この議事録は公式の議事録をそのまま掲載するものです。

第329回 番組審議会 議事録


平成11年 1月19日(火)

テレビ岩手

第329回番組審議会


  1.日時      平成11年1月19日(火) 午後1時30分〜

  2.開催場所    テレビ岩手本社6階大会議室

  3.委員総数    13名

    出席委員     8名

     出席委員   委員長 斎 藤 徳 美
            副委員長 谷 村   繁(FAXによるコメント)
             委員  岩 動   孝
             委員  二 宮 柊 子
             委員  勝   雅 行
             委員  澤 口 たまみ
             委員  栗 山 大 義
             委員  伊 藤 敏 信

     欠席委員    委員  三 原 まなぶ
             委員  菅 野 耕 毅
             委員  岩 渕 孝 男
             委員  田 沼 征 彦
             委員  玉 山   哲

     社側出席者      中 野 士 朗(代表取締役副社長)
                横 山 尹 浩(常務取締役報道制作技術担当)
                阿 部 孝 夫(取締役報道制作局長)
                村 田 憲 正(報道制作局次長報道部長)
                鈴 木 直 志(報道制作局次長アナウンス部長)
                渕 沢 行 則(報道制作局次長製作部長)
                大 村 精 一(業務局業務部長)

          事務局   青 山 尚 之(業務局編成部長)
                佐 藤   秀(業務局編成部)ハ


  4.議  題

    1.新春報道特別番組「21世紀を創る
                    〜いわて新時代への提言」について
      (平成11年1月4日(月)10:30〜11:25放送)

    2.「火曜サスペンス劇場 〜逃げる女」について
      (平成11年1月5日(火)21:03〜22:54放送)

    3.その他御覧になった番組について御意見

  5.議事の概要

   1.新春報道特別番組「21世紀を創る〜いわて新時代への提言」について
     ・各界からの人選、はっきりと5項目に分けたテーマ、司会者のスムーズ
      な進行など、非常に良い出来で新春にふさわしい番組であった。
     ・具体性に欠ける。
     ・放送時間に工夫が必要である。

   2.火曜サスペンス劇場「逃げる女」について
     ・犯人、狙われる側、刑事それぞれの家族愛が描かれていて感動した。
     ・個々のシーンでいくつか違和感がある点がみられた。
     ・地方局が全国放送のドラマを制作したという実績こそが、大きな成果で
      ある。
                       など、活発な意見が交わされた。

  6.審議内容

    別紙のとおり

  7.審議機関の答申又は改善意見に対してとった措置及びその年月日

    特記事項はないが、キー局及び関係局、関連部署に議事録を配布するなど、
    関係者に審議の内容を伝えた。

  8.審議機関の答申又は意見の概要を公表した場合における
    その公表の内容、方法及び年月日

   ・自社制作番組「あなたと歩むテレビ岩手」(平成11年1月26日午前11時50分〜
    11時57分放送)で、審議の概要を放送。
   ・平成11年1月21日(木)付読売新聞岩手版で公表。
   ・支社・支局に議事録を設置
   ・当社のインターネットのホームページで議事録を公開。

  9.その他の参考事項

    資料として以下のものを配布
    ・テレビ岩手自社制作番組スケジュール表  (1998年12月〜1999年2月)
    ・視聴者からの意見の概要ハ


            〈議事の内容〉

事務局 番組審議会を始めさせていただきます。会に先立ちまして副社長から一言ご
挨拶申し上げます。

社 側 委員の皆様、本年もよろしくお願いいたします。
 お陰様で1998年の年間視聴率三冠王を確保いたしました。昨年は、月間の視聴率でも毎月三冠王を取っておりまして、うれしく思います。秋以降、夕方のワイド情報番組「いわて特盛!5きげんテレビ」と「ニュースプラス1いわて」の視聴率が大幅アップし、また、弊社制作2回目となります「火曜サスペンス劇場〜逃げる女」も、岩手地区で民放中トップの26.4%という高い数字を取ることができました。
 今年の12月1日で開局満30年になるのですが、30年にしてやっと報道・制作と営業の両論体制ができてきたかなと感じております。これも委員の皆様、視聴者の皆様のお陰です。今年も頑張っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

事務局 審議に移らせていただきます。委員長お願いいたします。

委員長 それでは新年第1回目の今日は、「新春報道特別番組〜21世紀を創る」と「火曜サスペンス劇場〜逃げる女」の2本を中心に御意見を頂戴したいと思います。

委 員 「21世紀を創る」ですが、出演された方々の御意見はもっともだと感じましたが、非常に抽象的・学問的で、一般の人達に具体的に示されたものがあまり見えてきませんでした。「火曜サスペンス劇場」に関しては、方言がその土地のものが出ているのか疑問でした。また、もう少し岩手の風景が出ていれば、もっと地域を感じることができたのではないかと思います。

委 員 「火曜サスペンス」は、サスペンスというわりにはドキドキしたところがなく、物足りない感じがしました。岩手を出すという意味では良かったと思います。遠慮せずもっと岩手的なものを入れて「画面で迫る」やり方もあったのではないでしょうか?俳優は大変良かったと思います。
 「21世紀を創る」は、岩手県知事が違った視点の各界の人と対談するということで成果があったと思います。ただ、岩手で話をしていることが岩手のみならず、日本全体の普遍の価値もあるわけですから日本テレビのネットワークで、岩手の考え方、活動を、岩手のスタンダードが全国のスタンダードになるように、流していただければ尚良いと思います。

委 員 小さい子供がいるため、ふだんサスペンスはあまり見ないのですが、「逃げる女」は、他のサスペンスに比べ、生々しいシーンが少なく、欲得がらみのタッチングというよりは、犯人、狙われる側、刑事それぞれの家族の情愛が強く打ち出されていたと思います。社会的影響を十分配慮して作られていると感じました。また、同じ岩手ロケでも中央制作の番組の場合、どうしても岩手の人間像というものに違和感を覚えることが多かったのですが、前回の「故郷」も含め、違和感少なく見ることができました。どんどんテレビ岩手制作のドラマが全国に流れてほしいと思いました。
 「21世紀を創る」は、とかく新春番組というと華やかさを求めがちになる中、内容本意でとても示唆に富んだもので非常に好ましく拝見しました。ただ、放送が仕事始めの午前中で、仕事をしている男の人は見られない時間です。放送日時の工夫が必要だと感じました。

委 員 「21世紀を創る」は、出演者も良く、経済の再生・自然環境・人材育成と非常に興味深く見ました。中味も濃く、時間がもう少しあればと感じたくらい良かったです。新春に限らず、10日に1回ぐらいのペースで放送していただきたいと思います。特に、人材育成という部分では楽しく拝見しました。大変いい番組だったと思いました。「逃げる女」は、可もなく不可もなくサスペンスというよりは刑事ドラマという感覚で見ました。その中で、鈴木アナウンサーが出てきたところは、岩手の人間とすれば非常にうれしく、岩手らしさが出てきたなと感じました。非常にインパクトがありました。岩手の自然や文化をどんどん発信する意味でも、このような番組を作ってほしいと思います。

委 員 「21世紀を創る」は、大変勉強になりました。5項目に分かれていて、とてもわかりやすく、出演者の方々の一言一言に、勇気と指針を与えていただいたような気がします。
 働く女性がどんどん社会で活躍する時代になり、このような対談番組に対する女性の受け止め方も変わってきていると思います。一般の視聴者が各界のトップの人達の話を聞けるのは、テレビでしかできないわけですから、できるだけ多くの機会をつくってほしいと思います。また、1名でも女性の出演者がいればと感じました。
 「逃げる女」ですが、ものすごく感動いたしました。子を思う親の気持ちが良く出ていて、しまいには涙を流している自分がいました。岩手の情景もうまくとらえ、視聴率が高かった理由がわかる気がしました。

委 員 「逃げる女」は、テレビ岩手制作ということで非常に期待して拝見しましたが、サスペンスドラマとしては、可もなく不可もなく、ただ物語が淡々と進んでいるだけのような気がしました。その中、盛岡や田老町があり、非常に見やすい感じはありました。もっと盛岡の綺麗な町並み、これを見れば盛岡・・・とわかる風景を随所にちりばめて頂ければ、もっと良かったと思います。ただ、「ビール瓶で頭を殴るシーン」、本当のビール瓶で殴ると人が死ぬほどの怪我をします。まねをする人が出たらとゾッとしました。また、岩手県を表現するためでしょうが、海岸で「南部牛追い唄」が流れてくるのは、ちょっとなじまないのではと感じました。そして、深夜の電話で遠くから海猫の鳴き声が聞こえるという設定や、警官が強盗犯に拳銃を提供する動機が、医療費が払えずに困った末という設定には、しっくりしないものを感じました。医療機関への支払いは、福祉や様々な補助もありますので、この設定は現実離れしています。いずれ物語として楽しむ分には、テンポもあり、感動させるところもあり、いろいろな意味で楽しめました。何より岩手で作ったという気持ちが、とてもうれしく思いました。

委員長 「逃げる女」に関し個人的な意見を申し上げますと、岩手の風景をあえて抑えた点ですが、初めて全国向けのドラマを作る時には、どうしても岩手の風景をたくさん出したくなるものです。しかし、岩手でドラマを作って全国に発信することが、ごくあたり前という視点にたてば、それも当然のことかなと思いました。
 皆様の意見をまとめさせていただきますと、「21世紀を創る」については、各界からの人選、はっきりと5項目にわけたテーマ、司会者のスムーズな進行など、非常に良い出来で、新春にふさわしい番組であったという評価です。ただ、具体性に欠けるという意見や、放送時間に工夫が必要といった意見もありました。
 「逃げる女」につきましては、犯人、狙われる側、刑事それぞれの家族愛が良く描かれていて感動したという意見。岩手の露出・方言の問題や、個々の映像で違和感のある点の指摘もありました。何よりテレビ岩手という地方局が全国放送のドラマを制作したという実績こそが大きな成果で、繰り返されることによって非常に大きな力になっていくだろうという御意見で総括とさせていただきます。
 私から一つ質問させていただきます。一連の毒物、薬物事件ですが、伝言ダイヤルでの睡眠薬の事件で、薬の名前から効能まで詳しく報道されるということは、警鐘の意味合いがある反面、類似犯が出る恐れが大きいと思われます。治療のための薬品が悪用されているという情報が広がることについて、お考えをお聞かせ下さい。

社 側 伝言ダイヤルによる凍死事件は、いかにも現代的な事件ですね。私はあの報道で、被害者の人権という問題から仮名で出すべきだと思いました。ご指摘の点ですが、通常、薬名まで詳しく出すかどうか賛否両論あるかと思いますが、あの事件の場合、携帯電話と睡眠導入剤、車という現代的な小道具を使った犯罪ということで、報道せざるを得ないと思います。ただ、再現映像まで使って事件を紹介するのはやりすぎじゃないかと感じました。

社 側 誰でもインターネットでいろいろとやり取りできるようになってきておりますので、被害者がどういう接点で接触することがあったかという事実は伝えなければなりません。それを見た人が取捨選択しなければならないと思います。マスコミとしては、事件の再発を防ぎながらある程度事実関係を伝えていかなければなりません。むずかしい問題だと思います。

委員長 同感です。危険性のある事実は非常に大事ですから、再現映像というのは私はむしろいいと思いますが、睡眠導入剤を使ったと言うのはいいのですが、薬品名まで出して、しかもその薬の効能まで出すというところがちょっと気になりました。

社 側 それぞれの局で事件をどのように扱うか、人権問題も含め、議論した上で報道していますので、歯止めはきちんとできていると思いますが、ご指摘のような問題はやはりあると思います。

社 側 いろいろと御意見ありがとうございました。「火曜サスペンス劇場」は、日本テレビの看板番組の1つです。制作していて一番むずかしいのは、岩手の皆さんに見てもらうことより全国エリアを考えるということと、毎週放送されている番組のカラーというものの中での制作という2点でした。岩手発ですから、岩手のいい所、盛岡のきれいなシーンを見せたいという思いはありますが、この番組では、そういう点は求められておりません。また、女性の固定したファンがついておりますので、今回も、家族の絆とか子供にかける情愛を中心に作りました。ご指摘の「方言」の問題ですが、岩手県内でも盛岡、沢内村、田老町それぞれの土地の言葉があるわけですが、全国の視聴者からみれば「東北弁」ということになると思います。海辺で「南部牛追い唄」が流れるシーンは、沿岸の民謡研究家に相談したのですが、沿岸の岩泉、野田、普代あたりから塩を運んできた「南部牛追い唄」が、岩手を代表する民謡でもあり、適当ではないかという事で使いました。ドラマの制作を始めたばかりで、勉強の途中ですので、今後とも御意見よろしくお願いいたします。

事務局 次回は2月16日に開催いたします。本日はありがとうございました。


 (FAXによる御意見)

委 員 今年も恒例の岩手県知事をお迎えしての新春対談番組を拝見させていただきました。今年の番組は従来と異なりすっきりとし、しかも分かりやすく工夫がされておりました。テーマが景気対策、地方経済の活性化、環境問題、人材の育成、岩手への提言の5つにはっきりと分けてあったこと。
4人のゲストによる対談というだけでなく、発言中にその場面をイメージできるVTRが視聴者の対談内容の理解を高めさせていたこと。
また、柴柳アナのスムーズな進行、特にテーマからテーマへの移行上の巧みさを感じました。
今年の流行色は白だそうです。
ゲストのみなさんのダークスーツは少しやぼったく感じました。
一般的な方と申しますか、女性の代表の方でもいいと思いますが、ゲストをもうけてもよかったと思います。
各ゲストのコメントで印象に残りましたのは、

松田氏
 ・今も100年前と変わらない自然を維持しているヨセミテ公園の紹介。
 ・社員に他の国を見るチャンスを与える。行きたい人を出すという人材育成策。

西澤氏
 ・科学技術で省エネ・省資源化、経済再生を図るという点。先生はご自身の従来からの環境への考え方をこの番組では改められていらっしゃいました。このことも注目に値すると思います。

増田氏
 ・自然界に答えはない。答えはひとつとは限らない。柔軟な考え方をもつことが大切。

佐藤氏
 ・若い人はまだ東京の方がいいという。岩手の新産業を興し所得を都会並みにすること。

対談の1時間番組はとかく飽きやすいものですが、この番組は充実しており、飽きもこず素晴らしいものでした。

前回(1998.12)《==

==》次回(1999.02)

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