも質の高い良いものが多かったと思います。1月2日の「’99岩手の農業は」から始まり、新春報道特別番組「21世紀を創る〜いわて新時代への提言」(1月4日放送)や「火曜サスペンス劇場〜逃げる女」(1月5日放送)なども非常に良かったと思います。また、「NNNドキュメント〜起きろ寝たきり老人」(2月21日放送)「ノスタルジック紀行〜尾崎紀世彦・東磐井をうたう」(2月28日放送)「空の向こうに〜メイセイオペラと見た夢」(3月28日放送)と続きまして、大変見ていて楽しい番組が多かったと思います。ただ、子供向けの自社制作番組が少なく感じておりました。「イーハトーヴ・クイズ〜いわて博士決定戦」といものが今度あるそうですが、これは子供も含めて非常に楽しみにしております。テレビ岩手から子どもに対しての発信があってもいいと思います。また、脳死臓器移植の取材・報道のあり方も気になりました。臓器の搬送は大事な絵なのでしょうが、クーラーボックスまで映す必要があるのでしょうか?ヘリコプターが飛び立つカットで十分だと思います。人の死を物として扱っているようで、もう少し考えていただきたいと思います。

委 員 自社制作番組の一覧表を見まして、随分たくさんおやりになっていると改めて感心した次第です。総じてテーマとしてはオーソドックスな地元密着の題材を取り上げ、それを客観的に扱われているのが全体的な特徴かと思っております。反面、知的幸福も含めて若干刺激があってほしいと思いました。印象に残っている番組としてやはりドキュメンタリーは非常に面白く、特に最近の高齢化・医療の進歩を扱っているのが良かったです。「NNNドキュメント〜起きろ寝たきり老人」は、現代おかれている医療の効率化と患者の尊厳の問題を現場の医師から捉えており、現在の日本の介護・医療制度の問題あるいは医療の中での治療の問題、予防医学の問題がうまくかみ合っていないというようなことを考えさせられるいい番組でした。報道番組は、抑制が効いているとそれはそれでいいのですが、問題を浮き彫りにしてもう少し突っ込んだほうがいいのではないかという気がしました。「自自連立と日本の変革〜小沢一郎自由党党首に聞く」(1月30日放送)は、なんとなく自自連立の概算だけに終わって、それ以降の具体的な動きとどのようにつながっていくのかという突っ込みがあっていいと思います。皆さん関心のあることですし、日本の将来に密接に響いてくる人物を報道することは、意義のあることだと思います。「21世紀を創る〜いわて新時代の提言」(1月4日放送)など岩手を考えさせる番組では、外から客観的に見える人を出演させて刺激をあたえるという作り方がいいと思います。「台湾と岩手・百年の時を超えて」(6月26日放送)は、台湾に岩手県が生んだ新渡戸稲造がどのように関わったかを扱った番組で、若干ノスタルジックな要素もありましたが、このような角度から歴史に光を当ててみるのは非常に意義あることと思います。岩手県が国際的に果たした役割を描いたこのような番組は、全国ネットで放送していただければ、岩手県の歴史の特徴みたいなものが発信できると思います。「夢・見る・ピノキオ」は、材料をいっぱい入れて情報がたくさんありすぎるので、テーマを整理して印象に残るようにしたほうがいいと思います。ガーデニングなどは、焦点が絞られていてはっきりした印象があるような気がしました。上半期の番組ではありませんが、7月4日に放送されました「三陸ロマンチックコースト」の作り方は面白いと思いました。リポーター(あんべ光俊)の個人的体験を踏まえながらつないでいくというのはいいと思います。構成がしっかりしていて題材的にも制作意図がはっきりしている作り方をしていただければずっと持続的な印象が残ると思いました。繰り返しになりますが、報道番組についてはもっと批判精神を持って全国に発信できる形がいいでしょうし、観光については情報をたくさん出すのではなく、主題を絞って提供するのがいいと思います。総じて大変素晴らしい番組が多かったと思います。

委 員 上半期の自社制作一覧を拝見し、随分たくさんあるものだと感じました。「空の向こうに〜メイセイオペラと見た夢〜」(3月28日放送)や「台湾と岩手・百年の時代を超えて」(6月26日放送)が印象に残りました。メイセイオペラに関しては、地方の馬が中央のG1レースで優勝したことがそれほどすごいこととは思っていなかったものですから、その後、新聞やテレビでたびたび報じられるのを見まして、その偉業に改めて感動しております。岩手の先人が残した足跡を紹介した「台湾と岩手・百年の時を超えて」では、今の時代も岩手から世界を舞台に活動する人が出てくればいいなと感じました。岩手県から海外へ出ている人がたくさんいると思います。国際協力隊や柔道やラグビーを教える人など、そういった人たちにスポットを当てて取り上げてもいいのではないでしょうか?また、イベントでサッカーやプロ野球のジャイアンツ戦、テニスの試合が岩手で開催されることを期待します。

委 員 上半期の番組で一番印象に残っておりますのは、「空の向こうに〜メイセイオペラと見た夢」です。優勝できるとは思っておらず、幸いにしてハッピーエンドになったことが、皆に後になっても感動を与えたと思います。「三冠王」を続けておられるのは、非常に現場に近いところでいつも報道されていることが支持されているからだと思います。ただ、「夢・見る・ピノキオ」や「ノスタルジック紀行〜尾崎紀世彦・東磐井をうたう」「火曜サスペンス劇場〜逃げる女」などを見て感じましたのは、紹介される岩手の地域が広い岩手で普遍的でないところです。例えば、県北の二戸や岩手山周辺の地域にもいろいろな話題があると思いますので、東磐井を取り上げたようにもっと各地の紹介活動をしていただければ見る側としては嬉しく思います。また、「生きて、生きて〜遠野の里から」(平成10年8月15日放送)の英語版が作られるということを本で拝見しました。岩手県の遠野を中心とした地域がアメリカで紹介されるということは、岩手に住んでいるものにとっては大きな興味のあるところです。このようなことは、遠慮なさらずにいろいろなPRにお使いになったらいいと思います。20世紀最後の年、テレビ岩手も企業活動のライフサイクルが30年周期として1周期の最後、「三冠王」を継続していることが発射台を高くし、次のサイクルにも力が入っていくという印象があります。是非、31年目、21世紀の活動もこういった現場の近いところで、更にドラマではヒューマニズムを追った番組を作っていただければと思います。

委 員 私も「空の向こうに〜メイセイオペラと見た夢」が一番印象に残りました。オリジナルの番組の多さに感心しておりますが、非常に質も高いので「三冠王」は当たり前のことだと感じております。その中、特に今年は統一地方選挙がありましたので、行政の番組も多かったのですが、県議会の代表質問の中継は非常にいいと思っております。我々にとって地方行政はなかなか見えない、わからない部分でテレビ・新聞でしか感じることができません。そういった点から大変素晴らしいことだと思います。ちょっとしたアイデアで、メディアと生活者がもっと身近になる可能性があると思いますので、新しい取り組みにも期待します。活字情報や国際交流にもなお努力していただきたいと感じております。また、もう少し人に焦点を当てた番組作りをしていただきたいと思います。岩手県は広く盛岡と他の地区では考え方の視点も観光・産業も違いますのでご苦労もあると思いますが、その地域の生活者に視点を当てた番組作りをしていただきたいと思います。全般的に言いますと、学校などで「サチる」という言葉が流行っていると聞き、メディアというものは諸刃の刃だなと感じ少し心配しておりました。

委 員 上半期で印象に残ったのは「ノスタルジック紀行〜尾崎紀世彦・東磐井をうたう」でした。どうしてかなと思い自分でも考えて見ましたが、経済界が混乱していて社会も自分も疲れているかなと思いました。「癒し」の意味でいいのではないかと思います。東磐井をもっと深く知ることができるということで良かったと思いました。自分の東磐井に関する知識とテレビから入ってくる知識とどちらがより豊富かという戦いになり、もちろんテレビからの情報が多ければ私の負けなのですが、そう言う意味でなんとなく自分自身の印象に残っているのだと思います。今後も、例えば地域の歴史を紹介していただき、自分でも挑戦する気持ちを持ちながら見ていきたいと思います。また、三原委員がお亡くなりになりまして、大変寂しい上半期だったと感じております。三原委員はずいぶん経済のお話をなさっておりました。意外に経済番組を取り上げる機会が少ないと感じております。こういう時期だけに、もっと経済界を元気づける番組を作っていただければありがたいと思います。政治的な報道番組も拝見しましたが、その存在はいいと思っております「自自連立と日本の変革〜小沢一郎自由党党首に聞く」(1月30日放送)では、質問がパターン化されてわかりやすいのですが、今非常に日本・アメリカ・中国が難しい状態になっておりますし、そういう意味でもっとグローバルな質問をなさったほうが良かったと思いました。また、増田知事が出演された「21世紀を創る〜いわて新時代への提言」(1月4日放送)や「21世紀岩手の進路」(5月2日放送)では、岩手山でも経済面でも苦労している人たちが多いわけですから、逆にもっと具体的な質問をしていただければ良かったと思います。さらに加えますと、対談には地域の代表者と一般の視聴者を加えると、より私達にとっては身近なものになると思います。このような政治報道番組を拝見しまして個人的に気になりましたのは、いっしょに出演していた方々がしきりに宮沢賢治の宇宙観をモデルにということや昔の政治家の話をしていて、そこに結論を持ってくるように思われ、ちょっと現代との違和感を感じました。もう少しモダンな終わり方をしたほうがよかったと思いました。

委員長 今日は、上半期の番組ということで意見をいただきました。「火曜サスペンス劇場〜逃げる女」の制作・全国放送もありましたし、「NNNドキュメント〜起きろ寝たきり老人」は、地域から医療の問題を掘り起こして全国へということで、地元としての働きは高い評価があったと思います。報道特別番組は賛否両論で、もう少しテーマを絞る、あるいは、具体的な質問をとか、対談の方の人選などもう少し工夫の余地があるのではないかというご意見がありました。今年30周年ということで、もう一歩前進する新たな飛躍のための発想が出てこないかなと思います。幸い視聴率もいいし、ひとつの区切りのときに地方の局として何か新しいステップを、前向きの展開を工夫できればいいと思います。

事務局 次回は、9月21日に開催いたします。よろしくお願いいたします。

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