この議事録は公式の議事録をそのまま掲載するものです。

第330回 番組審議会 議事録


平成11年 2月16日(火)

テレビ岩手

第330回番組審議会


  1.日時      平成11年2月16日(火) 午後1時30分〜

  2.開催場所    テレビ岩手本社6階大会議室

  3.委員総数    13名

    出席委員     7名

     出席委員    委員長 斎 藤 徳 美
            副委員長 谷 村   繁
             委員  岩 渕 孝 男
             委員  岩 動   孝
             委員  二 宮 柊 子
             委員  澤 口 たまみ
             委員  栗 山 大 義(FAXによるコメント)

     欠席委員    委員  三 原 まなぶ
             委員  菅 野 耕 毅
             委員  田 沼 征 彦
             委員  玉 山   哲
             委員  勝   雅 行
             委員  伊 藤 敏 信

     社側出席者      伊 勢 卓 夫(代表取締役社長)
                中 野 士 朗(代表取締役副社長)
                清 水 秀 夫(専務取締役)
                横 山 尹 浩(常務取締役報道制作技術担当)
                阿 部 孝 夫(取締役報道制作局長)
                天 野 雅 行(取締役事業局長)
                村 田 憲 正(報道制作局次長報道部長)
                鈴 木 直 志(報道制作局次長アナウンス部長)
                渕 沢 行 則(報道制作局次長制作部長)
                大 村 精 一(業務局業務部長)

          事務局   青 山 尚 之(業務局編成部長)
                佐 藤   秀(業務局編成部)


  4.議  題

    1.テレビ岩手放送番組編集基準の変更について

    2.報道特別番組「自自連立と日本の変革
             〜小沢一郎自由党党首に聞く」について
       (平成11年1月30日(土)午後2時〜2時55分放送)

    3.カルボウヒューマンスペシャル第19弾
      「小さな小さなあなたを産んで」
       (平成11年2月2日(火)午後9時3分〜10時54分放送)

    4.その他御覧になった番組について御意見

  5.議事の概要
   1.テレビ岩手放送番組編集基準の変更について諮問・答申され、平成11年
     4月1日改正後の日本民間放送連盟の放送基準を引き続き準用することに
     決定した。
   2.「自自連立と日本の変革」は小沢党首の本音が聞きたかった。もう少し楽し
     げにゆとりを持った構成ができれば良かった。政治への関心を高めるため
     にもこのような番組は重要である。
   3.「小さな小さなあなたを産んで」は、命の尊さ、家族の絆が心に伝わる素
     晴らしい番組であった。子供たちに命の大切さを教えるためにも学校の視
     聴覚で見せたい。医師の告知の問題、働く女性と高齢出産の問題などさま
     ざまな問題を提起したすぐれた作品で非常に感動した。
                         など活発な意見が出された。

    6.審議内容

      別紙のとおり

    7.審議機関の答申又は改善意見に対してとった措置及びその年月日
      テレビ岩手放送番組編集基準に関し、平成11年4月1日改正後の日本
      民間放送連盟の放送基準を引き続き準用する旨、答申され平成11年2
      月16日決定した。
      また、キー局及び関係局、関連部署に議事録を配布するなど、関係者に
      審議の内容を伝えた。

    8.審議機関の答申又は意見の概要を公表した場合における

      その公表の内容、方法及び年月日
      ・自社制作番組「あなたと歩むテレビ岩手」(平成11年2月23日
       午前11時50分〜12時00分放送)で、審議の概要を放送。
      ・平成11年2月17日(水)付読売新聞岩手版で公表。
      ・支社・支局に議事録を設置
      ・当社のインターネットのホームページで議事録を公開。

    9.その他の参考事項

      資料として以下のものを配布
      ・日本民間放送連盟放送基準及び改正新旧対照表
      ・視聴者からの意見の概要
      ・テレビ岩手自社制作番組放送スケジュール表(1999年1月〜3月)
            〈議事の内容〉

事務局 番組審議会を始めます。2月第1週も視聴率が大変いい結果が出ました。特に夕方のニュースが16%台で一番うれしいところです。ちなみに16%台というのはゴールデンタイムの平均視聴率と同じくらいの数字ですので、いかにいい数字であるかおわかりいただけると思います。今回のテーマですが、報道特別番組「自自連立と日本の変革〜小沢一郎自由党党首に聞く」とカネボウヒューマンスペシャル「小さな小さなあなたを産んで」そして、テレビ岩手放送番組編集基準の変更についてです。番組基準を変更する場合は、番組審議会の審議にかけ皆様の答申を得なければなりません。それでは、担当の大村から御説明させていただきます。

社 側 日本民間放送連盟では、健全な放送をめざし放送基準を設けておりまして、テレビ岩手放送番組編集基準は、この民放連の放送基準を準用しております。この度、4月1日付で民放連放送基準が改正されることになりましたので、皆様の御意見をお伺いしたいと思います。それでは、今回の改正点について御説明させていただきます。

 (日本民間放送連盟放送基準・新旧対照表をもとに説明 〜別紙参照〜)

委員長 ただ今説明のありました放送番組編集基準の変更につきまして、委員の皆様いかがですか?

各委員 異議なし。

委員長 当審議会は、諮問のとおり答申いたします。

社 側 ありがとうございます。

委員長 それでは、番組に関しての御意見をいただきたいと思います。

委 員 「小さな小さなあなたを産んで」に関してのみお話させていただきます。
 カネボウヒューマンスペシャルは一般からのシナリオ公募ということで、ドラマ化の難しさというものを、これまでの作品では感じておりましたが、今回の「小さな小さなあなたを産んで」は、ストーリーも良くまとまっており、非常にわかりやすく、キャストもぴったりでドラマとして仕上がりが良かったと思います。
 子供を持ったことのある母親、家族が誰しも感じるであろう育児のストレス、それに伴う家族の葛藤などたくさんの人に共感を持って見ていただけたのではないかと思いました。中でも一番心に残ったのは、主人公の女性が、こんなに小さく産んでしまってと投げ遣りになった時に、ご主人が、だけどこんなに小さくても生きているんだ、頑張っているんだと言ったシーンです。とても心に響くメッセージでした。
 又、おばあちゃんの「大きくなあれ」のシーンからは、自分が産まれてきた時も家族がこのような願いで迎えてくれたのかと思うと、家族の願いで今生きていられるということを感じました。非常に感動的な番組でした。最後に、原作者が、元気で退院することを最後の1ページに書くことを支えに頑張ってこられたとおっしゃっていました。このように人に勇気を与えるヒューマンスペシャル、作る意義がここにあると思いました。

委 員 「自自連立と日本の変革」ですが、大胆な政策とか開かれた社会とか、言葉だけがむなしく心に残っただけでよく理解できませんでした。
 「小さな小さなあなたを産んで」では、医療の進歩とそれがドラマ化されたことに感動いたしました。ある程度の年齢の女性は、皆感動して涙すると思うのですが、一番見せたいのは今の中高生だと思います。この番組を性教育の一環として、命の尊さを教える意味でも、中学・高校の視聴覚教室で見せてあげたいと思いました。又、幅広く見ていただくためにも、もう少し早い時間帯で再放送をしていただきたいと思いました。

委 員 まず最初に、「小さな小さなあなたを産んで」はドキュメンタリーで真の姿が写し出されていて感動がありました。また、インフォームドコンセントという言葉がありますが、医師の説明の仕方が非常に大切だと思いました。主人公が「医者に言われたのに、自分は休まないで働いたためにこうなってしまった」と自分を責めるシーンがありましたが、むしろ医者が、休まなければどうなるか説明をしなければ本当のインフォメーションではないと思いました。もし、これが医者が悪い、そのためにこういう子供が生まれたということになりますと、また別の展開になってしまうという気持ちがありまして、非常に医師の説明の仕方の大切さというものも、このドラマは言っているのではないかと感じました。それから、赤ちゃんが保育器に入っている映像がありましたが、多分、お父さんが撮った本当の映像ではないでしょうか?そこに物語の切実さを感じました。また、現実問題では、うまくいくことばかりでなく、もっとシビアな面もあるでしょう。いろいろ考えさせられ、非常にやりきれない面もありました。いずれこの作品は、医師の告知の問題、命の尊さ、仕事と家庭の両立、夫婦とその両親の関係、現在の周産期医療の進歩など、さまざまな問題を提起したすぐれた作品で、非常に感動しました。
 「自自連立」は、小沢党首が最初から最後までぶっきらぼうな点が気になりました。ただ、言っていることは非常に理解でき、そうなればいいなと思いましたが、現実問題としてはたしてそのまま進むのか疑問です。政治に関心のない人達が、政治に参画していかなければならないという気持ちを少しでも起こせばいいなと感じました。小沢さんがもう少しにこやかに話をすればいいのになという思いを一番強く感じました。

委 員「自自連立と日本の変革」ですが、皆さん緊張してお話されていたと思います。ただ、当県出身の有力政党の党首の考え方をストレートに聞くことができるというのは、意義深く良かったと思います。主張されておりますことについては、それぞれ受け止め方、考え方があるわけで、何より我国のリーダーの一人が当県出身であることの意義の大きさというのがあると思います。特に自自連立にあたりまして、強引なまでの政策主張というのは、今の世の中、妥協の社会にあってはなかなかないことで、こういう生き方もあるという意味で、一石を投じたのではないかと思っております。国際社会に通用する視野を持つことを強く主張されておりましたが、我々企業人にとっても全く同感であります。全体に笑顔のない、冗談もない番組でリップサービスみたいなものもあれば良かったと感じました。
 「小さな小さなあなたを産んで」は、命の尊厳、親の愛と努力など非常に感動的に捉えさせていただきました。特に私は、初めて見る場面が多かったのですが、手の平くらいしかない超未熟児とか痣まで作ってお乳を出そうとしたり、初めて子供を見るために病室に入る時の不安、夫婦喧嘩の場面など一一外野にいてわかるシーンだけに余計感動したところがあるのかもしれません。いずれ素晴らしい番組でくしゃくしゃしながら見ておりました。キャストも水谷豊、大竹しのぶ、高橋由美子、皆いい演技をしており、ファンになった次第です。テレビ全体の流れが、見る人に非常にアピールするように作られており、いいドキュメンタリーだったと思います。カネボウヒューマンスペシャルの中では、花マルの番組でしょう。

委 員 「自自連立と日本の変革」ですが、このような番組の数を増やしていただきたいと思いました。政治の大事さというものをすごく感じますので、今回のようにご本人から聞くという形以外にも、いろいろな角度から取材していただき、私たちの政治への感心を高める効果を期待したいと思います。それから、自由党党首に聞くという形で今回ありましたが、単発で終わるのか、作った側の意向がわかりませんでした。できるだけ長期的な視点に立ったような、ある意味では直接票につながらないテーマの方が視聴者が期待をしているところだと思います。環境問題とかいろいろな面で触れてはいるのですが、もっともっと長期ビジョンで取材なさった方が、いいのではないかと思いました。最近、テレビ番組全般に関しまして、レベルダウンしている番組が多いと思っています。そういう中で、「小さな小さなあなたを産んで」は感動しました。ただ、男の視聴者として知識不足がありまして、未熟児の多さにびっくりしました。番組の冒頭でも終わりにでも、どの程度未熟児が生まれるのか、高齢出産との関わりなど数字的に示していただければ、もう少し分かりやすかったと思います。番組としては、素晴らしくとても心をうたれました。見て良かったなと思いました。

委員長 今日の皆様の意見をとりまとめさせていただきます。「自自連立と日本の変革〜小沢一郎自由党党首に聞く」ですが、具体的な生の声が聞ければ、また、もう少し楽しげにゆとりを持って、一般の方々も受け入れやすい構成ができれば良かったという意見がありました。良く分からなかったという率直な御意見もありました。政治的な問題は、難しい面があると思いますが、我々も政治参画していくために、このような番組や別の形で政治に関心を持つ試みをさせていただくことは、非常に重要だという意見がありました。「小さな小さなあなたを産んで」は、ほとんど批判的な意見がなく、実際に基づくドラマであり、命の尊さ、母・家族の絆というものが心に伝わるいい番組で、花マルではないかというかなり高い評価であったと思います。最後に原作者の生の声が伝わってきて、これが現実のものという印象を与えたと思います。できれば、再放送してほしいという意見もありましたし、子供たちに命の大切さを教える意味でも学校の視聴覚で見せたいという意見もありました。抵抗なく感動できた花マルのドラマであったと思います。局側から御意見をいただきたいと思います。

社 側 自自連立に関して数合わせであるとか表面的な流れがかなり報道されているので、もう少し掘り下げてみたいと思い作りました。確かにわかりにくい点もあったと思います。ただ内容に関しては、日本テレビでも衛星を通じて全国に流していただきましたし、全国紙でも取り上げられ、反応は大きくポイントは突いたと思います。この手の番組は非常に難しいものがありますが、作っていかなければならないと思っておりますので、今後とも御意見の程、よろしくお願いいたします。

委 員 県民としても小沢党首の本音は非常に聞きたいし、もう少し踏み込んで党首の生の表情が出るくらいの方が良かったのかなと思います。

社 側 ご指摘のとおりだと思います。今後の参考とさせていただきます。

事務局 次回は3月16日、テーマは「ノスタルジック紀行〜尾崎紀世彦東磐井をうたう」です。テレビ岩手では、このような地域を応援する番組を数多く作っておりますので、その代表としてご覧いただき、御意見を頂戴したいと思います。


(FAXによるご意見)

 ◎報道特別番組「自自連立と日本の変革」
 小沢自由党党首と北岡東大教授の対談の構成は、なかなか啓蒙的でよかった。
 全般に渉って政局でなく政策の意義について論じたのが真面目な番組構成にしたと思う。例えば、「自自連立」の意義を政策合意で日本の政治のあり方をリードしていく新しい試みと把えた点、政府委員制度の廃止を国際的に日本の政治家が、諸外国と渡りあうための必要不可欠の用件と把えた点などは斬新な視点と思う。
 小沢党首の国際貢献に対する強い思いが繰り返し伝わってきたし、北岡教授の中央から離れた地域(ex:岩手)から世界的視野に立った変革が起こるというラブコールも番組に花を添えたと思う。

◎カネボウヒューマンスペシャル
 カネボウヒューマンスペシャル「小さな小さなあなたを産んで」はドキュメンタリー物で、なかなかの出来映えだと感じた。
 時々聞いてはいた未熟児の問題について、認識をはっきりと持つことができたことが収穫であった。
 超未熟児(678g)でも成長させることができる近代医学の現場に改めて驚嘆したが、働く女性の問題、高齢出産の問題、未熟児の退院へこぎつけるまでの夫婦の尽力・葛藤の過程などが織り成してドラマを重層的に考えさせるものにした点が感動を深いものにしたように思える。
 背伸びして生きている現代の夫婦に生命の伝承という自然の営みを通じて、何か偉大なものによって我々は生かされているといった思いに到達せしめたストーリーに説得力を感じた。 

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